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部屋の隅のみかん🍊@受験生
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きくあ
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「地方対抗合戦」ーーーーそれは日本の覇権を巡り、各地のブロックがお互い領土とプライドを賭けて激突する大戦乱である。
各地で激しい戦火が上がる中、最も熾烈な争いを繰り広げていたところがあった。
東海地方と近畿地方の境界線であった。
愛知
愛知
愛知
東海の絶対的リーダーの愛知が、真っ赤な軍旗を掲げて前線を鼓舞した。
ものづくりの意地であり。
対する大阪は、、、。鮮やかな青い旗を翻していた。
大阪
大阪
青き怒涛の如き近畿の勢いは凄まじく、戦況は早くも激戦へ。
その両軍の激突を、戦場から離れた高台で、見下ろす男がいた。
その名は三重。
頭には、どちらの陣営にも属さぬ。怪しい紫の鉢巻が。
三重は静かに戦況を分析して、彼はこの日のために、両軍の裏の顔を徹底的に調べたのだ。
東海の軍事ネットワークを盗み出しては、システムを無力化できる「特製ハッキングプログラム」をすでに構築済み。
一方で近畿の連中の「短気で、考えてることが顔に出やすい」という致命的な弱点も握った。
三重
三重
戦況が大きく動いたのは、開戦から数時間が経った頃だった。
大阪(近畿)の圧倒的な兵力に圧され、東海軍の防衛線に、わずかな綻びが生じる。
三重
三重は愛知に悟られぬよう、闇に紛れ、近畿の通信網へアクセスした。
三重
大阪
情報を受け取った近畿軍は、勢いをさらに増し、東海の赤き領土に塗り替える。愛知らを瞬く間に追い詰めた。
三重
三重
三重は、近畿の青に染まるように、青紫へと変色した。
だが、、、。
戦場に常に「絶対」など存在しなかったのだ。
東海の中心まで攻め込んだ近畿軍であったが、勝ちを確信して前のめりになった背後を、漁夫の利を狙っていた中国九州連合と北陸軍が急襲した。
大阪
大阪
それを高台で見てた三重は、、、。
三重
三重は即座に決断した。頭の鉢巻が、瞬時に東海の赤帯びた、「赤紫」に変色した。
彼はハッキングのコンソールを、愛知の通信回線へ、、、。
三重
愛知
三重の「嘘」を信じた愛知は、残存する全技術を解き放ち、反撃に成功。それと同時に、中国九州連合と北陸の軍らを撃退し、東海地方は生き延びることに成功した。
やがて大戦は終結へと向かい、日本列島に少しずつ平和が訪れた。
しかし
三重の胸中は晴れなかった。
作戦会議の場でも、復興の集まりでも、岐阜や愛知。他の宮崎や徳島。どこか余所余所しいのであった。
話しかけても、生返事だけで若干無視である。
三重
三重
三重
どうやら、戦いの中での三重の姑息な二股行為
あの「悪行」の数々が、いつの間にか他県にバレていた。
誰もいない作戦本部の裏手。三重は壁に背中を預け、しょんぼりしていた。
滋賀
声をかけたのは、戦中、どさくさに中立を侵した罪で「謹慎処分」を喰らっている、「滋賀」だった。
三重
三重
三重は情けない呟きに、滋賀が小さくため息をつき、三重に頭に巻かれた「赤紫の鉢巻」を冷ややかな目で見つめた。
滋賀
滋賀
滋賀
滋賀
滋賀
でもな。
三重
滋賀
絶対に、その色そのものにはなれねぇんだよ。
滋賀の言葉が、闇の静寂に重く突き刺さる。
三重は、自分の鉢巻に手を触れた。
青紫にも、赤紫にもなれるその布地は、今、どちらともつかない、
ただの濁った紫色のまま、冷たく、闇にへと消えた。