テラーノベル
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一夜の戦いは、終幕へと近づいてきていた
が…同時に
それぞれの限界も、近づきつつある
黄 side
ミコト
他国の兵
乱れる息を整えつつ
目の前にいる敵に集中する
何時間も動き続けて
既に体力は消耗しつつある
それでも
スチ
他国の兵
隣で戦うすちくんを見て
私は諦めるのを辞めた
ミコト
ドク、ドク、ドク、
五月蝿い
ミコト
ドク、ドク、ドク、
自分の心臓の音が…五月蝿い
ミコト
全力で戦い続けるって、こういうことなんだ
従者になると、決められてから
ただ…家事とかをするだけじゃなくて
誰かの為に動ける人になりたいって
自分の知識だけで鍛錬を続けてきた
そのおかげで今、戦えている
他国の兵
ミコト
スチ
けど…
ミコト
遂に身体が限界を感じたのか
背後から迫ってくる敵に、気付けなくて
振り下ろされる剣を…見つめることしかできなかった
全てがスローモーションに感じる
さっきまで鳴り響いていた騒音が…水の中にいるような
そんな曖昧な音に変わる
もう…駄目なのかなって、そう感じた
そのとき
スチ
普段優しい声が珍しく荒げた
剣同士が当たる音
誰かの悲鳴
痛くはならない身体
きっと…助けてくれたんだ
あれ…?
???
スチ
ミコト
スチ
気付けば私は優しく持ち上げられて、人気が少ない場所に下されていた
スチ
スチ
ミコト
あの夢が、走馬灯のようによぎる
遠く離れまた戦いに行く背中を見つめる
……
すちくん、〝みこと〟って呼んだ
いつもはみこちゃんなのに
ミコト
ミコト
紫 side
イルマ
他国の兵
もう少しで、夜が明ける
一夜の襲撃は…終幕に近づく
絶え間なく戦い続けたことによって
俺も相手も、体力は確実に擦り減っていた
他国の兵
他国の兵
イルマ
イルマ
他国の兵
イルマ
他国の兵
カンッ
そんな言葉と共に再び剣がぶつかり合った瞬間
自分でも驚くほど
急激に、頭が冷えた
イルマ
何言ってるんだ、こいつは
そう思うと同時に
他国の兵
不適な笑みに、違和感を感じる
イルマ
凄く、嫌な感覚だ
ここで戦っていることが正解なのか、わからなくなる
イルマ
他国の兵
他国の兵
向こう…
イルマ
いや、正解じゃない
〝ここで戦っているのは間違いだ〟
目の前にいる奴が言っている意味
放った言葉
それが俺の中で全て繋がったとき
イルマ
俺は勢いよく、王室を飛び出した
追っては来ない
かつてないほどの怒りと憎しみを感じながら、俺は足を動かす
イルマ
間に合え
イルマ
絶対に失いたくない
失わせるもんか
今はただ早く
一刻も早く…
イルマ
コメント
1件
みんな生きてて欲しい(。>ㅅ<)✩⡱