ここまで、今までにない量の
目線を浴びて、すでにちょっと
疲れちゃったけど……
って、隣の席の智弥君がいないけど、
まだ来てないのかな?
智弥
おっはよー……って、えっ、真冬君!?

席で座って少し待ってると、智弥君が
挨拶をしながら教室に入ってきた
そして僕の方を見た途端、びっくり
したのか大声で名前を呼ばれる
……と、今までざわざわしていた
教室が、シンと静まった
真冬
(えっ、な、何……?)

あ、智弥君の声で僕の髪のことに
気づいて、それでみんなこっちを
見てるんだ……!
真冬
(しかも、何かヒソヒソ話してる……?)

女子
ね、相川君!

突然、ヒソヒソ話をしていたうちの
1人に話しかけられた
すると、さらに僕のところに人が
集まってきて……って、なんか
すごいことになってない!?
僕の席の周りだけ、人でいっぱいに
なっちゃったんだけど……!!
女子
すごいね、その髪!

女子
似合ってるよ!

真冬
あ、ありがとう……

何も返しが思いつかなくて、
とりあえずお礼を言ってみる
女子
もしかして相川君、コンタクトにした?

女子
前までメガネだったよね

真冬
う、うん

女子
あっ、やっぱり?

女子
相川君って、メガネしてないとすごいイケメンだよね!

女子
えー、メガネしてても真面目そうでかっこいいでしょ!

な、なんで、目の前でそんな
討論を……っていうか僕、
全然そうじゃないし……!
真冬
(と、智弥君助けて……!)

隣の席にいる智弥君の方に、SOSの
意味を込めて視線を送ってみる
智弥
……? あっ

もしかして……いや、もしか
しなくても僕、今完全に
面白がられてたよね……!?
真冬
(だ、誰か助けて〜っ……!!)
