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那月

そういえば純夏

純夏

なにかしら

那月

なんで俺の携帯番号知ってんだ?

純夏

あぁあなたがお茶を入れにいっている時に登録したの

純夏

あなたこそよほど携帯を見ないのね

那月

ほっとけ

那月

で、鬼熊はどこにいるんだ?

純夏

今は駅の近くの都民の森ね

那月

なんで分かるんだ?

純夏

私の銃の能力は撃ち込んだ相手の位置情報を知ることができるの

那月

へぇ便利だな

純夏

サポート向けだからあんまり花がないけれどね

那月

今まではどうやって退治してたんだ?

純夏

……

那月

(純夏は少し悲しそうな顔をして黙った)

那月

那月

まぁ話したくないならいいよ

純夏

あら優しいところもあるのね

那月

まぁな

那月

都民の森だったら少なくとも人間が襲われてる確率は少なそうだな

純夏

そうね

那月

そういえば、善良な妖魔って話せないのか?

純夏

え?話す妖魔もいるわよ

純夏

それもこの銃を持ってないと聞こえないけれど

那月

そうか…

純夏

そろそろ着くわ

純夏

可笑しいは、鬼熊に動きがないわね

那月

それって…

純夏

純夏

食事中かもしれない

那月

本当か!なら早く行かないと!

純夏

えぇ急ぎましょう

那月

(俺と純夏は森へ着くと純夏を頼りに走った)

那月

(木々をぬけていくと一昨日みたあの化け物が立っていた)

那月

あれが……

那月

(あの時の恐怖を思い出し動くことができなかった)

純夏

落ち着いて大丈夫よ、私がサポートするから

那月

(気持ちを落ち着かせろ)

那月

あぁ大丈夫だありがとう

純夏

そう、いくわよ

那月

わかった

鬼熊

飯はドコダァァァァァァ

那月

(あの奇声は食べる物を探していたのか…信じられん食いしん坊だ)

那月

うぉぉぉぉぉぉ!

バキュン!!

那月

(銃声があたり一帯に響き渡る)

那月

(鬼熊はゆっくりとこちらに振り向く)

那月

は、外した…

純夏

一発くらいどうってことないわ

純夏

私が気をひくから貴方が動きを止めて

那月

わ、わかった

パン!パン!

那月

(一発、二発…純夏は手慣れた動きで鬼熊に発砲する)

鬼熊

いてぇぇぇぇ

鬼熊

いてぇぇぇぇぇぇぇよぉぉぉ

鬼熊

食ってやるぅぅぅ!小娘がぁぁぁぁ

那月

(鬼熊は純夏に向かって走り出す)

純夏

今よ!撃って!

那月

わかった

那月

止まれぇぇぇぇぇ!

バキュン!

ガキン!

那月

(当たったのか?)

那月

(鬼熊は勢いを止めずに純夏に爪をふりかざした)

純夏

キャ!

那月

純夏!

那月

(純夏は地面に倒れこむ)

鬼熊

いてぇいてぇよ

那月

(鬼熊はそのまま走りだし、去っていった)

那月

ま、待て!

那月

(しかし、薄暗くすぐに見失ってしまった)

那月

くそ

那月

あ、純夏!大丈夫か?

純夏

えぇ腕にちょっとかすっただけだから

純夏

あなたのおかげね

那月

す、すまなかった

純夏

悪い意味じゃないわ

純夏

あなたが鬼熊の爪に当てたから軌道がズレたんだわ

那月

当たってたのか…

純夏

えぇでなければ今頃御陀仏だわ

那月

追うのか?

純夏

当たり前じゃない

那月

血止めなきゃ

純夏

そんなに重傷じゃないわ

那月

だけどそのままにしとけないだろ

那月

ちょっとこい

純夏

え、

那月

(純夏を近くの水道へ連れてくと切り傷を水で流し始めた)

純夏

い、痛い…

那月

我慢しろ細菌の侵入を防ぐためだ

那月

(水で流すと持っていたガーゼで傷口を押さえた)

純夏

なんでガーゼなんて持ってるのよ

那月

たまたまだ

那月

(そして服を一枚脱ぎ傷口の上で結んだ)

那月

これで大丈夫だ

純夏

……

那月

どした?

純夏

意外と優しいのね

那月

別に応急処置をしただけだ

那月

あと意外は余計だ

純夏

うふふ…ありがとう

那月

(彼女が初めて見せた笑顔に俺は思わず見入ってしまった)

この作品はいかがでしたか?

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