バァン!
伊東 善
栗原 紬希
栗原 理仁
伊東 善
栗原 理仁
理人は空のコップを持って立ち上がった。
栗原 紬希
伊東 善
紬希はトイレを済まし、手を洗っていた。
栗原 紬希
栗原 紬希
栗原 紬希
紬希は心の中で考えながらトイレを出ようとした。
男性
女性
栗原 紬希
すぐ側でカップルらしき2人が口喧嘩をしている。
紬希はサッとトイレの中に戻り陰に隠れた。
女性
男性
栗原 紬希
栗原 紬希
女性
女性
栗原 紬希
男性
女性
ドクンッ……
栗原 紬希
男性
女性
女性
栗原 紬希
紬希の頭の中には善の顔が浮かび上がっていた。
栗原 紬希
紬希はブンブンと頭を横に振って嫌な考えを消した。
男性
女性
栗原 紬希
女性
女性
栗原 紬希
彼女の言葉を自分のことみたいに重ねちゃうんだろう……
なんで今善くんが頭の中に浮かぶの
善くんは私のこと好きだって言って__
栗原 紬希
栗原 紬希
善くんと付き合って数週間経つけど
善くんの口から「好き」なんて言葉聞いたことない
栗原 紬希
善くんから「紬希が好き」なんて言ってもらったことないよ。
紬希の心臓は変にドクドクと鳴っていた。
栗原 紬希
私が感じていたモヤッてした曇りとか
違和感とか、
私が善くんに見捨てられて溺れ死ぬ夢だって__
全部全部、勘違いじゃなかったんだ。
栗原 紬希
紬希は声の出ないように小さい嗚咽を漏らしながら涙を流した。
栗原 紬希
泣くな、私
泣いちゃダメだよ
善くんの気持ち、本人から聞いてないくせに
聞いてから泣けばいい
栗原 紬希
栗原 紬希
栗原 紬希
栗原 理仁
栗原 紬希
伊東 善
栗原 紬希
栗原 理仁
伊東 善
栗原 紬希
栗原 紬希
理人は紬希の腫れている目をじっと見つめていた。
栗原 理仁
伊東 善
栗原 紬希
栗原 紬希
栗原 理仁
栗原 理仁
栗原 紬希
栗原 紬希
伊東 善
栗原 紬希
栗原 理仁
伊東 善
笑う善の横顔を見つめる。
栗原 紬希
栗原 紬希
伊東 善
栗原 紬希
ピクッと善の眉が動いた。
伊東 善
栗原 理仁
栗原 紬希
栗原 理仁
栗原 理仁
栗原 紬希
伊東 善
善はニコッと微笑んで紬希の頭を撫でた。
伊東 善
栗原 紬希
栗原 理仁
伊東 善
善は理仁を真剣に見つめる。
理仁は言いたいことを飲み込み、唇を噛んだ。
栗原 理仁
栗原 理仁
栗原 紬希
栗原 紬希
ちゃんと聞こう
善くんの気持ちを__
ガチャ、と善は部屋のドアを開けた。
伊東 善
栗原 紬希
栗原 紬希
紬希はキラキラと顔を輝かせて部屋を見渡していた。
伊東 善
栗原 紬希
紬希は顔を赤くして頷いた。
伊東 善
可愛いな
女の子を部屋に連れ込むのは何回目だろうか
こんなのこと慣れてるはずなのに
伊東 善
普通の男の子なら
彼女を部屋に連れ込んだら即襲うんだろうか
でも俺は__
栗原 紬希
伊東 善
栗原 紬希
紬希は真剣に善のことを見つめていた。
伊東 善
紬希ちゃんの伝えたいこと、
分かってるよ、俺
2人は床に座り込んた。
伊東 善
栗原 紬希
栗原 紬希
伊東 善
栗原 紬希
紬希は真っ赤に染まって、善を上目遣いで見つめた。
伊東 善
栗原 紬希
伊東 善
伊東 善
善は紬希の頬にそっと触れた。
紬希はぎゅっと目をつぶる。
伊東 善
簡単だ、キスなんて
何百回好きでもない女の子たちとしてきたと思ってる?
紬希ちゃんとだって__
善はゆっくりと紬希の唇へと顔を寄せていく。
伊東 善
その時、
フッと善の頭の中に理仁の顔が浮かび上がった。
ズキンッッ…
善は紬希から離れた。
伊東 善
栗原 紬希
紬希はそっと目を開け、困惑してる善のことを見据えていた。
栗原 紬希
栗原 紬希
栗原 紬希
ドキッ…と強く心臓が跳ねる。
伊東 善
好きじゃなくても
キスくらいできたはずなのに
なんで俺は紬希ちゃんの前だけ___
栗原 紬希
伊東 善
伊東 善
伊東 善
伊東 善
最低だな、俺
栗原 紬希
紬希の目からはぶわっと涙が溢れて流れる。
栗原 紬希
栗原 紬希
栗原 紬希
伊東 善
栗原 紬希
伊東 善
俺は紬希ちゃんが悲しんで欲しくなくて
でもその結果、もっと紬希ちゃんを悲しませてしまった
栗原 紬希
栗原 紬希
伊東 善
ズキッと心が傷んだ。
紬希は泣きながら部屋を出ていった。
伊東 善
コメント
3件
辛い展開....(ToT)続き楽しみです!
投稿お疲れ様です!やっぱり、好きじゃなかったか。柚希ちゃん出て言っちゃったよー続き待ってます♪