吸血鬼に愛される

俺はスマイル

白尾高校に通う2年生

俺の隣でわーわー言うのは俺が6歳の時からずっと一緒に時を過ごしてきたぶるーくだ

ぶるーくと始めたあったのは、約11年前だ

だけど、ぶるーくのみためは何も変わっていない

ぶるーくは

成長した！

と、言い張っているが 俺にとって何がどう成長したのか、ちっともわからなかった

そんなぶるーくは、今年で648歳だと言う

648歳でも、俺と同じ白尾高校に通う高校2年生だ

648歳でも、見た目が青年すぎた

こいつ、何年青春してんだよ

学校につき、外履きから内履きに履き替えていると、後ろからよく知っている声が、俺を呼んでいた

こいつは、なかむ

高校1年生の時に仲良くなった奴だ

こいつはきんとき

こいつもなかむと同様に、高校1年生の時に仲良くなった

俺となかむときんときは、クラスが一緒だ

ぶるーくは違うクラスだ

俺ら4人は、喋りながら廊下を歩く

こいつらは、きりやんとシャークん

ぶるーくと同じクラスだ

こいつらも、高校1年生の時に仲良くなった

ぶるーくは、きりやんとシャークんと同じ2年1組

俺ときんときとなかむは2年4組

もう少し、廊下を歩かなければならない

なかむは挨拶をして教室に入っていくが、俺ときんときは無言で入って行く

なかむは、俺らよりも陽キャだ

だから、朝の時間は俺らよりも陽キャグループと絡んでいる事が多い

俺は、きんときの後の席に座る

なかむは、黒板の前で陽キャグループとお喋り

そう言いながらきんときは、俺の方をくるりと身体ごと向く

だけどなかむは、自分は陽キャではないと言い張っている

…確かに…そう考えると

今日の朝は、陽キャの話題で持ちきりだった

あれからしっかりと勉強を進め、お昼の時間になった

俺達はいつも屋上でご飯を食べる

俺はきりやんの隣に座る

きりやんがそう言ったので、みんなでぶるーくの方をみる

ぶるーくは、不満そうな顔をしていた

そんなことだけであんな不満そうな顔したのか…？

何それ…///

俺はぶるーくの隣に座った

ぶるーくは、幸せそうな笑みを浮かべる

周りに花が舞ってそうなふわふわな笑顔

そんなぶるーくの笑顔が大好きだ

俺達は、喋りながら食事を始めた

きんときは、ぶるーくに問う

きんときの疑問にみんなは確かに、と、声をあげる

ぶるーくは、へらへらしている

みんな、ぶるーくが吸血鬼ということを知っていた

流石に俺ら5人しか知らないことだけど

俺らは、食事を終えて、他愛の無い話やゲームをしながらお昼休みの時間を潰した