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前書き ※(次話含め)流血表現注意※

みんな動揺しつつも、 天ちゃんの声掛けでレイに向かう

主に前線を張るのは、 僕とさかたんと天ちゃん

そらるさんには、後衛3人を守りつつ 中衛寄りの前衛をしてもらう

うらたさんと96ちゃんは主に 魔法で攻撃をして、なるせ君には さらに後ろから援護してもらう形だ

真冬

はあっ!

陣形を崩さないように気をつけつつ、 桃雪華でレイに攻撃を仕掛ける

たあっ!

そこから間髪入れず、さかたんも 紅陽炎で斬りかかった

レイ

なるほど、ちょっとは腕が上がっているらしいね

真冬

くっ……!

そう言いながら、軽い身のこなしで 難なく避けられてしまう

素早いというより、攻撃を 見切られているの方が正しい?

真冬

(さっきの天ちゃんの攻撃を避けてたんだから、相当な強さっていうのは分かってたけど……)

レイ

ただ……

真冬

……?

真冬

っ!?

不意に、良くない何かを感じ取る

真冬

(まずい……!!)

翔太

っ! みんな下がって!!

ドカーンッ!!!

刹那、僕らが元いた場所に、 轟音を立てて巨大な雷が2本落ちる

前にいた僕とさかたんは、直前に 天ちゃんが瞬間移動で助けてくれた から、間一髪無事だったけど……

シャノン

っ……!!

何だ、あの威力……!?

彼方

光の最大魔法って、あんなんだったか……!?

翔太

……違います……あれは、ただの“稲妻(サンダーボルト)”……。

翔太

中位魔法で、普通こんな威力出せないし……。

翔太

……あんなの、あり得ない……!

真冬

……!?

史上最強の天ちゃんから、 “あり得ない”という言葉が 出るほどの、桁違いな威力の魔法

まさか……レイの強さは、 天ちゃん以上……?

百瀬

っ……!

百瀬

みんな、まだ諦めんなっ! エグい魔法一発打たれたくらいで!!

百瀬

こっちは7人もいる!! 俺はこんくらいしかできねぇけど、みんなずっと訓練してたんだろ!?

真冬

っ……!

なるせ君の言葉を聞いて、 自然と気持ちが前向きになってくる

まるで、さっきまであった絶望に 等しい暗雲が、一筋の光を中心に 晴れていくように

真冬

(これが、コントロールの力……!)

百瀬

俺らなら、絶対勝てるっ!!

最後に放たれた力強いその言葉で、 暗闇が一気に晴れていく

翔太

まふ君、坂田! もう一回仕掛けるよっ!

おーっ!

真冬

了解っ!

翔太

そらるさんは離れて、できるだけ3人の守備に回ってください!

彼方

言われなくても。まだ死にたくないしな

翔太

96ちゃんとうらたさんは変わらず魔法で援護、なるせ君も隙をついてよろしく!

シャノン

分かった!

っし、やるか!

百瀬

りょーかい!

翔太

……あ、それとなるせ君!

百瀬

ん?

翔太

ありがと!

百瀬

……!

百瀬

あ、あったりまえよぉ! これが俺の役目だし!?

褒められ慣れてないのか、 うらたさんみたいにツンツンした 態度を取るなるせ君

でも、顔は嬉しそうに笑ってる

翔太

じゃあみんな、もう一回行くよっ!

前衛3人で、再びレイに特攻していく

真冬

はあっ!

キィンッ!

レイ

何回来ても無駄だ。お前らみたいなオマケはオレに勝てないぞ

そんなんやってみんと分からんやろっ!!

レイ

答えは明確だろ。現世使い如きがオレに勝てるわけがないんだよ

翔太

みんなそれぞれ努力してここまで来たんだ! 大切な人を守る為に、自分自身を守れるように!!

翔太

なのにっ、何も知らないくせに! 現世使い如きとか言うな!!

レイ

はっ、誰もお前に語られたくはないだろうよ。苦労も知らない、元から“才能も魔力も溢れかえってる”最強サンには

翔太

っ……!

〜シャノン side〜

前衛3人での攻撃の隙を突いて、 魔法を打って援助をする

シャノン

……

百瀬

……? 96猫さん?

シャノン

……えっ? あぁ、何?

百瀬

いや、ぼーっとしてたように見えて……大丈夫っすか?

シャノン

大丈夫大丈夫! ちょっとだけ考え事してただけで

……なぁ、ちょっといい?

シャノン

何?

いや、レイのことについて、前からちょっと考えてたんだけど……。

なんかノアさん、あいつに執着し過ぎてないか?

百瀬

執着?

あいつが誰の手にも負えないほど強いとか、行動がマジでヤバい闇使いってなら、こうして任務として課されるのは分かる。

けど、それってあいつの情報をずっと追ってたりしなきゃ分かんないだろ?

魔法界に、しかも中心部に閉じこもってるなら尚更。

人使ってまでこんなに追ってるって、何か別の事情が噛んでるとしか思えなくて

シャノン

あ……い、いや、別にそんなことないんじゃない?

シャノン

ただみんなにとって危険だから、こうして対処してるだけで……

そういう96ちゃんの態度もおかしいんだよ

シャノン

えっ?

レイの話になると、途端に態度が不自然なくらいおかしくなるよな。

……これ、前にまふがテオ君の父親のこと聞いた時と、理由は同じじゃない?

シャノン

……!

テオ君も、頑なに自分の父親の話はしない。しようとした途端、すぐ誤魔化そうとする。

なるせに会いに来た時も、あの子が言いかけた“ぼくのおと”って……本当は、“ぼくのお父様”って言おうとしてたんじゃないかなって。

ノアさんも、自分の子供のことなのに、全く話そうとしないし。

それよか、オルコットの誰かと戦う時は気をつけろなんて……身内を警戒してるとか、流石におかしいだろ

シャノン

……

……そうだよね、流石に疑うよね

シャノン

(っでも……まだ、言えない……)

レイの話に戻るけど……あいつの顔よく見たらさ、ノアさんとテオ君にそっくりなんだよ。

話し方っつーか、口調も時々オルコットの人みたいな丁寧な感じが出たりするし、それに、さっきのあいつの発言。

“地位も家族も全部捨てて、あの檻から出てきた”。

地位はオルコットの統治者の地位。家族は自分の子供のテオ君で……檻は、オルコットの人が住んでる魔法界の中心部。

オルコットの人は、ずっと中心部に篭りきりの生活してんだよな。

……テオ君のこと見てれば、それがどれだけ退屈で辛いか分かる。

あいつの思想は、かなり異常だけど……レイが“レイ・オルコット”なら、今までのことは、全部辻褄が合うんだ

シャノン

……っ……

別に、隠されてたからどうとか言うつもりはないけど……でも、何でレイは……

シャノン

ごめん

いたたまれなくなって、 うらたんの話に口を挟む

シャノン

……ごめん。全部終わったら、ちゃんとみんなに説明するから……。

シャノン

こっちにも、事情があるの。……ごめんね

あー……まぁ、そうだよな。こっちもごめん、ちょっと踏み込みすぎた

やや強引に話を切り上げて、 “敵”の方に向き直る

今はこちらが優勢らしく、 “敵”がかなり押されている状況だった

翔太

“浄光──!

シャノン

……あ

これは、つっきーの浄化技だ

……これで、ようやく終わる

ようやく、みんなの陰りが晴れる……

翔太

──命月詠”っ!!

技名と共に、振り下ろされた光月夜

ザシュッ

シャノン

……さようなら

──刹那、紅い鮮血が 宙を舞い散った

魔法使いは何を唱う? ー7つの音色ー

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コメント

6

ユーザー

すごい…みんなの連携が取れていて、やっぱりみんな訓練を重ねて強くなったんだなと実感できますね! そして前に出てきた『ぼくのおと…』というセリフは、やっぱりうらたさんの言ってるように『お父様』だったのでしょうか…それに、最後の96ちゃんの『さようなら』もすごく気になります……敵にさようならって言うってことは、何か特別な事情があったのか…気になるところが沢山あって、続きが待ちきれません!💦

ユーザー

あのあまちゃんが言ってるから相当レイは強いんだろうな、 nqrseちゃんその言葉とってもナイスだよ!! うらたさんこれで合ってたら感がめっちゃ良いなぁ〜 そういえば最後なんで敵が"敵"って誇張されてたんだろう… しかもさよならとか普通敵に言う!? あまちゃんの浄化技は決まったのかな…?

ユーザー

史上最強のあまちゃんが びっくりしてるってことは やっぱり相当強いんだな…レイは…… でも!こっちは人数も多い!みんなで力 合わせれば大丈夫だよね!?頑張れ! 歌い手魔法使い達! そしてレイはやっぱりノアさんやテオくんの… なんとなく察してたけどそうだったのか…… 最後──あまちゃん… ちゃんと浄化できたのかな… (なんか嫌な予感というか違和感が…) 続き楽しみにしています!!!!!!

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