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ちぇりぼむ
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#鬼滅の刃
サンフラワー
215
冨岡さんから頼まれたのは、主に家の事。屋敷の掃除をしたり、食事を作ったり……滅多に帰ってこないらしいから、殆ど掃除しかすることがなさそうだと思った。ただ……
広幡才彩
そう、広い。とにかく広い。そりゃそうだよね。外から見てもすごい大きかったんだから。 できる範囲でいいから、外の掃き掃除もしてほしいと言われたけど、中の掃除だけでも一苦労だ。
広幡才彩
頬を叩いて気合を入れると、掃除を再開する。 居間の埃を掃き終わったら、今度は拭き掃除。居間が終わったら、次は廊下の掃き掃除。そんな順番で掃除をしていき、最後に稽古場の拭き掃除を終えた。 時刻は午前十一時五十三分。どこからか話を聞きつけた隠の人が手伝ってくれたおかげで、三時間余りで終わることができた。
広幡才彩
隠
隠さんは手をぶんぶんと振る。私を運んでくださった竹宮さんとは違い、無邪気さを感じさせる人だ。
広幡才彩
隠
覆面に隠れた笑顔にはあどけなさが残っており、はにかむ様子はとても魅力的だった。思わずこちらの頬も赤くなってしまう。
隠
広幡才彩
そんな会話をしながら台所に行き、調理の用意をする。 今日はお米と味噌汁とだし巻き卵。冨岡さんの屋敷は赤味噌を使うらしい。 割烹着を着て、まな板やらなんやらを取り出す。お米を炊いている間にお湯を沸かす。だし巻き卵はとりあえず後。並行してできるのはお米とお湯ぐらいだからな…… お湯が沸騰したら、切っておいた里芋とねぎを入れる。ちょうどよくお米も炊けたので、お茶碗によそっておいた。 しばらく具材を煮たら、火を止めて味噌を溶かす。お湯が茶色に染まっていった。 最後にだし巻き卵。卵を割って、卵白を切るように溶く。出汁、醤油、水、砂糖を入れて卵と混ぜ合わせる。大体卵を三等分したら、そのうちの一つをゆっくり焼いていく。焼けてきたら手前に巻き、奥にずらしてから新たな卵を焼く。同じ事をもう二回すると、鮮やかな黄色のだし巻き卵ができた。
広幡才彩
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広幡才彩
昼餉をお盆に乗せて、居間に運ぶ。 隠の人は、目を輝かせた。
隠
広幡才彩
少し照れながら、腰を下ろす。いい匂いが鼻腔を刺激した。
隠
広幡才彩
どこから手を付けようか迷っていると、前方から「んん〜!おいしい〜!」と声が聞こえた。
広幡才彩
顔をほころばせながら言うと、隠の人は口を抑えてこちらを見る。
隠
その言葉に、私は服をぎゅっと握りしめる。
広幡才彩
そう返すと、隠の人は目を丸くする。
隠
広幡才彩
隠
「あっはは!」と笑い飛ばしてくれると、また料理をぱくつき始める。 「いいとこのお嬢様は優れてるんだなぁ……」 この人には、私が優れているように見えたのだろうか。お世辞だと言われても納得がいくが、そんなふうには見えなかった。
隠
広幡才彩
隠
広幡才彩
沈黙が流れる。 気を取り直すように手がぱんっと叩かれ、隠の人が扉を開ける。
隠
広幡才彩
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隠
隠さんを見送り、綺麗な廊下で立ち尽くす。 ……相談、か。 誰かに話を聞いてもらうなんて、したことなかったな。 極めて明るい隠さんのおかげで、新たな選択肢ができた。
広幡才彩
コメント
1件
うわあ、才彩ちゃんの内面がじんわり伝わってくる回だった。「ただの出来損ない」って言葉がすごく気になる……彼女が自分をそう評価する理由が何かあるんだろうな。でも、隠さんに「お口に合ったようで良かったです」って微笑む姿とか、だし巻き卵を丁寧に焼く工程とか、彼女の優しさと確かな腕前がしっかり描かれていてほっこりした。そして「相談、したことなかった」って気づきが、タイトルの「選択肢」に繋がっていくのかな。これからの展開がますます楽しみになるエピソードでした!