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あの日見た景色を僕は忘れない

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あの日見た景色を僕は忘れない

3 - あの日見た景色を僕は忘れない③

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2019年07月10日

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それから、1週間ぐらいだろうか?……

1週間くらい経ったら、発作も治まってきて、点滴だけでも息がちゃんと出来るようになった。

茉奈香

おはよー!

おはよう

茉奈香

今日は、体調どう?

今日は元気、かな…?

茉奈香

良かった!念の為あと2日入院だって

分かった

茉奈香

辛くなったらいつでも言ってね!

うん…!

ありがと!

茉奈香

私、この前りーくんに、こう言ったよね?

茉奈香

私の生きる意味になって!って

うん

それがどうしたの…?

茉奈香

私、その、りーくんに頼って貰いたかっただけで…… どうする事も出来なくて、それで私、急に変な事言っちゃって…

茉奈香

ごめんね!あれ気にしなくていいよ…

ぼ、僕は…茉奈香が、茉奈香の生きる意味になってって言ってくれた時嬉しかったよ…!

だから、やっぱり茉奈香の生きる意味になってもいいかな…?

茉奈香

りー、くん……

茉奈香

うん…!分かった!ありがとう!

うん!

あと、僕ずっと前から言いたい事あったんだけど…

今、言ってもいいかな…?今から言う事、茉奈香、覚えてないと思うけど……

僕は決めた。ちゃんと茉奈香に自分の気持ちを伝える。って

今までの事、しっかりと。好きって気持ちも言おう!

茉奈香

覚えて、ない? とりあえず、りーくん、大切な話なんだよね?ちゃんと聞くね。

ありがとう 茉奈香、僕小さい頃から体弱くて…色々茉奈香に助けて貰って

いつも、茉奈香に頼ってて……

茉奈香は僕に、全然頼って貰えてないって言ってたけど…

いつの間にか茉奈香に頼ってた…そう思ってるんだ。僕は…

茉奈香みたいな明るくて優しくて…そんな人は茉奈香以外にいないと思うよ…

だから、もしこの世に茉奈香がいなかったら僕、何もかも諦めて死んでたかもしれない……

あと小学生の頃、男子にからかわれてた時発作でそうになった時も、出ちゃった時もいつも、そばにいてくれて本当に嬉しかった…

僕は、茉奈香がいないとやっていけない…そう思ったんだ。でも、茉奈香が小学5生の時、引越しちゃって……

すごく悲しかった。思い出すだけでも泣きそうだよ…あの時は……

茉奈香、引っ越したから分からないと思うけど…… てか、記憶忘れちゃったから分からないと思うんだけど……

僕、茉奈香が居なくなってからイジメ、、、られたんだ……

すぐに体壊して学校休むから…ズル休みって思われてたみたいで…発作の事言っても、どうせ嘘だろって……

その時、胸がすごく苦しくて…日に日にイジメも強くなっていって……

アザを何個も作って家に帰って来た時もあったんだ…その時は母さんと父さんには何らかの嘘ついて……誤魔化してた…………

そのせいもあるけど…発作で、どんどん僕の体も弱っていって……小学六年生の頃から入院する事も増えたんだ…

学校に行くのも、いろんな意味で辛くて……母さんに嘘までついてずっと学校休んでた……

多分母さんも気づいてたからもしれないけど……僕は、まだ言ってないんだ。本当の事…………。

それで僕は、中学生になったんだけど……

最初は学校が怖くて行ってなかったんだ……

でも、母さんに昔よく遊んでた茉奈香ちゃんが引っ越してきて陸の学校に転校してきたらしいわよ…って言われたから

頑張って行こうと思ったんだ。

それで次の日、頑張って行ったんだ。そこには前まで僕をいじめていた人達がいた……

僕は、怖くて発作が出そうになってしまったんだ…けどその先にいたのは

茉奈香だったんだ。前までの明るい笑顔は消えていたけど…やっぱり僕の目には茉奈香としか思えなかったんだ……周りの目は凄く怖かった……けど頑張って茉奈香に話しかけたんだ。

茉奈香、僕、僕だよ?

陸だよ、覚えてる?って言っても茉奈香は僕なんて知らない。と言ったような顔をして見てきたんだ…

どうして…?どうして覚えてないの?って思ったけど…それは直ぐにわかった。

先生は僕に茉奈香は中学を通しての入学する初日に事故で

頭を打って記憶を無くした。って言ったんだ…

僕は、胸が苦しくなって…少しの間、発作が出てしまった……

でも、吸入器で発作は治ったんだ。

そしたら、僕の事を忘れてしまった茉奈香が僕に近寄ってきて大丈夫?って声を掛けてくれたんだ。

そこで、僕は思ったんだ…前のように、優しい茉奈香がいる、って。笑顔が消えてしまっただけでも、茉奈香は茉奈香だって……消えてしまった笑顔を僕が取り戻してあげたい!って思ったんだ。

茉奈香はそこまで聞いて、何の事?って思ったと思う…けど僕と茉奈香の昔の思い出は僕には消えていない…大事な思い出なんだ……

だから、僕は、全て話した。まだ、どういう意味か分からないかもしれないけど…それでもいい、少しでも昔の記憶が茉奈香に伝わったらいいなぁって思った…そこで僕は、息が切れてしまって…

少しの間だけ休んでまた、話そうとしたんだ。

そしたら、、、

茉奈香

りーくん、

茉奈香

私、りーくんとは中学生になって初めて会った人だと思ってた。

茉奈香

でも、やっぱり違ったんだ…

え?

茉奈香

私ね、りーくんといると何故か分からないけど…懐かしいなぁっていつも思ってたんだ…

茉奈香

私と、りーくんはずっと前から、昔から会っていたんだね…!

うん…!

茉奈香

んんっ、

茉奈香は頭を抱えて痛みをこらえていた……

茉奈香…

茉奈香…!?

僕は、まだ体が重くて起き上がることができなかった…

見守ってやることしか……

~数分後~

だ、大丈夫!?もう、頭は痛くない?茉奈香……

…?まな、か?

なんで、涙流してるの……?

茉奈香

り、りーくん……

茉奈香

私……私、今までの思い出、全部思い出した……

茉奈香……?それって本当??

茉奈香

うん…!

茉奈香

りーくん、私ずっと言えていなかったことある…りーくんをおいて引っ越しちゃって本当にごめんなさい……

茉奈香

あと、ずっと前から好きでした。

茉奈香

私はどんなりーくんでも大好きだよ!

…ほんとに、思い出したの…?

ぼ、

僕もずっと前から好きでした!

僕と付き合ってください。

僕、こんな体だし、直ぐに体調壊すけどずぅ~っと茉奈香と一緒にいたい…!

大好きなんだ…茉奈香の事が!!

嬉しくて、嬉しくて、、、

僕まで泣きそうだ…。

茉奈香

はい!よろしくお願いします!!

茉奈香…!

茉奈香

りーくん!!泣いてるよ…?w

茉奈香もだろ……w

茉奈香

あははっ!

あははっ!

こうして、病室には大きな笑い声で包まれた。

これからもいろいろ迷惑かけるかもしれないけど、よろしく!

茉奈香

こちらこそよろしくっ!

こうして僕達は付き合う事になった。

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