一覧ページ

転生したら推しが居るって本当？

第55話 - 【54話】月村燈と桐生使紗

1,050

2025年03月31日

#vvt

#愛され

#青春恋愛

#学パロ

#夢小説

#ワイテルズ

天ヶ瀬咲依

燈

【54話】

・nmmn注意・本人様には関係なし・「〇〇に似てる」等のコメントはお控えください

ステージ本番前

舞台裏

きりやん

まぁ、レイヤー同士は色々あるからねぇ…

きりやん

橘と俺も元々、コスプレ併せをした仲で

きりやん

それから…ライバルみたいになった感じ？

燈

厳しい業界なんだね､､､､

きりやん

…でもやっぱ…好きだからさ

きりやん

この業界でやってこうと思ったら、耐えるしかないんだけどw

燈

しんどくないの？

きりやん

勿論そう思う時もあるよ？

きりやん

元々バトルとか好きじゃなかったし…

燈

ほんとにか？私、石でブン殴られそうになったんですけど…

きりやん

でも…これが俺のやりたい事だから

きりやん

やりたい事にすら立ち向かえなかったら、それこそ俺は何も出来なくなっちゃうよw

燈

使紗､､､､､

舞台では説明が終わっていた

燈

えっと、要するに…

燈

最初にずらっと並んで…その後は舞台にはけて

燈

それで、1組ずつお披露目してく…って感じだよね？

きりやん

そういうこと。いよいよ近づいてきた…

燈

(…私は、まだあんまり)

燈

(現実感とか無いなぁ…)

燈

(なんと言っても、目に入るコスプレイヤーさんは)

燈

(皆綺麗で堂々としてて、目の保養だし)

燈

(そんな人達と私が張り合うってのが…)

燈

(ダメだぁ…ﾀﾋぬほど緊張する！)

燈

(そうだ、使紗に元気付けて貰おう…)

燈

使紗、ちょっと元気を…（振向

krがしゃがみ込んで居た

燈

つ、使紗…？大丈夫？

きりやん

あ……うん。平気平気…

燈

………使紗？

きりやん

いやー…ごめん、今更なんだけど

きりやん

足、すくんじゃって…動かないや

燈

ぇ…………

きりやん

平気だよ、本番始まれば大丈夫なはず…

燈

ほんとに…大丈夫？

きりやん

いや、ダメなんだけど…

燈

ダメなんじゃん！？

きりやん

…そうかも。俺、ほんとダメだ

きりやん

俺なんてコスプレ歴もほとんど無くて、衣装作ってただけなんだし

きりやん

調子乗りすぎたよね、ほんと最悪…

燈

つ、使紗の気持ちはすっごい分かるけど！

燈

てかそんなこと言ってたら、私はどうなるの！？

燈

私とかコスプレ歴ゼロですが！？

きりやん

俺の作った衣装だって、全然まだまだ下手で

きりやん

着てるのが燈ならともかく、俺みたいなのが着たところで…

燈

本気で言ってんのそれ！？

きりやん

そりゃ……まぁ、うん…（目反

燈

(使紗を責めても、仕方ないって分かってるけど…)

燈

(でも…だからってさぁ！)

燈

(あんなに頑張ってた自分のこと、そんな風に貶めないでよ…！)

きりやん

全部嫌になってきた、小学校からやり直したい…（（ﾎﾞｿｯ

燈

………使紗…

きりやん

燈…？（顔上

燈

…このやろぉぉぉｯｯ！💢

燈

ﾄﾞｽｯ！（krの額に頭突き

きりやん

ぃ゙ｯ…！？

きりやん

な、何すんの！？

燈

あー…もう！痛い、痛いよ！

燈

黙って聞いてりゃ…ずっと酷いこと言いやがって！

燈

胸張り裂けて、内臓が綻び出るかと思ったわ！

きりやん

でも、全部ほんとのことで…

燈

あぁぁぁぁぁ゙ｯ！💢

燈

私にはこの世で、最も許せないことがある…

きりやん

と、燈…？

燈

それは…明らかに恵まれてる奴の自虐だよ！

燈

何が最悪だ！家の鏡、全部割ってあんのか！？

燈

どう見ても使紗はかっこいいだろ！

燈

そんなことすら分かんねぇのか！？

燈

お前は鈍感ラブコメ主人公か！？あぁ゙ん！？

きりやん

でも……

燈

…分かった。今ようやく分かった！

燈

あの時使紗が、なんで私にキレたのか…

きりやん

ぁ………

燈

ていうか今、めっちゃ自分に跳ね返って来てﾀﾋにてぇ！生きるけども！

きりやん

何言って､､､､

燈

良い、使紗？使紗は私より顔が良いし

燈

私より頭も性格も良くて人気者！

燈

なのにあんたが自虐したら、私はどうなるんですかねぇ！？

燈

使紗がミジンコなら…私はゾウリムシかその細胞かな！？

きりやん

俺は、そんなつもりじゃ…

燈

そうだね！そんなつもりじゃなくても、そういうことだよね！？

燈

陰キャは陰キャらしく、隅っこで生きていかないとダメなんだよね！

燈

はい、分かりました！うるせぇ！

きりやん

…………。

燈

今やっと心じゃなくて魂で分かった気分！

燈

つまりそういうことだったんだ…ってね！

燈

…誰が何と言おうと、使紗はこの舞台に立つ資格がある。

燈

今までずっとずっと頑張ってきたんでしょ？

燈

他の人なんて気にしなくて良い…思う存分嫌われよう。

燈

それでも、最高の瞬間を味わいたいんだよね？

燈

…これが好きなんだよね？

きりやん

そんなこと、言われても…

燈

これが…使紗の夢なんだよね。

燈

だったら…ねぇ、自分への言い訳を書き殴ることはやめて

燈

やりたいこと考えようよ？

燈

使紗にも分かってるんでしょ？機会を逃す訳にはいかない、って

きりやん

…

燈

行こうよ、使紗。私も行くからさ

きりやん

燈は、失うもの無いから…っ

燈

…そうだね。でも、想像できる

燈

やらなかった後悔は、いつまでも残る…

燈

私はそんなの嫌だ…本当にやりたい事から、逃げたくない。

きりやん

…なんでそんな風に考えられるの？

燈

それは､､､､､

「好きだから」

燈

私は、友達が…私のことを想ってくれてる全ての人が

燈

私を形作ってくれた、皆のことが

燈

…好きだから。その気持ちを裏切りたくない

きりやん

燈………

きりやん

…俺、失敗しちゃうかも

きりやん

すごい迷惑かけるかも､､､

燈

うん…それは全部お互い様w

燈

ｽｯ（手を差し出す

燈

私も上手くできる自信無いし、人の目が怖い…

きりやん

…そっか。なのに逃げないでくれて、ありがと

きりやん

ｷﾞｭｯ（燈の手を掴む

燈

2人で一緒に失敗しよ？

燈

それで…最悪だったね、って笑おうよw

燈

先に何もなくても、「なかったね」…って2人でさ。

きりやん

分かった…燈が居てくれるなら

きりやん

……俺、もう怖くない。

燈

うん。2人だけの思い出作ろ！

きりやん

俺…燈が一緒で良かったw

燈

…そろそろだね。行こっか

燈

このステージが、私達のステージだよ！

係員さんに呼ばれて

私達はステージに向かう

光が差しているその場所は…

間違いなく、この星で一番綺麗な場所だった

燈