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おと
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コメント
4件
おお……めっちゃ重くて美しくて恐ろしい回だった……。夏樹がMoreの「二者択一」を拒否して基盤ごと叩きつけるシーン、熱すぎて心臓がバクバクしたわ。「おれにとって愚かなのはお前だ」って言い返すところ、最高に決めてる。 千尋パートの描写が生々しくて……呼吸を整えて必死で耐える姿に胸が締め付けられた。あのムカデの這う感触が本当に伝わってくるような文章力、凄すぎる。「来ないで」って拒絶し続ける千尋の声が耳に残ってる。 展開的にも、夏樹がMoreの支配を断ち切った直後に千尋がムカデの餌食になるっていうタイミングの悪さがもう……お互いを呼び合う叫び声で泣きそうになった。次どうなるんだろう、続きが待ちきれない🔥
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夏樹は手をわなわなと震わせながら
キッとディスプレイを睨んだ
夏樹
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筐体に取り付けられた キーボードの側面には
レジャー用のクーラーボックス大の
基盤が設られていた
夏樹はそれを両手で掴むと
ありったけの力で手前に引いた
基盤と筐体と繋ぐコードが 剥き出しになる
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夏樹
夏樹
さらに引っ張ると
筐体のモーターが急回転する
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Moreの声がブツブツと途切れる
コードがちぎれ
モーターが停止する
夏樹は基盤を持ち上げると
力の限り床に叩きつけた
甲高い金属音が発せられ
部品がバラバラになる
夏樹
夏樹
夏樹
そう言いかけたとき
部屋のライトが突然 全て落ちた
夏樹
光源が筐体から発せられる ランプの光だけになる
そしてその闇の向こうから わずかに聞こえる声があった
何かを叫んでいる
それが誰の声であるか即座に理解した夏樹は
彼女の名前を呼んだ
夏樹
夏樹
千尋
千尋
千尋
機械室の入り口の床が一部崩落し
千尋はその下の階に滑り落ちた
フロアには一面直径30cmほどの 銅のコイルが散らかっており
それに手足が絡まり
四肢と胴体が大の字になったまま 身動きが取れなくなっていた
動かせば動かすほど導線に体が食い込み
ますます動きにくくなる
と
それを察知したかのように
機械室の床がパタンと閉じた
千尋
千尋
千尋
窓からは強い光が照射され
皮肉にも自分が置かれている状況は一目で理解できた
右足の付け根が痛む
見れば線が足首にがっちり食い込み
その部分が線に沿って腫れ上がっていた
体をよじると
コイルがベッドのスプリングのように ぎしぎし音を立てる
千尋
千尋
千尋は身体を動かしては
叫ぶ行為を繰り返した
頭部だけは銅線から浮いていたから
部屋を眺め回すことだけはできる
天井を茫然と見つめていると
黒い塊が落ちてくるのが見えた
銅線のクッションの上にばらりと崩れ
黒い毛虫のような影は ぱらぱらと縦横無尽に広がっていった
千尋
さっき廊下で見たのと同じ
ムカデだった
千尋
千尋
千尋の声に呼応して
無数のムカデが 顔を見合わせるように
ぴたりと動きを止めた
だが静止は数秒で解け
ふたたび 何事もなかったかのように這い始めた
部屋全体に拡散するように
散り散りにコイルを這う
千尋
千尋
数匹ほど
千尋の体を目指して這ってくる
立体構造になっている銅線を伝って
肌までの距離を詰める
千尋
叫びたくなる衝動を封じて
夏樹の言葉を思い出す
「徹底的に無視すれば相手も抵抗されたと思わない」
千尋
呼吸のストロークを大きくして
バクバク鳴る心臓を鎮めようとする
1匹のムカデが
右手の中指の先端を
その匂いを嗅ぐように 頭部をすりつける
千尋
「ここは安全だ」と思ったのか
中指の上にその数十本の足が乗る
千尋は総毛立って
ブルブルと震え出した
それでも呼吸を落ち着かせる
千尋
足が腕をのぼる
刷毛で撫でられるような 悪意を伴った感触が
首元へにじり寄る
千尋
首をもぞもぞと伝い
こめかみに上がってくる
耳たぶに頭が触れる
千尋
千尋は呼吸を止める
「いなくなってくれ」
そう強く念じる
するとムカデは何かを察知したかのように
ぴょんと身を反らし
どこかに飛んで行った
千尋
激しく呼吸する
反射的に脚が動く
どこかへ逃げようとする
しかしその場から動くことはできない
四方を見渡し 「助かる方法」を探す
足首に何かが触れた
首を下に向けると
そこには数匹のムカデの姿が
千尋
甘い香りにおびき寄せられるように
ゆっくりと
衣服の中に潜り込む
千尋
千尋
大腿を汚い指で愛撫されるような 心地の悪いくすぐったさ
千尋の頭の中に 断片的な言葉が次々と立ち現れる
「コピー」
「クローン人間」
「感染源」
「母体」
千尋
千尋
下腹部が汗でじっとりと湿っている
虫たちは足の付け根まで進んできていた
そこに局部を守っている
白いショーツがある
千尋
ムカデはその生地の上を 物色するようにはいまわり
やがてそのうちの1匹が
ショーツと肌の間から
もじもじと体をくねらせながら
内部に入り込む
千尋
ショーツの中に入り込んだムカデは
居場所を探すように
狭い空間を動き回った
他のムカデもそれに倣うように
次々と秘部に侵入する
そしてそれが答えであることを悟ったように
頭を粘膜に埋めた
千尋
千尋
千尋
千尋
千尋