温かいお湯を張った浴槽に浸かる
柏木 白戸
最近は仕事の調子が悪い それもこれも…
柏木 白戸
お湯に浸かりながら40秒数え そのまま風呂場を後にした
誰も僕の痛みを解ってはくれない
ずっとそう思ってきた
楓
柏木 白戸
柏木 白戸
楓
柏木 白戸
楓
柏木 白戸
いつものような貼り付けの笑顔を たった一瞬で見破ってきた
柏木 白戸
楓
楓
柏木 白戸
柏木 白戸
柏木 白戸
楓
楓
今日は友人の楓(カエデ)が 家に遊びに来ていた。
2人は部屋を出て 玄関へと向かう
柏木 白戸
楓
柏木 白戸
楓
そう言って、柏木の袖を軽く掴む
柏木 白戸
柏木 白戸
楓
楓と別れた後、柏木は夜道を歩き 真っ直ぐに家に帰って行った
柏木 白戸
柏木 白戸
そう呟き ゆっくりと服を脱ぐ
首元には頭と胴体を結ぶ糸が見え 手首や腕には糸状の紅い傷跡があった
柏木は台所から包丁を持ち出し 首に刺そうとする
柏木 白戸
柏木 白戸
しかし怖気付いた為か 最後まで切ろうとしない
代わりといってはなんだが 腕に包丁を突き、動脈ギリギリを切り裂く
柏木 白戸
やってしまった。
深く傷を作りすぎたからか 手首から血が止まらなくなってしまった
どんどん血液が失われていく それと同時に、意識が朦朧としてくる
これ、僕しぬのかな?
あは、死んだら面白いや
ついにはそう考えてしまった 馬鹿馬鹿しい。
助けを呼ぶためにスマホを取り出す
柏木 白戸
けれど、スマホよりも先に 嘔吐をしてしまった
何故か分からないが 凄くいい気分だ
柏木 白戸
そのまま弟に連絡をする
柏木 白戸
クロ
柏木 白戸
クロ
クロ
柏木 白戸
柏木 白戸
クロ
クロ
柏木 白戸
柏木 白戸
柏木 白戸
クロ
柏木 白戸
柏木 白戸
そのままゴミ袋に向かって吐く
ベッドに倒れ込み そのまま意識を閉じて行った
おい!
クロ
柏木 白戸
柏木 白戸
クロ
クロ
柏木 白戸
クロ
クロ
柏木 白戸
弟は腕を広げ 照れくさそうにそっぽを向く
柏木 白戸
クロ
柏木 白戸
言われた通りに抱き締める
弟にハグをされる事は滅多にないため 新鮮に感じたようだった。
クロ
柏木 白戸
クロ
2人はお互いに セリフに合っていないような 寂しそうな不安そうな顔をしていた
クロ
柏木 白戸
柏木 白戸
クロ
クロ
クロ
クロ
柏木 白戸
いつものように ボケとツッコミを交わす
しかしクロにとっては本気で怒っていた。
クロ
柏木 白戸
柏木 白戸
クロ
柏木 白戸
クロ
クロ
柏木 白戸
クロ
柏木 白戸
そう言って ニコニコと笑顔を振舞った
クロ
少なくとも 俺はあいつの事を理解しているつもりだ。
どうやってアイツを殺そう
クロ
激しい殺人衝動に駆られる
どう足掻いても どう叫んでいても
止められない
世間からは"ネクロフィリア"と 呼ばれる事もあった
最愛なる兄を 守り抜くために
この手でアイツの首を引きちぎる
でもそれは"キレイ"じゃない
クロ
クロ
楓
家に帰っても尚 柏木さんの事を考えてしまう
楓
あの方のメンタルケアも 僕が頑張らなくちゃ。
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