???side
なんだ、ここ…?
わずかに差し込む光が、かろうじて 見える向こう側を照らしている。
あれは…、外?
…ここなら、外部に 繋がっているかもしれない。
もう一度、外に出られるかもしれない。
でもー。
ここから外に出る行為が ゲームマスターが言っていた 棄権行為に該当するのなら、 俺はすぐに殺されてしまうだろう。
なら、それを試すのは今日じゃない。
だれか、信用のおける人をー。
そうだ。
あいつなら…。
時が来たら、あいつにだけ この場所を打ち明けて、 2人でまたここに来よう…。
風通しの良いこの場所で、 俺は1人誓った。
松村side
ジェシーが死んだ。
その事実を受け止められないまま、 京本を除いた俺ら4人は 樹の部屋に集まっていた。
本当は、今日はもう1人で いたかったけど、 この際それはどうでもいい。
森本慎太郎
慎太郎の暗い顔が 心に深く突き刺さる。
ここに来てから一度も マイナスな感情を出さないように していた慎太郎にさえ、 ジェシーの死はこんなにも大きな 喪失感を与えていた。
それは、俺たちにとっても 同じことだけどー。
樹の部屋に集合してから約40分間。
誰も何も言わない。
田中樹
そんな中口を開いたのは、 意外にも樹だった。
田中樹
苦しそうに、樹はそう口にする。
田中樹
普段は弱音を吐かない強がりな 樹なのに、今日は1番小さく見える。
森本慎太郎
樹も、慎太郎も、 これは相当参ってるな…。
このままじゃ、 明日なんかとても乗り切れない。
松村北斗
髙地優吾
恐る恐る口を開くと、 髙地が優しく反応してくれる。
松村北斗
松村北斗
俺はそう提案した。
松村北斗
俺たちは、なにわ男子よりも 比較的歳が上だから、緊急事態にも ある程度の対応ができる。
それに、あまり若い子たちだけで ペアを組ませて不安を煽るような こともしたくはなかった。
あまり面識のないメンバーも もちろんいたが、だからこそ髙地は 俺たちにペアを組ませたんだと思う。
それは、髙地なりの優しさだった。
少しでも、今日を、このゲームの初日を乗り越えられるようにー。
でも、ジェシーは死んだ。
だからきっと、 髙地な作戦にはもう意味がない。
髙地優吾
髙地優吾
髙地優吾
松村北斗
髙地、樹、慎太郎の 賛成の声もあり、明日からのペアは 同グループで組むことになった、
松村北斗
髙地優吾
長尾side
松村北斗
長尾謙杜
松村北斗
時刻は午後21時半。
俺の部屋を北斗くんが訪ねてきた。
なんでも、明日からのペアを 変更することを、 僕らに伝えにきてくれたらしい。
…そりゃそうよな。
今日、みっちーとペアやった ジェシーくんが亡くなって、 SixTONESさんが平気なわけないし。
同じグループではない俺らにも、 ジェシーさんの死は大きなダメージを 与えていったんやから、 今までずっと一緒におった メンバーは、どれだけ悲しいやろう。
明日のペアのこと、 みんなに伝えに行かなきゃー。
コメント
2件
ありがとうございます!
続きめっちゃ気になる💭👀✨ 楽しみに待ってます(っ ॑꒳ ॑c)…ワクワク💕