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雨雪を翔ける二つの剣は。

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雨雪を翔ける二つの剣は。

5 - 第三話 あの時の

♥

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2023年08月18日

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彼方視点 数分前

彼方

(真冬と分かれてこっちに来たはいいものの、それっぽい人は見当たらないな…)

彼方

(もしかして、真冬の方に…?)

そう考えた俺は、一度真冬の方へ行くことにして、その場を離れようとした

犯人

っ…!!

彼方

…!?

突然物陰から、刀を持った男が襲いかかってきた

キインッ!

彼方

(受け止められた、けど力が強い…っ)

彼方

っ、くそ…!

一度相手から距離をとって、もう一度剣を構え直す

彼方

(短髪で青い着物に、黒い羽織…)

彼方

(間違いない、俺らの追ってる殺人犯だ)

彼方

(とにかく、真冬が来るまで持ち堪えてないと)

色んなことを考えていると、またすぐに犯人がこちらに向かってくる

なんとか攻撃しようとするけど、するりとかわされる

俺はこれを避けることしか今はできない

彼方

(とにかく、今はこれで持たせるんだ…)

真冬視点

真冬

はぁ…はぁ…!!

少し走ると、金属音がどんどん大きくなってくる

きっと彼方さんと犯人が戦っているのだろう

真冬

っ…いた!

そしてなんとか、戦っている二人を見つけることができた

真冬

(見た感じ、彼方さんはまだ本気で戦ってない…)

真冬

(僕が来るまで持ち堪えるつもりだったのかな)

僕は、走って乱れた呼吸を少し整えて、刀を抜いた

真冬

…ふっ!!

ザシュッ!

犯人

ゔっ…!!

彼方

真冬…

僕が物陰から飛び出して仕掛けた奇襲は、相手の右腕に当たった

犯人は僕たちから距離をとって、腕を押さえる

犯人

っ、お前……!!

そう言った犯人は、何か驚きを含んだように僕のことを呼んだ

犯人

その白い髪…なるほどな

真冬

え…?

真冬

っ!!

そうにやりと笑った犯人は、僕に向かって襲いかかってきた

まるで隣にいる彼方さんが見えていないかのように

犯人

やっぱり、お前は"あの時"の…!!

真冬

っ!どういう……

犯人

!! ゔぁ…っ

すると犯人は突然、その場に倒れた

そしてその後ろには彼方さんが立っていた

どうやら刀の柄の部分を、犯人の首に叩きつけて気絶させたようだ

真冬

あ、ありがとうございます…!

彼方

…それより、怪我は?

真冬

僕は特になにも…って!

よく見ると、彼方さんの手や顔あたりに小さな切り傷ができていた

真冬

彼方さん、怪我してるじゃないですか!!

彼方

俺のは自然に治るからいい、それより…

真冬

いーやだめです!犯人を屋敷まで運んだ後にちゃんと手当しますよ!

彼方

……うん

真冬

…にしても

僕は、気絶している犯人の顔を覗き込んだ

真冬

どこかで見覚えがあるような気がします…

彼方

そうか?

真冬

もしかしたら、十三年前の犯人…?

真冬

僕の母さんと父さんが、建物の上から突き落とされて亡くなった時の……

彼方

でも、その犯人は捕まってるって組織の人も言ってたし、そんなことは一つも書いてなかったから違うと思う

真冬

…そうですよね

真冬

ごめんなさい、僕少し疲れてるのかも

彼方

とりあえず、こいつを組織に引き渡してから休むか

真冬

彼方さんはまず怪我の手当てです!

彼方

分かった分かった…

それから僕たちは犯人を屋敷へ連れ帰って、自分たちの部屋に戻った

彼方

痛っ…!

真冬

もー動かないでくださいっ!

彼方

もうちょっと手加減できるんじゃないの…?

真冬

手当てはこれくらいしとかないと治るのに時間がかかりますよ!

真冬

…もう、僕が来る前に彼方さんなら太刀打ち出来たでしょうに

真冬

なんで手加減してまで、僕の到着を待ったんです?

彼方

一人でアレを敵に回すより、真冬と一緒の方が楽に終わりそうだったから

真冬

楽、ですか……

彼方さんの切り傷から出ていた血を布で優しく拭いて、色々処置を施した

その間に考えていたのは、あの時犯人が言った言葉

やっぱり、お前は"あの時"の…!!

真冬

…あれは、どういう意味だったんでしょうか

彼方

さあ、多分あいつも警察に送られるかここで色々処置がされるだろうから、もう俺たちは会えないだろうな

真冬

………

真冬

……せめて、聞いてみたかった

そう小さくつぶやいた後に、僕は変なことを言ってしまったと思った

真冬

あっ、すみません!彼方さんが頑張って戦っていたのに…

彼方

…真冬、親2人とも事故で亡くなったんだっけ

真冬

はい、僕が六歳のときに……

真冬

(それがあったから、任務の紙もらった時に少し引っかかったんだよな…)

彼方

…そっか

彼方

ごめん、こんなこと聞いて

真冬

いえ、大丈夫ですよ

彼方

うん、ありがと

真冬

(どうして突然そんなこと…?)

そんな疑問を残しつつ、僕たちの任務は終わった

雨雪を翔ける二つの剣は。

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