心に桜が咲く日まで

目が覚めたら、 知らない部屋にいた。

さっきまで屋上で話していたはずなのに、突然気を失い…

今に至るのだ。

混乱状態の私の名前は… 『東洋 心』

私は実の親に捨てられ、孤児院で育てられた。

5歳くらいの時かな…、［雪］に貰われて

孤児院から抜け出すことができた。

でも…私が貰われたせいで、他の皆が犠牲になった。

50人近くいた兄弟達は、 皆……

今は、“こっち”のことを考えよう。

目が覚めたら知らない部屋で、知らない女の子と寝てるなんて…

誰が分かると思う！？

誰も分かんないでしょうがぁぁぁぁぁぁ！！

落ち着け、私

何勝手に暴走してるんだよっ

とりあえず 部屋の外に＿＿

クイッ

え、ちょ、待って待って

なんで名前知ってるの？ 愛する妹って？ この子は誰なの？

意味、分かんない

妹ってどういうこと？ そもそも此処はどこなの？

頭にたくさん「？」を浮かべる私。

それを見て、 少女…“音夢”は頬を膨らます

バタバタバタッ

続く