祖母
祖母
祖母
拓郎
郁美
病院に搬送されてから約二ヶ月が経過した頃
二人は祖母に私のことを引き取りたいと告げた
いっちゃんは時々児童相談所へ行き
私を引き取るための手続きについて
必要なことを聞いていた
しかし、私の親権は母が持っていて
母が私の親権を放棄しない限り
私を養子に迎えることはできず
仮に母が親権を放棄したとしても
家裁で認められなければ養子縁組はできない
二人の話を聞いた祖母は驚いていた
祖母
祖母
拓郎
拓郎
祖母
拓郎
郁美
郁美
祖母
現実的な壁もあったが
それよりもまずは自分の気持ちを伝えたくて
いっちゃんは祖母に胸の内を全て話した
その頃には私も少し動けるようになり
心の底からいっちゃんのことを慕うようになり
母の事を考えなくなっていた
思い出そうとすると
優香里
どうしてもあの言葉が頭を過り
その度に全身が震え
郁美
郁美
言い様のない恐怖が襲ってくる
そんな風に感じていた
美結
郁美
いっちゃんはずっとそばにいて
優しく抱き締めてくれた
もう母のいるあの家には帰りたくなかった
美結
郁美
その頃の母は
優香里
優香里
この二つの言葉を繰り返し
優香里
時には亡くなった父を責め
優香里
いっちゃんやたっくんを責め
優香里
優香里
私の事を責める発言もしていた
これには親戚達も頭を抱え
優香里の叔母
優香里
優香里の叔母
優香里
優香里の叔母
優香里
優香里
優香里
優香里
母の精神状態は日に日に悪化していて
母のためにと奮闘してきた親戚達も
酷くなる母の言動に
内心ではもう諦める気持ちが強く
優香里の叔母
優香里の伯父
優香里の叔母
そんな風に考えるようになっていた
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