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いっちゃんとたっくん

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いっちゃんとたっくん

12 - いっちゃんとたっくん12

♥

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2020年02月07日

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祖母

えぇ!?

祖母

あの子を引き取りたいって……

祖母

本気なの!?

拓郎

うん

郁美

私がそうしたいって言ったんです

病院に搬送されてから約二ヶ月が経過した頃

二人は祖母に私のことを引き取りたいと告げた

いっちゃんは時々児童相談所へ行き

私を引き取るための手続きについて

必要なことを聞いていた

しかし、私の親権は母が持っていて

母が私の親権を放棄しない限り

私を養子に迎えることはできず

仮に母が親権を放棄したとしても

家裁で認められなければ養子縁組はできない

二人の話を聞いた祖母は驚いていた

祖母

でもいいの?

祖母

まだ新婚で、新居だって引っ越したばっかりなのに……

拓郎

いつ子供ができてもいいようにって考えてたから

拓郎

僕らにも子供ができたら、家族四人で……

祖母

そんな簡単な話じゃないでしょう?

拓郎

優香里さんの親戚は当てにならないし

郁美

頼れる肉親は拓郎さんかお義父さんとお義母さんしかいません

郁美

だったら私たちでって思ったんです!

祖母

郁美さん……

現実的な壁もあったが

それよりもまずは自分の気持ちを伝えたくて

いっちゃんは祖母に胸の内を全て話した

その頃には私も少し動けるようになり

心の底からいっちゃんのことを慕うようになり

母の事を考えなくなっていた

思い出そうとすると

優香里

あんなのもう要らない!!

どうしてもあの言葉が頭を過り

その度に全身が震え

郁美

美結!?

郁美

大丈夫!?

言い様のない恐怖が襲ってくる

そんな風に感じていた

美結

いっちゃん……こわい……

郁美

よしよし

いっちゃんはずっとそばにいて

優しく抱き締めてくれた

もう母のいるあの家には帰りたくなかった

美結

いっちゃん……

郁美

大丈夫だよ

その頃の母は

優香里

美結に会いたい

優香里

やっぱりダメ……会いたくない……

この二つの言葉を繰り返し

優香里

私を置いて死んだ……

時には亡くなった父を責め

優香里

私の美結を奪った……

いっちゃんやたっくんを責め

優香里

あんなガキ……

優香里

幸せになるなんて許さない……

私の事を責める発言もしていた

これには親戚達も頭を抱え

優香里の叔母

美結ちゃんのこと、どうするの?

優香里

なんでもいいから不幸にして

優香里の叔母

不幸にって……

優香里

美結だけ幸せになんてさせたくない!!

優香里の叔母

あなた母親でしょう!

優香里

私はこんなに不幸なのになんで!?

優香里

なんで病院で匿われてんの!?

優香里

早く連れてきてよ!!

優香里

私のこの手で不幸にしてやるから!!

母の精神状態は日に日に悪化していて

母のためにと奮闘してきた親戚達も

酷くなる母の言動に

内心ではもう諦める気持ちが強く

優香里の叔母

やっぱり施設に預けた方がいいのかしら……

優香里の伯父

まずは児童相談所だろう……

優香里の叔母

もう優香里に子育ては無理よね……

そんな風に考えるようになっていた

いっちゃんとたっくん

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