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海の大冒険! 〜アクアペンダントと海の船長〜

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海の大冒険! 〜アクアペンダントと海の船長〜

5 - 足の速いヒトデと行方不明の新人海賊達

2024年08月30日

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海の街

お会計を済ませて、カフェを出た私達は早速イルカにアクアペンダントを持っている船長の所へ案内してもらうことにした。

イルカ

いや〜…さっきは本当にビビったよ。

シャーロット・ミラー

そう?案外あのクラゲ優しそうだけどね!

イルカ

そう言えば君達の名前は?

シャーロット・ミラー

私はシャーロット!

スカーレット・ラッセル

スカーレット。

ルイス・ブラウン

ルイスだよ!

イルカ

僕は名前が長いから見た目の通りイルカでいいよ。

イルカ

3人はさ、、、アクアペンダント取り返すって本気?

シャーロット・ミラー

本気だよ!

イルカ

そっか、、、でもあいつらは噂でしか聞いたことないけど盗みとか暴力とか普通にしてるやばい海賊と船長なんだ。普段は船で旅に出てるんだけど最近はあんまり旅に出てないらしいんだよね。だからいつもの場所に居るかも。

ルイス・ブラウン

海賊と船長か、、、。かっこいいなー。でも怖いのはやだなぁ。

スカーレット・ラッセル

でもどうやって取り返すの?何か考えはあるのシャーロット?

シャーロット・ミラー

まぁまぁ私が何とかするから大丈夫大丈夫。

スカーレット・ラッセル

本当に?

薄暗い洞窟

スカーレット・ラッセル

ねぇ本当にここで合ってるの?

ルイス・ブラウン

なんかどんどん暗くなってくるんだけど…帰りたい。

イルカ

この洞窟を抜けた先に居るんだ。ほらほら、先行くよー!

シャーロット・ミラー

はーい!!!

そして洞窟の中へと入ろうとした瞬間…オレンジ色に青の模様が入っている魚が洞窟の前に立って行く手を阻んだ。

ヒトデが大好きなラコビー

ねぇ人間達とイルカさん!ここを通りたければ、水玉模様のヒトデを見つけて。

イルカ

近所のラコビーさんじゃん!?あのね、僕達どうしてもこの洞窟に入りたいんだ。通してくれないかな?

ヒトデが大好きなラコビー

いやだ。

ルイス・ブラウン

ヒトデなんか自分で見つければいいじゃん。何で?

ルイスがラコビーを無視して無理矢理行こうとすると、ラコビーが泣いた。

ヒトデが大好きなラコビー

うぅ…だってだって、、、先生や友達にその水玉模様のヒトデを明日見せてあげるって言ったんだもん!ずっとさっきも探してたけど見つからなくて…もし明日までに見つからなかったらあたちみんなから嘘つき呼ばわりされる!!

ヒトデが大好きなラコビー

いいから助けてよー!!!

スカーレット・ラッセル

……仕方ないね。

シャーロット・ミラー

いいよ!私達も一緒にそのヒトデを探してあげる。

ヒトデが大好きなラコビー

…いいの?

シャーロット・ミラー

うん。けど、いつまで経ってもここで一緒に探してあげる訳にはいかないからもし探しても見つからなかったらごめんだけど私達行くからね。

ヒトデが大好きなラコビー

うん。分かったよ。

イルカ

…でもそんなヒトデどこにあるの?

ヒトデが大好きなラコビー

…ここにきっと落ちてるはずなの。でもここ広いし、見落としてるかも。あたちここ探すから、みんなは別の場所探してくれる?

スカーレット・ラッセル

分かったわ。ラコビーそのヒトデは大きいの?小さいの?

ヒトデが大好きなラコビー

大きいよ。だけど…

ルイス・ブラウン

そのヒトデが大きいなら直ぐに見つけられるはずだけど…あっ、あるじゃん。見つけたよー!

ルイスが水玉模様のヒトデを両手で捕まえようとするが、凄い速さでヒトデに逃げられてしまう。

ルイス・ブラウン

嘘…ええええええ!!!速すぎる。

ヒトデが大好きなラコビー

…そのヒトデは特別なの。だから、普通のヒトデよりもっと、、いや遥かに足が速いの。

シャーロット・ミラー

こっちに来た!うわっ、逃しちゃった…。

イルカ

これじゃあ見つけても捕まえられないじゃない?

どうやってヒトデを捕まえようかと頭を悩ませていると、ルイスの目が変わった。

ルイス・ブラウン

よし、、、あのヒトデを絶対に捕まえてやる!!

スカーレット・ラッセル

うわっ…あのやる気凄い。。勉強もあんな感じでやる気出して毎日やってほしいものだけど。

ルイスとヒトデが追いかけっこをする。私達はその様子を見ていた。

シャーロット・ミラー

でも、凄く楽しそう。あの様子だとどちらもいつかは疲れ切って走れなくなるよ。

ヒトデが大好きなラコビー

それそれ!ヒトデが疲れ切るのを待とうよ!

イルカ

いつまで待つの…?

シャーロット・ミラー

……。

スカーレット・ラッセル

……。

イルカ

……。

ヒトデが大好きなラコビー

……。

ルイス・ブラウン

おい、待てー!!!

ルイスは足はめちゃくちゃ速いという訳ではないのだが、体力は他の誰よりも断トツだ。

1時間くらい経つと、ヒトデが疲れ切ってベタッとその場で倒れ込んでしまった。ルイスはまだまだ元気そうだ。

ルイス・ブラウン

もう終わり?もう一回しよう。

スカーレット・ラッセル

いや、もういいよ。ヒトデも疲れ切ってるし、ルイスお疲れ様。

ヒトデが大好きなラコビー

…みんなわざわざありがとう。結局長くまで居てもらって、、、そのごめんね。

イルカ

捕まえられて良かった良かった。それじゃあ洞窟の中行こうか3人とも!

ラコビーが幸せそうに私達を見送ると、遂に洞窟の中へと入る。

洞窟の中

シャーロット・ミラー

結構…やっぱり暗いね。。

イルカ

3人ともあんまり逸れないでね。ここの洞窟はよく海賊と船長も使ってるんだけど、新人海賊達がこの洞窟で迷って行方不明になるのが後を絶えないんだ。

ルイス・ブラウン

怖い怖い。

スカーレット・ラッセル

ちょっと髪の毛引っ張らないでよルイス。

ルイス・ブラウン

僕引っ張ってないけど、、、シャーロットかイルカじゃない?

シャーロット・ミラー

えっ?何言ってるの?

イルカ

ひょっとして……。

スカーレットの髪の毛を引っ張っていた正体は骨だけの魚達だった。恐らくさっきイルカが言っていたこの洞窟で迷った新人海賊達だろう。

イルカ

走れ!!!

骨だけの魚A

マテ…。

骨だけの魚B

ワタシタチオマエラノチカラニナリタイ。アッ…

骨だけの魚達が最後何かを言っていたような気がしたが、みんな走るので追いかけないとまずいと思い急いで追いかける。

海の大冒険! 〜アクアペンダントと海の船長〜

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