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窓の閉まる音に気づいたかすみさんは
音のする方を鋭く睨んだ
井川かすみ
沸々と沸き上がる怒り
井川かすみ
かすみさんが二階に気を取られている間に
芹沢大和
高城寛貴(所長)
男性の合図に残りの三人が玄関へ
井川かすみ
井川かすみ
必死に止めようとしたが
井川かすみ
普段は掛かっているはずの鍵が開いていて
あっさりと開いた扉に血の気が引いていく
一人の男性を残し
残りの三人が中に入ってしまった
井川かすみ
焦りながらも何とか追い返そうと必死になるが
高城寛貴(所長)
井川かすみ
井川かすみ
高城寛貴(所長)
井川かすみ
何を言っても動じないこの男性に
かすみさんは全身が震え
状況を打破しなければと思考を巡らせるが
かすみさん一人の力で追い返す策など思い付くはずもなく
かと言って悟志さんの帰宅を待つ時間もない
静(じん)さんを呼ぶ声が微かに家の中から聞こえるが
中の状況を確認することができず
中に入ろうとすると目の前の男性に阻止される
井川かすみ
井川かすみ
完全に八方塞がりの状態になっていた
何とか追い返そうと何度も張り上げた声に反応して
いつの間にか数人の近所の人が家の前に集まっていた
吉村里子
吉村里子
特にお隣の吉村さんは怪訝な表情でこちらを見ている
井川かすみ
必死に言い訳を探しながら男性に抵抗し
井川かすみ
爪で男性の顔を引っ掻いた
高城寛貴(所長)
吉村里子
その場が少しざわつき
吉村さんは慌てた様子で家に引き返した
恐らくその時に家の電話から警察に連絡をしたのだろう
だがかすみさんはその事を気に止める余裕がなかった
更に近所の人達が集まり
ちょっとした人だかりができ始めた頃
家の中から女性が出てきた
一緒にいた二人の男性はまだ中にいるようだった
高城寛貴(所長)
自分を制止していた男性が女性に問いかける
沢田マリカ
その言葉にかすみさんは完全に動揺しパニック状態に
井川かすみ
動揺を悟られないように必死に取り繕うも
高城寛貴(所長)
井川かすみ
状況はますます不利になってしまう
"警察"と言う言葉に家の前がざわざわと騒がしくなる
何とかしてこの人達を追い返したい
救急車が来たら間違いのいたずらだと伝えればいい
そんな考えを巡らせた直後
本当に警察が到着してしまった
しかもその警察官は
松浦大翔(巡査)
と言っている
いったい誰が通報したのかが気になり辺りを見渡すも
人だかりの中から通報者を特定することはできず
程なくして応援の警察官と救急隊員が到着し
かすみさんと静さんはパトカーに乗せられることに
井川かすみ
井川かすみ
そう必死に訴えるも
警察にそんな言い訳が通用するはずもなく
パトカーは発進してしまった