マジカル𖤐エキセントリック

やるしかない

もし私が死んだとしても

絶対にこの人を殺さなきゃいけない

あの命を枯らさなければいけない

彼女が呪文を唱えた途端、部屋が光で満たされた

あまりにも眩しく

それでいて美しい

ああ、君はやはり あんな場所で咲くべきではない

素晴らしい才を 秘めているというのに

それを出さずしまっておくのは あまりに

足元に大量の花が咲く

足で床を踏み直した時

踏まれた花が砂のように崩れる

崩れきった時

液体がどこからとも無く降ってくる

1滴が服に落ちた時

服がジュワァ……と音を立てながら 溶けてしまう。

鎖に繋がれた鉄球を振り回し、ある程度を弾く

しかし、何滴かは弾かれなかったようで、空いた服の隙間から

爛れた肌が見えた

痛みを感じることに鈍くなったな

いくつか切り傷もあるのに

ふと、そう思った時

朝谷 美優の隣から

ミコと宇佐美 京子が現れる

先程まで緊張していた面持ちが、途端にパッと明るくなった

いない間に使った魔法は多分、フローダスト・テンペストか

の割にはのたうち回ってないが…

ギンピ・ギンピ 毒性を持つ植物。針が刺さったら2年ぐらいはしぬほど痛いらしい、比喩じゃなくてマジで。なんならそれ以上も尾を引くことがあるらしい

↑あんまりよくわかってない

銃を向ける

ユダもステッキを取り出してこちらに向ける

トリガーを引く

ユダの周りに魔法陣が展開される

そう言った時、京子の異空間への 入口が宙に開かれる

その時、弾幕が飛んできた

大半は吸収されたが、取りこぼした分は美優の魔法で受ける

弾幕が止む

途端、鉄球が風を切って飛んでくる

なんとか銃で軌道を逸らしたものの、手にぶつかった余韻が残る

飛んでくる鉄球を様々な方向へ逸らし、交わす

ここなら確実にあたる、避けられない、そこまで来た時

もう、あとはトリガーを引くだけ、なのに

＿＿ダメだ、躊躇ってしまった

腹に熱いほどの痛みを感じた。

第23話 『痛み』 ちょっとアイコン見ずらくて萎えますね。萎え萎え。 ちなみに美優ちゃんはあんなに優しそうなのにとんでもねぇ毒を使ってくるのはシンプルに無自覚です。怖い。 あと、毒のことがわかったのはアコトによる研究です。まぁアコトじゃなくてもそのうち沙織が解き明かしてそうだけどね！！！ おつれかー！