TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

バァン!

伊東 善

よっしゃあ!

栗原 紬希

すごーい!ストライクだー!

栗原 理仁

俺もさっき取ったし

伊東 善

いやめっちゃ張り合うじゃんw

栗原 理仁

……。俺飲み物入れてくる

理人は空のコップを持って立ち上がった。

栗原 紬希

私、お手洗い行こうかな

伊東 善

いってら〜

紬希はトイレを済まし、手を洗っていた。

栗原 紬希

(ボーリング楽しいなあ)

栗原 紬希

(でも善くんとお兄ちゃんの雰囲気がピリピリしてるんだよね……)

栗原 紬希

(2人は親友のはずなのに……喧嘩でもしたのかなあ)

紬希は心の中で考えながらトイレを出ようとした。

男性

はぁ!?どういう意味だよ

女性

なんでわかってくれないの……!

栗原 紬希

すぐ側でカップルらしき2人が口喧嘩をしている。

紬希はサッとトイレの中に戻り陰に隠れた。

女性

〜〜〜!!〜!!

男性

〜〜〜!

栗原 紬希

(わぁ……めっちゃ喧嘩しちゃってる……)

栗原 紬希

(すごい出にくい…どうしよう……)

女性

もう嫌!

女性

別れて!!

栗原 紬希

男性

はぁ!?なんで!

女性

だってあなた、本当は私のこと好きじゃないでしょ!!

ドクンッ……

栗原 紬希

(なんで私がドキドキしちゃってるの……)

男性

俺は__

女性

私、そんな馬鹿じゃない

女性

あなたが私に好意を持ってないくらい分かっちゃうの……!

栗原 紬希

……!

紬希の頭の中には善の顔が浮かび上がっていた。

栗原 紬希

(ううん。ちがう、ちがう!)

紬希はブンブンと頭を横に振って嫌な考えを消した。

男性

付き合ってるから好きなんじゃん

女性

普通、好きだから付き合うんだよ

栗原 紬希

……っ

女性

だからもう別れて……

女性

私のこと愛してくれない人と付き合っても私が辛いだけだもん……っ

栗原 紬希

(なんで……)

彼女の言葉を自分のことみたいに重ねちゃうんだろう……

なんで今善くんが頭の中に浮かぶの

善くんは私のこと好きだって言って__

栗原 紬希

……

栗原 紬希

(あ、れ……?)

善くんと付き合って数週間経つけど

善くんの口から「好き」なんて言葉聞いたことない

栗原 紬希

(私が好きって言っても笑って「ありがとう、俺も」だけだよね)

善くんから「紬希が好き」なんて言ってもらったことないよ。

紬希の心臓は変にドクドクと鳴っていた。

栗原 紬希

……っ

私が感じていたモヤッてした曇りとか

違和感とか、

私が善くんに見捨てられて溺れ死ぬ夢だって__

全部全部、勘違いじゃなかったんだ。

栗原 紬希

……っ

紬希は声の出ないように小さい嗚咽を漏らしながら涙を流した。

栗原 紬希

うっ……ぅ……

泣くな、私

泣いちゃダメだよ

善くんの気持ち、本人から聞いてないくせに

聞いてから泣けばいい

栗原 紬希

……よし

栗原 紬希

戻ろう……

栗原 紬希

おまたせー!

栗原 理仁

……良かった。

栗原 紬希

え?

伊東 善

紬希ちゃんが帰ってくるの遅かったからずっとソワソワしてたんだよ、こいつ

栗原 紬希

そうなのっ

栗原 理仁

ちがう

伊東 善

あははっ、嘘つくなーw

栗原 紬希

っふふ!

栗原 紬希

(善くん、私が泣いたこと気づいてないよね)

理人は紬希の腫れている目をじっと見つめていた。

栗原 理仁

………。紬希__

伊東 善

よし!ボーリング続きやるか!

栗原 紬希

うん!!

栗原 紬希

お兄ちゃん、何か言った?

栗原 理仁

……あ、いや

栗原 理仁

なんでもない

栗原 紬希

そっか!

栗原 紬希

今日すっごーく楽しかったねっ

伊東 善

楽しかったね〜

栗原 紬希

結局善くんの勝利だし!

栗原 理仁

……

伊東 善

理仁悔しそーw

笑う善の横顔を見つめる。

栗原 紬希

……

栗原 紬希

善くん…

伊東 善

んー?

栗原 紬希

話したいこと、ある

ピクッと善の眉が動いた。

伊東 善

……うん。わかった

栗原 理仁

紬希。どうし__

栗原 紬希

ごめんなさい。お兄ちゃんは先に帰ってて欲しい…

栗原 理仁

は…?

栗原 理仁

俺がいたらダメなのか?

栗原 紬希

そうじゃなくて__

伊東 善

紬希ちゃん

善はニコッと微笑んで紬希の頭を撫でた。

伊東 善

俺の家で話そうか?

栗原 紬希

栗原 理仁

おまっ…

伊東 善

理仁

善は理仁を真剣に見つめる。

理仁は言いたいことを飲み込み、唇を噛んだ。

栗原 理仁

…わかった

栗原 理仁

遅くなるなよ

栗原 紬希

…うん

栗原 紬希

ありがとう、お兄ちゃん

ちゃんと聞こう

善くんの気持ちを__

ガチャ、と善は部屋のドアを開けた。

伊東 善

どうぞ〜

栗原 紬希

栗原 紬希

ここが善くんのお部屋〜!

紬希はキラキラと顔を輝かせて部屋を見渡していた。

伊東 善

父さんは帰り遅いからゆっくりしてってね

栗原 紬希

う、うん…っ

紬希は顔を赤くして頷いた。

伊東 善

(異性と2人きりの部屋で緊張してんのかな)

可愛いな

女の子を部屋に連れ込むのは何回目だろうか

こんなのこと慣れてるはずなのに

伊東 善

(なんか、罪悪感…)

普通の男の子なら

彼女を部屋に連れ込んだら即襲うんだろうか

でも俺は__

栗原 紬希

……善くん

伊東 善

栗原 紬希

座って話、しませんか

紬希は真剣に善のことを見つめていた。

伊東 善

…うん

紬希ちゃんの伝えたいこと、

分かってるよ、俺

2人は床に座り込んた。

伊東 善

それで?話って?

栗原 紬希

………

栗原 紬希

キスして

伊東 善

栗原 紬希

キス、してください…っ

紬希は真っ赤に染まって、善を上目遣いで見つめた。

伊東 善

え、なん__

栗原 紬希

して!早くっ!!

伊東 善

………

伊東 善

わかった

善は紬希の頬にそっと触れた。

紬希はぎゅっと目をつぶる。

伊東 善

(キス、か…)

簡単だ、キスなんて

何百回好きでもない女の子たちとしてきたと思ってる?

紬希ちゃんとだって__

善はゆっくりと紬希の唇へと顔を寄せていく。

伊東 善

………

その時、

フッと善の頭の中に理仁の顔が浮かび上がった。

ズキンッッ…

善は紬希から離れた。

伊東 善

(あ、何してんだ、俺__)

栗原 紬希

………

紬希はそっと目を開け、困惑してる善のことを見据えていた。

栗原 紬希

…善くん

栗原 紬希

やっぱり、私のこと

栗原 紬希

好きじゃないよね?

ドキッ…と強く心臓が跳ねる。

伊東 善

…そ、れはっ…

好きじゃなくても

キスくらいできたはずなのに

なんで俺は紬希ちゃんの前だけ___

栗原 紬希

………

伊東 善

……

伊東 善

ごめん

伊東 善

ごめんなさい、紬希ちゃん

伊東 善

俺は最初から紬希ちゃんのこと、恋愛対象として見れなかった

最低だな、俺

栗原 紬希

…っ、う

紬希の目からはぶわっと涙が溢れて流れる。

栗原 紬希

…ぅう…

栗原 紬希

じゃぁ、最初からっ

栗原 紬希

最初から言ってよぉ…

伊東 善

…ごめん

栗原 紬希

ばかぁっ

伊東 善

…うん

俺は紬希ちゃんが悲しんで欲しくなくて

でもその結果、もっと紬希ちゃんを悲しませてしまった

栗原 紬希

善くんなんてっ

栗原 紬希

だいっきらい!

伊東 善

ズキッと心が傷んだ。

紬希は泣きながら部屋を出ていった。

伊東 善

ちょ、紬希ちゃん。まって__

私の大好きなお兄ちゃんたち

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

1,202

コメント

4

ユーザー

やばい、リアルで涙でた……

ユーザー
ユーザー

辛い展開....(ToT)続き楽しみです!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚