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鬼神丸

さぁ…やろうよ

生意気なガキだなぁ?

んぁ?

お前額のその角……鬼か?

鬼神丸

鬼であり鬼ではない

はぁ?

鬼神丸

僕は人と鬼の間に生まれた子供だ

ほぉ……

禁忌の子でもあるわけだ

鬼神丸

どうであれ僕は君を倒さないといけない

鬼神丸

何もしないなら僕も刀を収めるよ

調子に乗るなよガキがァ!

大振りなその棍棒が鬼神丸を襲う

だが、振り下ろされたその棍棒は鬼神丸に届く前に刀によって切り刻まれる

なっ!?

鬼神丸

すごいねこの刀

鬼神丸

僕の動きに着いてきてくれる

鬼神丸

鬼神丸

これ加減が難しいかも神無月さん

神無月

今の出来事を見たから言わなくても分かるよ

鬼神丸

そこの鬼さん

鬼神丸

頑張って耐えてね

棍棒が無くとも貴様を掴めばそのまま握りつぶしてくれる!

鬼神丸

その前に勝敗が着く

一度鞘に刀を収め居合の形をとる

相手を見ず、ただ呼吸を整え神経を聴覚に集中させる

襲い来る鬼の足音…近づくその手に風きり音

その全てを聴覚のみで感じ限界まで引き付けた後

一気に鞘から刀を引き抜く

瞬間鬼神丸を掴もうとした右腕が宙に舞う

それだけでなく鞘から出した瞬間刀身に炎を纏い、傷口を炎が覆う

なっ……!!?

鬼神丸

これで僕の実力分かりましたか?

神無月

(刀身に炎を纏わせるとは…)

神無月

(それが術式によるものなのかそれとも紅の刃の特性なのか…)

神無月

(それは分からないがなんにせよ)

神無月

(あの刀を扱うにはかなり適しているな)

くっ…クソ!

てめぇら鬼を敵に回したな?

神無月

だからなんですか?

へへっ…

今に見てろ人間ども

『ミツルギ』様が貴様らを……

彼が話終える前に突然首が切り落とされる

鬼神丸

!?

ミツルギ

ミツルギ

喋りすぎだ雑魚が…

神無月

!!

神無月

(こ、こいつが藍色の悪魔…)

鬼神丸

あ、あなたは一体……

ミツルギ

俺か?

ミツルギ

俺はコイツが話していたミツルギだ

神無月

部下の尻拭いをしに来たのか?

ミツルギ

そんなわけねぇだろ

ミツルギ

こういう雑魚は使い捨てのコマに過ぎねぇ

鬼神丸

心がないのか…

ミツルギ

おいおい俺を悪くいうのはやめてくれよ

ミツルギ

いいか?

ミツルギ

この世は弱肉強食なんだよ

ミツルギ

弱いやつは強い奴の下に着くしかない

ミツルギ

それすらも叶わないやつは食われて死ぬんだよ

ミツルギ

たまたまコイツはその食われて死ぬ弱者に過ぎなかったんだ

神無月

(だ、ダメだ……)

神無月

(動けない……)

神無月

(今動けばきっと私は死んでしまう……)

鬼神丸

なら、なんでここに……

ミツルギ

理由は単純だぜ?

ミツルギ

俺の興味を引く強えぇ奴が現れた

ミツルギ

だからわざわざ足を運んできてやったんだ

鬼神丸

それは僕のことか……

ミツルギ

そうだ

ミツルギ

途中から見ていたがお前人の子ではないな?

ミツルギ

ましてや鬼とも言えない

ミツルギ

昔聞いたことのある新たな種族か…

ミツルギ

今では『異端児』と呼ばれてるようだがな

鬼神丸

僕に用があるってことは…

鬼神丸

殺りあうって事なんだね

ミツルギ

ほぉ?

ミツルギ

意外と乗り気なのか貴様

鬼神丸

ここ最近あんたのせいで鬼が活発になってるみたいだからね

ミツルギ

そりゃあ仕方ねぇよ

ミツルギ

俺の娯楽のために雑魚には俺を楽しませるような人間を探しててたんだからな

鬼神丸

なら、僕が相手になってお前を斬る

ミツルギ

へぇー……

ミツルギ

面白いな貴様

ミツルギ

気に入った死ぬ前に名を残す許可を与えよう

鬼神丸

僕は鬼神丸だ

ミツルギ

鬼神丸……

ミツルギ

ミツルギ

フハハハハ!!

ミツルギ

いいぞなお気に入ったぞ鬼神丸!

ミツルギ

この勝負一度でも俺に傷を付けたら俺の負けでいいだろう

ミツルギ

この付近からは身を引いてやる

ミツルギ

その代わり貴様は全力で俺を殺しに来い

ミツルギ

少しでも手を抜いたらそこにいる人間含め消し飛ばしてやる

鬼神丸

鬼神丸

分かった

鬼神丸

お前を殺す気で行けばいいんだね?

神無月

鬼神丸くん!

神無月

いいか!?

神無月

絶対に無理だけはするな!

神無月

いざとなれば私に蓮爺さんも来る!

ミツルギ

おいおいおい

ミツルギ

足がすくんでるくせに大層なこと言うなよ

ミツルギ

まずはお前から行くか?

神無月

!!

神無月

(睨まれただけで力量の違いが……)

鬼神丸

僕とやり合うだけなら神無月さんは関係ない

鬼神丸

さぁ刀を抜いてくださいミツルギさん

ミツルギ

敵にもさん付けか

ミツルギ

育ちがいいねェ

ミツルギ

まぁ、刀は抜かん

ミツルギ

どうしても刀を持った俺とやりたいなら

ミツルギ

お前が背に当てた木刀を貸しな

ミツルギ

それで相手してやる

鬼神丸

…………

鬼神丸

いいだろう

背に当てた木刀をミツルギに投げ渡す

ミツルギ

ミツルギ

うぅむ……

ミツルギ

いい木刀だ

ミツルギ

さぞ大切に扱われてるようだな

ミツルギ

安心しろ

ミツルギ

俺にも自分ルールがあってな

ミツルギ

この木刀をへし折るなんてことはしねぇよ

鬼神丸

そっちも変に律儀だね

ミツルギ

人間の言葉で言う決闘というものは

ミツルギ

変な小細工だったりはしないはずだからな

ミツルギ

その文化は俺は褒めたい

鬼神丸

なら、いくぞ!

ミツルギ

ミツルギ

さぁ………こい!!
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