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ぬいぬい
皆様、どうもでございます
ぬいぬい
今回は31話になります
ぬいぬい
意識を失った桜くんは聞き覚えのない声によって目を覚まします
ぬいぬい
最初は真っ暗な空間でしたが徐々に景色が見えてくる
ぬいぬい
そこにいたのは自分と同じぐらいの小柄で優しげな少年だったーー
ぬいぬい
っていうお話になります
ぬいぬい
ではではレッツゴー!
桜遥
(あれ…ここって前にも…)
桜遥
(確か…梅宮に買われてすぐのときにも…)
……らくん?
桜遥
(誰?今、名前呼ばれた気が…)
…くらくん?
桜遥
(どこから…)
桜くん
桜遥
(そっちか…)
桜遥
ここ、どこだ…
月本木葉
君が、桜遥くんだよね
月本木葉
ちゃんと会うのは初めましてだよね
桜遥
どこがで会ったっけ?
月本木葉
僕は月本木葉っていうんだ
桜遥
あ、梅宮から、話は聞いてます…
桜遥
確かshadow sparrowの2代目のトップだっけ?
月本木葉
えへへ…柄じゃないけどね
月本木葉
そういや…さっきまでの作戦見てたよ
月本木葉
もう…風牙兄さんはいつも急なんだから
桜遥
風牙って…藤宮さんのこと?
月本木葉
そうだよ
桜遥
あ、従兄弟なんだっけ?
月本木葉
そうそう!
月本木葉
桜くんって物覚えがいいんだね!
月本木葉
感心しちゃうよ!
桜遥
そ、そんな褒められても…
月本木葉
これなら梅宮くんも安心だね!
桜遥
俺はもう梅宮の側にはいられないよ
桜遥
多分、死んじゃったし…
月本木葉
桜くんは死んでないよ?
桜遥
なんでわかるの?
月本木葉
僕はね、ここでは船頭をやってるの
月本木葉
名簿に載ってる人を船に乗せてあっちの岸まで運ぶの
月本木葉
僕の生まれ変わりはまだまだ先だから
月本木葉
先に生まれ変わる人を連れていく役目をしてるんだ
月本木葉
名簿を見たけど桜遥って名前はないから
月本木葉
まだ死んでない
月本木葉
死んだらこの名簿に自動的に記されて生まれ変わる時期になったらここに呼ばれるんだ
桜遥
へ、へぇ…
桜遥
何かわからないけどまだ生きてるってことはわかった
月本木葉
そうそう、桜くんはまだ生きてるから安心して
月本木葉
というか死なせないよ
桜遥
え?
月本木葉
梅宮くんに二度も同じ思いをさせちゃダメだよ
月本木葉
君は梅宮くんにとって必要な存在なの
桜遥
梅宮には俺が必要…
月本木葉
それにあの2人だって君にはまだ死んでほしくないみたいだよ
桜遥
あの2人?
月本木葉
ほら、あそこにいるよ
おじいちゃん
遥か?
おばあちゃん
遥ちゃん?
桜遥
…おじいちゃん…おばあちゃん…
桜遥
(2人に抱きつく
おじいちゃん
遥、大きくなったな
おばあちゃん
遥ちゃん、元気そうでよかったわ
桜遥
おじいちゃん、おばあちゃん…
桜遥
俺ね、希望っていうのがわかった気がするんだ
桜遥
希望があると生きる力になるんだって
桜遥
いつか出会う大事な人に会うための生きる力に
おじいちゃん
ちゃんと理解できたみたいだな
おばあちゃん
遥ちゃんは本当に偉いわね
2人がふわりと笑う
桜遥
もしかして2人もここに呼ばれたの?
おじいちゃん
そうじゃよ
おばあちゃん
そうなのよ
桜遥
じゃあもう俺は…2人とは会えないの?
桜遥
ここでお別れなの?
桜遥
せっかくまた会えたのに?
おじいちゃん
大丈夫…目には見えなくとも
おばあちゃん
遥ちゃんの心にはいるわよ
おじいちゃん
それに遥には戻る場所があるみたいだからな
おばあちゃん
よーく、耳を澄ませてごらん
桜遥
え…?
……くら!
桜、起きてくれ…!
桜遥
声が聞こえる…
月本木葉
さて、お2人とも船が出るから乗ってください
桜遥
おじいちゃん、おばあちゃん…最後に聞きたい
おじいちゃん
ん?どうした?
おばあちゃん
何を聞きたいの?
桜遥
2人は俺を買って幸せだった?買って後悔しなかった?
おじいちゃん
すごく幸せだった
おばあちゃん
後悔なんかしてないわ
おじいちゃん
自分たちの助けた子がどこかで笑ってくれてたらそれでいい
おばあちゃん
遥ちゃんが今幸せなら私たちは間違ってなかったってわかるから
2人:後悔はない
桜遥
よかった…2人に買われて俺も幸せだった!
桜遥
俺、2人が生きれなかった分も生きるよ!
桜遥
もちろん、木葉の生きれなかった分もな!
桜が笑顔を浮かべた瞬間光に包まれて消えていった
おじいちゃん
無事、戻ったみたいだな…遥は上手くやれるだろうか?
おばあちゃん
そうね…遥ちゃんならきっと上手くやっていけるわ
月本木葉
桜くん…僕の分まで、梅宮くんのことお願いね
次回 新しい日常へ
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