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あなたとの、一年間。
それは。
私にはもったいないぐらいに、
幸せでした。
〜1月〜
隼人
隼人
里愛
こたつで丸くなって寝そうな私を 起こしてくれたよね。
隼人
里愛
寝ぼけなまこでこたつから出た私を 面白そうに眺めて、髪を くしゃくしゃにして撫でてくれたよね。
里愛
隼人
ゴーン………ゴーン………ゴーン………
夜明けを告げる、除夜の鐘の音がした。
里愛
里愛
隼人
里愛
隼人
里愛
ちょっとからかったとき、
キミは照れたときのくせで、 私から視線を外して、手いじりしてたよね。
〜2月〜
里愛
隼人
里愛
隼人
里愛
隼人
里愛
里愛
隼人
ふざけて鬼ごっこし始めた私に 呆れながらも付き合ってくれたよね。
隼人
隼人
里愛
隼人
隼人
〜3月〜
里愛
隼人
落ち込んでて意味もなく星を見てた私を慰めてくれて、
めったに見せない笑顔で勇気付けてくれたよね。
隼人
隼人
里愛
隼人
里愛
里愛
隼人
隼人
ぶっきらぼうに告げて、帰ってくキミを、私は微笑んで見つめてた。
〜4月〜
里愛
二人で桜を見に行って、 お花見をしたよね。
隼人
里愛
里愛
隼人
隼人
隼人
里愛
里愛
隼人
里愛
里愛
隼人
里愛
隼人
里愛
隼人
里愛
隼人
里愛
隼人
里愛
私は、理由を教えなかった。
だって、
キミとの初めてのお花見だから… なんて、言えるわけないもん。
キミは、ずっとお願いしてたよね。
〜5月〜
里愛
里愛
隼人
里愛
里愛
隼人
里愛
里愛
里愛
里愛
里愛
隼人
隼人
里愛
里愛
里愛
隼人
里愛
隼人
キミは最後まで、「ああ」だったけど、最後の返事に少し寂しさが含まれてたことは、ちゃんと知ってるよ。
〜6月〜
その日は、6月らしく 雨が降っていて、
まだかな…って、空港でキミの帰りを待ってたよね。
隼人
里愛
キミの懐かしい声が聞こえてきた瞬間、涙が出てきて、おいおい泣いちゃったよね。
隼人
里愛
里愛
隼人
里愛
里愛
隼人
泣いている私に、優しく声をかけてくれたよね。
〜8月〜
里愛
隼人
仕事の都合でお祭りが現地集合になったけど、私がゆかたで表れたら、少し頬を染めて、褒めてくれたよね。
隼人
里愛
キミがそんな事言うから、 私のほうが恥ずかしくなってきたのは、キミにはナイショね。
〜9月〜
夏の終わり、秋の気配。
今度は私が、単身赴任。
里愛
隼人
里愛
里愛
隼人
隼人
里愛
私の姿が見えなくなるまで、 静かに見守っててくれたよね。
〜10月〜
里愛
キミに呼び出されたのは学校が見える公園。
隼人
里愛
隼人
笑うキミに照れくさくなって、 自分の誕生日も知らないフリを したっけ。
隼人
里愛
隼人
隼人
里愛
私の誕生日は、キミのおかげて 最高の日になりました。
〜11月〜
里愛
隼人
この日は、キミの誕生日だったよね。
お祝いしたら、目を見開いて、 プレゼントを二度見してたね。
隼人
里愛
里愛
隼人
あのときのめったに見られない照れくさそうな笑みは、少し、してやったり!と、思ってしまいました。
〜12月〜
里愛
隼人
里愛
里愛
隼人
里愛
里愛
隼人
里愛
隼人
里愛
隼人
里愛
隼人
里愛
意気込む私を優しく見守っててくれたよね。
里愛
里愛
季節はめぐり、
また、1月。
里愛
里愛
そんな事を言って、笑いあったよね。
でも。
幸せな日々は、
長く続かない。
ピッピッピッピッ
無機質に響く音。
私はゆっくりと目を開けて、
隣の隼人を見た。
隼人
里愛
里愛
里愛
愛してる。
そう、キミの耳に吹き込んで、
微笑んだ。
隼人
キミは、私に今まで見せたことのない、涙を、見せた。
ゆっくりと目を閉じる。
そこから私のまぶたが 開くことは無かった。
キミと笑いあったこと、
何気ない会話、
全部が宝物。
ゼッタイに忘れない。
キミとの一年。
それは。
宝物に溢れていました。
あなたは、大切な人との 一年は、
どんなものでしたか…?