コメント
3件
サイコロが4の目を向いて落ちるのすごい好きだ....そしてそれを見て活動とかメンバーの事思い出して目覚めるの良き.....!!! 部屋出るために意外とザクザク(?)いっちゃうんだなと思ってたら生死をさまよってるみたいな状態だったのかぁ。1番最初にメンバーに連絡するのもリーダーらしさ全開でめっちゃ好きです( ◜ω◝ )
〇〇しないと出られない部屋
- ̗̀⚠︎ ̖́- BL要素無 病み要素有 えろ系じゃないです グロ、流血、OD表現等々有 ⬆︎とにかくこの辺の表現が多い! 死ネタの1歩手前まで行く ご本人様とは関係ありません
桃さんメイン
❤︎︎︎︎┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈❤︎
1番の自傷行為をする迄出られない部屋
ないこ
ふと目を覚ますと知らない場所にいた。 硬いコンクリートのような材質のものの上で寝転んでいたせいか否か、体がカッチコチに痛い。 とりあえずぐーっと体を伸ばす。そんなことしてる場合では無い状況下なのは自分自身が1番わかってるのだ。
自身の目の前には小さな切れ端に書いたようなものがある。それに"1番の自傷行為をしないと出られない部屋"と書いてあったのだ
ないこ
俗に言う"〇〇しないと出られない部屋"なのだろうか。 自身の今まで蓄えてきた同人誌では、...まあ言葉選ばないけど〇〇にはSE✕とか自慰とか〇回イクだとか。媚薬○本なんて言葉が大抵のものでは入る。自身の経験上では
いやあワンチャン自傷じゃないだろうと。こっちでも充分嫌だけど自慰か?と紙をもう一度見直したがちゃんと自分の自に傷物の傷。
よりによって俺は自傷かと。勿論非現実的と言うのは大前提として、数ある卑猥な言葉の中、選ばれたのは自傷なのか。
全くこの部屋を作った主の考えは読めない。と言ったところだ。 一度ため息を漏らして確認の為に部屋を探索して回る。
ないこ
長居すると頭がおかしくなってしまいそうなくらいの純白なのだ。部屋の情報量は少なく、広さは目視では一般的なリビング位の小さな部屋なのだ。
けれどおかしい。幾ら進んでも進んでる気がしないのだ。まるで俺が部屋の中心にずっといるかのような感覚である。 ドアを探そうにもそれらしいものは見当たらないし、壁に当たることすら出来ないため焦りを覚える。
そして不意に現れるテーブル。先程からそこにありましたと言わんばかりに自然とそこに現れたのだ。不気味に感じつつ、それに近づく。 一生白い部屋でぐるぐるほど恐ろしいものは無さそうなため一安心
ないこ
テーブルの上には白い箱が乗ってあり、これを開けないと話は進まないだろうなーと何となく考えた。 一応俺にも警戒心は存在する。少々恐れながらもゆっくりとそれを開ける
ないこ
恐る恐る開けたそれの中身。 部屋のこの名前から察することは出来ると思うが、中にはカッター 縄 謎の薬 ライターとか。 あと付属品みたいな感じでティッシュ、包帯、アルコール。 この部屋で色があるのはこれらの道具と俺自身のみ
ないこ
自傷行為については深く言えないが、俺自身したことは無いし人生で関わらないとすら思っていた。勿論知識として多少はあるけれど実践とかそんなのをするつもりは無かったし。
でも、今この場でこの行為を行わないと出ることは絶対にできない。しても出られない可能性もある。
もしこの条件が本当なら頭がおかしくなる前にさっさと出てしまった方がいいか。とりあえず、俺は何に手をつけようか迷った。
ないこ
ないこ
ないこ
声を発する度に反響すること無く、事が部屋に飲み込まれていく感覚に襲われる。若干恐怖心を感じる為、その気持ちを紛らわすためにいつもよりも独り言は断然多い。そりゃ普段こんなブツブツ独り言は言わない。
ないこ
ないこ
ないこ
自分の中で無難なのはカッターか。と結論は着いた。
けれど、自傷行為はものを使わずともすることが出来る。
ないこ
最初の方...っていうか、とりあえずこのくらいしてここから解放されたらいいかな。そんなことを思いながら自身の髪の毛を1本指で掴む。
ぎゅっと引っ張ると小さく プチッ と音がして簡単に抜けた。手に持っているそれはこの部屋にそぐわないほどの桃色。
肝心の出口は見当たらない。部屋に変哲も見られない。まあそうか。ちょっとだけしかしてないから仕方ないもんな...と納得
ないこ
こんなこと、俺だってしたくは無いけれど。 そんなことを思いながら例のカッターを手に取る。少しくらいの自傷ではこの部屋から出られないようだ。
ならば本格的な自傷行為をすればいいのか。そう解釈しておれは心の準備をする。
カッターをこんな用途で使うのは初めてだし、使いたいとも思わなかった人生。あー痛いんだろうなあーーっ。と後のことを想像すると気が気でない。
それに、、メンバーからこれ見られて心配されるのもなぁ。だって、この傷は別に現実が苦しくて着いた傷でも無いし、ただここから出る手段の1つなのだ。
ぐるぐる思考を巡らせているなか、1枚の紙切れが再びテーブルに置かれる
人が折角意を決しているのに。そんなことを思いながらそれに目を向ける
ないこ
ないこ
この紙切れからここが現実世界ではないという事実がわかった。それと傷は反映されないから幾らやって貰ってもいいよとの事。
どんなにやらないといけないのか。今の俺に知る余地は無いが、とにかく、最初の1歩を踏み出せばなんとか...
とにかく最初だから。自傷さえすれば戻れるんだ。その思いを一身にカッターを右手首へ滑らした。
ないこ
やってしまった。という罪悪感が強い。肝心の出口は開かれた気はしないし。自身の右手首を見ると傷は浅いものであった。少し時間が経つと血が滲んでくるくらいちょっとの傷。
ないこ
慌ててティッシュで血液の溢れる部分を抑えて止血。ティッシュの白に俺自身の赤い液体は染まっていた。この部屋で1番目立つ。存在感のある色をしている
ないこ
頭を悩ましながらもう一度カッターを手に取る。力加減も理解出来た事だ。ある程度の痛みは理解出来たため、先程よりかは恐怖心が薄い
この流れに乗ってできる内にやることはやってしまおう。さっきしたところより少し下側で俺は、より強い力で右手首に刃を引いた。
ないこ
思ったよりも深く切れてしまったそれ。 自分の体なのに直視出来なくなるくらいにはグロい。なんか脂肪が見えかけている気がする...。 ぽたぽたと血液は自分の体から流れ落ちて、真っ白の床は段々汚れていく。赤く染っていくのだ
とにかく応急処置しないと。焦ってとりあえずティッシュで血液をふいたり抑えるが中々収まらない。 おい血小板。早く仕事しろと冗談交じりで言う。
ないこ
ないこ
ティッシュは何枚も消費しているが、全て真っ赤になってその辺に放置されていく。 白い部屋。キモチワルイ。としか思ってなかったこの部屋だが、今は赤色しか見えない
とにかく、出血がマシになったらなんか良さそうなクリームとか塗りまくった。絆創膏でははみ出る広さだった為、ガーゼをそこに当てて包帯をぐるぐる巻きにして完成。正直応急処置の方法が合ってるかは分からない。多分間違っているが...それにしても痛い。
ないこ
この痛みはあまりにも現実味があり過ぎる。なんかズキズキ来る感じの痛み。だんだんマシになってきてはいるが...。
ないこ
360°、当たりを見渡すがここから出される気配は無い。
ないこ
ないこ
痛みと疑問が入り交じる中、もう一度例の紙切れに目を通してみる。
1番の自傷行為をする迄出られない部屋
ないこ
ないこ
あまりに定義が不足しているせいで訳が分からない。 "自傷行為をする迄出られない部屋"なら俺はこの時点で出れていただろう。 俺がこの部屋から出られないのはこの"1番の"という言葉のせいだろうか
ないこ
自分にとっての1番 世間で言う自傷の代表格という意味で1番 1番目の自傷行為 最も行われている自傷
上げ始めたらキリがないが、結局何をすれば出られるのかは分からない。自傷行為というジャンルのうちの何をすればいいのか。
ないこ
ここを出る頃には俺は生きているのだろうか。 終わりの見えない自傷行為を続けるしか無いのか。
体力はいつまで持つのだろうか。ここが現実世界では無いと言え、餓死する可能性もあるのだろうか。
ないこ
自傷行為を行う以外で出れる方法は見つかっていない。
次に俺は、ライターを取り出した。
少し指でそれを動かすと、カチッという音が聞こえて青い炎がぼんやりと浮き出した。
ないこ
そのまま炎を見つめながら、再び意を決す。 ちょっと指先で触るくらい。ちょっとでいいから。ちょっと。
ないこ
恐る恐る指をそれに近づける。大丈夫。人の温点は限りなく少ない。熱さは感じにくい....
炎まで残り数ミリ。そうなるとだんだん指先にも熱が伝わってくるわけで....ゼロミリ。
ないこ
反射的にライターをテーブルに投げ、指を耳たぶに持っていく。
熱いけど、さっきのあれよりかはマシだな。
...俺はなんでこんな自傷行為なんかしてるのだろうか。ふと我にかえるが、理由はひとつ。帰るため
ないこ
部屋になんの変化もみられない。変哲な、ただの部屋。少し赤いシミの着いた部屋だ。
ないこ
睡眠薬と縄。
この二択で行けば睡眠薬の方が生きる可能性は高い。というか縄は自傷を通り越したもののような気が....
いやこれ睡眠薬呼びしてるけどほんとに何の薬かは分からない。全然睡眠薬じゃない可能性もあるしなんならラムネの可能性だってあるからね。 ラムネ詰まらせるっていう意味わからん方法かもしれんし。
ないこ
なぜだか、今の俺はいき急いでいた。すぐにでも行動に移さないと気が気でない。そんな状態になっていたのだ
ないこ
ぽつりとそう呟くと、1度瞬きしてすぐに水が出てきた。コップに入っているそれは、一ミリも揺れがなく、ずっとここにあったものだと錯覚させるには容易いものだ。
とりあえず錠剤を瓶の中から取り出す。 18歳以上は3粒らしい。
あんまり少なすぎでも多分効果は現れない。ODの相場なんて分からないが、とりあえず3倍の9錠。追加で2錠を飲む。 多分ガチでやってる人は1回40とか70錠なんだろうけど、俺の場合初めてだし普段から薬を飲む訳でもないからこの量で効くだろう。
ないこ
ないこ
薬を1錠1錠、流し込んではまた口に入れ、また水で流し込むという作業を行った。
こんなに薬なんて飲むことがないから途中から噛み砕いてもいいかなーって思った。けどどうせここは現実世界じゃないと思うとどっちでも良くなった。
ひたすら飲み続けるこの時間はなんとも言えない虚無だ。
ないこ
なんか胃がいがいがする感じ。喉も乾いた感じがするし、、。きもちわるい。
薬はそう直ぐに効果は現れないだろう。 なにかとここから出るきっかけになればと、この薬が効くまでほかに知ってる自傷。レグカとかアムカ、爪をむいてみる等々をしてみることにした。
自分でもなぜここまでして この場所から出る ことに固執しているかはわからない。本能的に何かを察知したのだろうか
今はその本能に大人しく従おう。
√﹀\_︿╱﹀╲_____/╲︿_/︺╲▁︹_/﹀\_︿______╱▔︺\
______ﮩ٨ـﮩﮩ٨ﮩ٨ـﮩﮩ٨ﮩ෴ﮩ
なんとなく。なんとなーくだけど気分がいい。
意識がふわふわして、なんかどうでも良くなるみたいな。そんな感じ
身体中がピリピリ痛むのは居た堪れないけど、そんなのどうでも良くなるくらいに頭の中が空っぽだ。
さっきまで何かの夢でも見ていたのだろうか
あぁ、✘人で、✘✘に、いくんだって、
あれ、思い出せない。
何人?おれたちは
なんのグループに所属していたのか。 そもそも俺は何かグループに属していたのか?
どこかに行きたかった?それは何処か
それは夢だったのか?俺の。
いや、俺に夢なんて無かった
ただ心も空っぽになって、ひたすら働いて、
誰かの理想の生き方なんだけど、自分に合わない
そんなことを相談したら無い物ねだりなんて言葉で片付けられて
...あれ、この生活がずっと続くなら、ここから出る意味、ある?
なんなら生きることに執着する必要もないじゃん
ミスを恐れる毎日で?幸せ?なのか?
...わからない
おれは...誰だ?誰かの理想像が俺という存在に反映されただけなのか?乾無人とは誰だ?
どんどん体が重くなっていく。沈みこんでいくみたいに。
次に瞼を開けた瞬間、視界に写るのは赤
ぜーーんぶ赤
起き上がろうとする手がヌメヌメと不愉快な感触をした。
足からも血、腕からも血、手から血。
ないこ
ぼんやりする頭では特に何も思わなかった。これは虚構なのだ。今更処置をしたところで現実世界で何か変わる訳でもないのだ
ないこ
絶望の感情も少しは持ち合わせていた。だけど、俺には最後の手段がある
ないこ
死は最大の自傷行為なのか
縄を手に取る。上には上手く括り付けることが出来そうな鉄パイプ。として脚立と小さめの台座
ああ。"そういう事"だ
死と同時にここから出られるのでは無いだろうか。
脚立に上り、縄を吊り下げられた鉄パイプに括り付ける
ないこ
手は醜いくらいに汚くなっていたが、洗おうとも思わなかった。乾燥してもう気になりはしなかった
何故か縄は感覚で括り付けることができた。まるで誰かにコントロールされているかのように
ぎゅっとカチカチに絞ったそれは、途中で落ちてくるなんてことは無いだろう
ないこ
脚立から降りて、例の縄の下に台座を置き、登る。 俺が身長高くて良かった。ギリギリ縄は俺の顎くらいにある
ないこ
縄を手に取った瞬間、今までにない違和感を覚える
これをしてしまったら、もう戻れなくなると感覚的に理解した。
だからといって、やらない理由もない。いつ人は死んでも変わらないのだから。
ここですれば、死んでしまうということもなんとなくわかった
やり残した事は?ない。と、いうか。寧ろやりたくないことばっかだ
ないこ
自分の感情は出やすいタイプだ。
すぐ笑ったり、すぐびっくりしたり、すぐ悲しんだり。
これが最後だという実感が無いのだ。
胸がどくどくと動く気配が無いのだ。
この部屋のことを思い返すと、最初からそうだ。
最初、この部屋に来た時もなんだこれとは思ったけどそこまで落ち着きを無くすくらいでもなかった。寧ろ平然としていた方
腕を切った時には痛覚とかびっくりして声は出たけれど心臓が飛び動きはしなかった。
ライターの時も。あんないきなり熱い感覚に襲われたらどくどく反応するはずなのに、しない。
自身の心臓に手を当ててみると答えがわかった。
ないこ
ないこ
拍動を感じない。脈も同様だ。
ないこ
一気に倦怠感が増して、目の前の首に縄をかけるという行為でさえやる気が失った。
ここで一生。さまようしかないのだろうか。
行き場の無い感情が流れ込む。
ないこ
目の前の視界がぼやける中、テーブルに何かが落とされたのが見えた。カランっと軽快な音が鳴る。
液体を拭き取って、それを凝視する。
賽子だった。面は4を向いている
タイミングよく転がったこれ。まだ希望は持っていいのだろうか。俺は必要とされてるのだろうか
俺は生きなければならないのだ。
あの馬鹿な奴らをまとめるために、あいつらに最高の景色見せるために、導くために。
俺は、こんな黒い渦に巻かれた社会の中で生きていくしかないのだ。
どうしようもない、スポットライトを浴びることの無く必要とされてない俺だったけど、
生きるのだって疑問に感じた時だってちょっとでもあった。
ここまで登りあげるのにもたくさんの苦労があった
自分をめちゃくちゃにしてやりたいと思ったこともあった。弱虫な自分だから何も出来なかった。
目まぐるしい毎日の中、皆をまとめるために生きていく。誰かの生きる希望になる
廃れた社会、苦しい中で生きることこそ、1番の自傷行為なのでは無いだろうか。
俺がするべきことはこんな事じゃなくて逆なんだ。
生きることなんだ。生きることが1番辛くて、苦しくて、自分の身だって削れる
けど、それ以上の幸せが待ってる。
ないこ
ないこ
そう宣言した瞬間、視界は段々モザイク調になって、段々この世界が壊れていくかのような感覚に襲われる。
不安は無い。心臓が確かに動いたから
ないこ
ここは、、病院か。
何があったか、必死に記憶を巡らせる。
そうだ。事故に巻き込まれたんだ。車がこっちに迫ってきて....、それからの記憶は無い
ただ、点滴の量や機械のゴツさから、かなり重度の怪我を負ったのだろうと予想。
普通ならば、先にナースコールを呼ばなければならないのだろうけれど、、
テーブルには俺のスマホが置いてあった。 重い右手でスマホを取る。 右手首には自傷の跡なんて無い。ただ、点滴が無数に刺さっている
メンバーからかなりの量のメッセージが来ている。しかも何日か前から。そんな期間眠っていたのか。
ないこ
言うことを聞にくいこの自身の手で、ゆっくりだけど、文字を打っていく。
"皆ありがとう おはよう"
今生きてるのも、ずーっと痛いから苦痛。精神的にも、活動中も批判の声が少なからず飛んでくるから苦痛
そんな社会で生きてるのは最大の自傷行為