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郁美
私のことを引き取りたい
いっちゃんの意思は固かったが
そこにはいくつもの壁が存在していて
たっくんは悩んでいた
愛する人の決断を尊重し
応援したいし力にもなりたい
協力して壁を乗り越えていきたい
そのためにはどのような方法を取ればいいのか
たっくんは後ろからいっちゃんを抱き締めて
拓郎
郁美
耳元で囁くように
自分の思いを打ち明ける
郁美
拓郎
郁美
拓郎
拓郎
郁美
拓郎
拓郎
郁美
嬉しさから溢れたいっちゃんの涙
私のために泣いてくれる人がいる
精一杯の愛情を込めて
笑いかけてくれる人たちがいる
明日もきっと来てくれて
たくさんお話しして
たくさん笑って
そんな明日を想像すると
それだけで楽しい気持ちになれた
それだけで怖い夢も見なくなった
美結
美結
二人に会いたくて
早く会いに来てほしくてたまらなかった
翌日
再び児童相談所の職員がやってきた
改めて事情を説明することになり
美結
美結
美結
美結
一生懸命に思いを伝えた
話している間
私が不安にならないように
いっちゃんがずっと手を握ってくれていた
たっくんが録音していたデータも手渡されて
退院後には児童相談所にて保護されることになった
私はそれでも不安で
美結
何度もそう訴えたけど
どうしてもそれはできないと言われてしまい
郁美
美結
郁美
拓郎
三人で指切りをした
優しく微笑んでくれる二人を見て
児童相談所の職員は何かを感じたみたいだった
搬送されてから三ヶ月
やっと私の退院が決まった頃には
普通にご飯を食べられるようになり
いっちゃんと手を繋いで院内を歩けるようになって
郁美
美結
院内でも"仲良し親子"と呼ばれ
担当医や看護師からも
"まるで本当の親子のようだ"と言われるほど
いっちゃんは私に愛情を注いでくれた
たった三ヶ月と言う短い期間だったけれど
私はちゃんと
いっちゃんとたっくんの愛情を感じていた
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