〜真冬 side〜
とある日の深夜、訓練をする為、 いつも通りの時間に魔法空間へ 集まった僕ら7人
今はその休憩中で、 戦闘についての話だったり、 ゲームや活動の話などなど、 各々雑談をしているところだった
百瀬
そんな中、天ちゃんと話していた なるせ君が、そらるさんに こんな質問をしてきた
彼方
百瀬
百瀬
渉
優
真冬
棗
真冬
真冬
まだここに、僕とそらるさんの 2人だけだった時に起きた、 あの闇使い侵入事件
僕が弱かったせいで、そらるさんに 大怪我を負わせて、挙げ句の果てに 逃げることしかできなくて
あの時、天ちゃんやうらさかが そばにいなかったら、今の僕は なかったかもしれない
3人のおかげで立ち直れて、 がむしゃらに訓練を続けて……
真冬
真冬
翔太
彼方
真冬
渉
優
でもまさか、この2人まで 同じ魔法使いになっちゃうとは 思わなかったけどね
真冬
彼方
翔太
彼方
真冬
棗
渉
彼方
優
真冬
渉
真冬
彼方
彼方
5年前……
〜彼方 side〜
あれは、俺が魔法使いになって、 1年と少し過ぎた頃
なりたての頃は大学受験の勉強、 入ってからも講義とかで忙しくて、 訓練してる時間はほとんどなかった
夜中に訓練をするっていうのは、 その2年後に使いになったまふまふが 提案してくれたことだし、まずまずの 話、使いとして強くなることにも、 あんまり興味がなかったんだよな
それに初めて魔法空間に来た時、 才能も魔力もあるってアデルさんから 言われて、自分の力にかなり 驕ってたところがあった
それもあって、ろくに訓練もせずに、 使いとして戦うこともしなくて ……あの時の自分は、正直 かなり思い出したくはない
ただ……それから少しして、 魔法界で事件が起きたんだ
俺にとって初めての、闇使い侵入事件
あの時の俺はまだ普通の使い だったから、今みたいに中心部 じゃなく、その手前で戦ってた
けど、思うように戦えなくて、 そればかりか、俺は周りの 足ばっかり引っ張ってて
挙げ句の果てには……
魔法使い
……なんて、初心者扱いを受ける始末
今思うと、そう言われて 当たり前だったんだよな
剣の使い方もなってない、 無詠唱なんて以ての外
戦い方なんて、 何も知らなかったんだから
でも、そこでようやく、 自分の驕りと弱さを自覚したんだ
それからはずっと悔しくて、 見返してやりたい一心で、毎日 無理矢理にでも時間を作って、 訓練をしに来るようになった
自分で言うのも何だけど、 アデルさんの言ってた才能と魔力は、 たしかに俺の中にあったらしくて
訓練していくうちに、 自分でもびっくりするくらい 急成長してたと思う
アデルさんも、強さを認めてくれて ……そういや、反抗狼って言われ 始めたのは、その時からだったような
あの時は1人だったから、対人の 訓練ができなくて、それでたまに 暇つぶしで来るアデルさんに頼んだり したけど、ずっと断られて……
それでもがむしゃらに1人で 戦い続けて、その1年後くらいには、 すぐ上位使いになった
実は訓練を始めた時、強さを求める 魔法使いの一つの目標として、 アデルさんが教えてくれてたんだ
上位使いになる為に、ひたすら 頑張って……ようやく目標に 辿り着けたあの瞬間は、 人生で一番嬉しかったと思う
だからだろうな、上位使い昇進の あの瞬間は、誰のものでも、 俺にとっては一番特別な瞬間なんだ
ただ、目標に手が届くと、 途端に道を見失ってさ
もちろん、今まで通り 毎日訓練はしてたけど、 何か味気なくて、がむしゃらに 頑張ってた時のあの熱はなくて
そんな時に、この魔法空間に まふまふが現れた
俺にとって使いの後輩は 初めてだったから、単純に 嬉しかったし、使いの先輩として 頑張らなきゃって、また火が灯って
俺となら魔法使いもやっていけるって 言ってくれて、そんなまふまふを 見てたら、俺が頑張らないわけにも いかなくなるじゃん?
そうして今度は2人で進んで、 一度止まることはあったけど、 また改めて前に進み始めて……
それから、天月、ちゃんくろ、 うらたくんに坂田、最後はなるせ、 こうしてどんどん仲間が増えて いってからは、使いとして戦うのが、 楽しくなったのもあるかもしれない
最初はずっと1人だったから、 今でもその時の癖が出て、まふまふに 『もっと仲間を頼って』って 怒られたりもするけどさ
それはまだ、俺が“仲間”って いうのに慣れてないだけで、 今はちゃんと頼る努力もしてるから、 もう少しだけ許してほしい
……あぁ、そういや こいつらに聞かれてたのって、 俺が最強になった理由だっけ
俺がここまで強くなれたのは、 弱い自分がとことん悔しかったから
あと、もう一つは──
彼方
昔のことを思い出して、 すぐに話を止める
優
渉
真冬
真冬
彼方
彼方
真冬
彼方
翔太
百瀬
彼方
真冬
翔太
真冬
真冬
優
翔太
渉
百瀬
彼方
彼方
彼方
──仲間のお前らと、 ずっと一緒にいたいから
彼方
死ぬことが怖くなった、 もう一つの理由
死んだら、仲間と一緒に いられなくなるから
彼方
……嘘じゃないし、 バチは当たらないはずだ
彼方
この先も、できるだけ長く、 こいつらといられたらいい
仲間が増えてからは、 1人になることが怖くなった
……でも、仲間の存在のおかげで、 1人の時でも心強くなった
彼方
今の俺が魔法使いを続けてるのは、 これが理由かもしれないな
かえで
かえで
かえで
かえで
かえで
かえで
かえで
かえで
かえで
かえで
かえで
かえで
かえで
かえで
かえで
かえで
かえで
かえで
コメント
8件
確かにそらるさんだけ過去の話無かったな〜 そらるさんは皆もだけど1人で上位に上り詰める努力は凄いなぁ〜 そこからまふくんが来て後輩が沢山出来たんだね、 死んだら仲間に会えないのが嫌だからと言う理由もかっこいい… そらるさんそこで話終わるのーー!!と思ったらかえでさんも!?w タイトルもそらるさんのもう1つの理由も気になりますなぁ〜 番外編ありがとうございます!!
確かに、そらるさんの過去の話は出てこなかったですね! そらるさんも沢山努力してきたんだろうな……そして仲間と一緒にいたいからって理由も素敵です。 リマインドの意味、とても気になります…! 続き楽しみにしております!
確かに…そらるさん以外の過去(?)は お話に出てきていたけどそらるさんの過去(?) の話はあの魔法界で起きた事件の話しか 知らなかったかもw そらるさんもここまでがむしゃらに 頑張ってきたんだね。あとまふくんが居るなら 『まふのために頑張らなきゃ』とも思ったんだね。いやぁ……AtR君らやっぱ最高……💙🤍 タイトル気になるなぁ… (なんとなく心当たりはある。) 続き楽しみにしてます!!!!!