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医者
黒神ナナセ
ハルトさん
黒神ナナセ
黒神ナナセ
浅薙星奈(あさなぎせな)
浅薙晃誠
浅薙晃誠
浅薙晃誠
浅薙星奈(あさなぎせな)
黒神ミレイ
黒神ミレイ
黒神ミレイ
浅薙星奈(あさなぎせな)
黒神ミレイ
黒神ミレイ
浅薙星奈(あさなぎせな)
黒神ミレイ
浅薙星奈(あさなぎせな)
浅薙晃誠
浅薙星奈(あさなぎせな)
その後ろでは、 ハルトさんが安心したように壁に寄りかかっていて、 ナギさんは深く息を吐いていた。
その後、
黒神ナナセ
黒神ナナセ
浅薙星奈(あさなぎせな)
ナギさん
そう声をかけてきたのはナギさんだった。 星奈ちゃんはベッドの上で少し驚く。
ハルトさん
浅薙星奈(あさなぎせな)
ナギさん
数分後。 星奈ちゃんは車椅子に座り、 ナギさんが後ろからゆっくり押してハルトさんがついて来ていた。
外へ出ると、 ひんやりした夜風が頬を撫でた。
浅薙星奈(あさなぎせな)
少しの沈黙。 虫の鳴き声だけが聞こえていた。
やがてナギさんが静かに言う。 少しの沈黙。
ナギさん
ハルトさん
ナギさん
浅薙星奈(あさなぎせな)
ナギさん
ナギさん
ハルトさん
風が吹く。 木々が揺れて、 街灯の光がゆらゆら揺れた。
浅薙星奈(あさなぎせな)
浅薙星奈(あさなぎせな)
ハルトさん
浅薙星奈(あさなぎせな)
ナギさん
その言葉は、 今まで誰に言われた言葉より、 ずっと静かで、 ずっと重かった。
ナギさん
ハルトさん
病室へ戻る頃には、 星奈ちゃんは少し疲れた顔をしていた。 それでも、 外へ出る前より表情は柔らかい。 ナギさんは車椅子をゆっくりベッドの横につける。
ナギさん
浅薙星奈(あさなぎせな)
身体に力を入れた瞬間、 倒れそうになる
浅薙星奈(あさなぎせな)
倒れそうになった星奈ちゃんを、ナギさんとハルトさんが支える
ナギさん
浅薙星奈(あさなぎせな)
ハルトさん
その時、 病室のドアが勢いよく開いた。
黒神ナナセ
三途川メグリ
メグリさんとナナセさんが星奈ちゃんの顔を見るなり、 目を細める。
黒神ナナセ
三途川メグリ
じとーっとナギさんを見る。 ナギさんとハルトさんは即座に 目を逸らした。
ナギさん
ハルトさん
三途川メグリ
黒神ナナセ
浅薙晃誠
ナギさん
浅薙星奈(あさなぎせな)
そんなやり取りを聞きながら、 星奈ちゃんは小さく笑う。 その笑顔を見た瞬間、 病室の空気が少しだけ軽くなった。
黒神ミレイ
浅薙星奈(あさなぎせな)
黒神ミレイ
その言葉に、 星奈ちゃんは少しだけ目を伏せた。 まだ怖い。 また誰かが傷つくかもしれない。 また自分が戦わなきゃいけないかもしれない。
でも―― 前みたいに、 一人で全部抱え込むしかないわけじゃない。
黒神ナナセ
ハルトさん
ナギさん
三途川メグリ
黒神ミレイ
浅薙晃誠
黒神ナナセ
浅薙星奈(あさなぎせな)
浅薙晃誠
浅薙星奈(あさなぎせな)
浅薙晃誠
その後、
黒神ナナセ
浅薙星奈(あさなぎせな)
黒神ナナセ
ナナセさんの言葉に、部屋の空気が少し静かになる。 星奈ちゃんは視線を落とした。 腕には点滴。 胸の奥には、まだ残る鈍い痛み。 能力を使った時の“代償”は、思った以上に深かった。 メグリさんがそっとベッド横に座る。
三途川メグリ
浅薙星奈(あさなぎせな)
三途川メグリ
その問いに、星奈ちゃんは少し黙った。 そして小さく頷く。
浅薙星奈(あさなぎせな)
その言葉に、ナナセさんの表情が変わる。 重い口をひらいて・・・
黒神ナナセ
黒神ナナセ
メグリさんも続ける。
三途川メグリ
優しい声だった。 怒ってない。 責めてもいない。 だからこそ、胸に刺さる。
浅薙星奈(あさなぎせな)
黒神ナナセ
ふとした瞬間に、星奈ちゃんの表情が曇る。 メグリさんはそれに気づいていた。
黒神ナナセ
浅薙星奈(あさなぎせな)
浅薙星奈(あさなぎせな)
前触れなく全身に激痛が走る 心臓を掴まれるみたいな息苦しさ 視界が白くなる
しかも厄介なのが、 「能力を使ってない日でも起こる」
「バタっ」
黒神ナナセ
浅薙星奈(あさなぎせな)
黒神ナナセ
三途川メグリ
その言葉に、星奈ちゃんは目を逸らした。 図星だった。
自分が壊れるかどうかなんて、後回しだった。 すると。
三途川メグリ
三途川メグリ
三途川メグリ
黒神ナナセ
浅薙星奈(あさなぎせな)
黒神ナナセ
三途川メグリ
浅薙星奈(あさなぎせな)
黒神ナナセ
三途川メグリ
浅薙星奈(あさなぎせな)
その夜だけは。 星奈ちゃんは悪夢を見なかった。
翌朝――。 病室のカーテンの隙間から、柔らかい朝日が差し込んでいた。 星奈ちゃんはベッドの上でぼんやり天井を見ていた。 昨夜はナナセさんとメグリさんが付き添ってくれて、少しだけ安心して眠れた。でも身体の奥に残る重さは消えていない。
浅薙星奈(あさなぎせな)
指先を動かした瞬間、胸の奥がズキッと痛む。 その小さな反応を見逃さなかったのは、ソファで寝落ちしていたメグリさんだった。
三途川メグリ
浅薙星奈(あさなぎせな)
その言葉に、部屋の空気が静かに張る。 メグリさんはすぐにナースコールへ手を伸ばしかけたが、星奈ちゃんがそっと袖を掴んだ。
浅薙星奈(あさなぎせな)
三途川メグリ
黒神ナナセ
その言葉に、星奈ちゃんは黙る。 自分でも分かっていた。 能力を使いすぎた反動が、まだ終わっていないことを。
黒神ナナセ
三途川メグリ
黒神ナナセ
浅薙星奈(あさなぎせな)
ナナセさんとメグリさんが仕事に行った後、
次の瞬間だった。 ズキッ――
浅薙星奈(あさなぎせな)
まるで身体の中に“見えない棘”が増殖していくみたいに、全身へ激痛が走る。
浅薙星奈(あさなぎせな)
浅薙星奈(あさなぎせな)
浅薙星奈(あさなぎせな)
次の瞬間。
浅薙星奈(あさなぎせな)
浅薙星奈(あさなぎせな)
まるで誰にも知られないように、 星奈ちゃんは震える手で口元を隠す。 ナナセさん達に知られたら、きっともう戦わせてもらえない。
コウくんやミレイさんにも絶対に怒られる。 だから星奈ちゃんは、苦しそうに息をしながらも、 無理やり血を拭き取ってしまう。
その後、お昼ごろ
ベッドの上で、星奈ちゃんはぼんやり天井を見つめていた。 最近は少し起きていられる時間も増えたけど、身体はまだ重い。
無理に能力を使った代償は、思った以上に深く残っている その時、病室の扉が静かに開く。
リカさん
浅薙星奈(あさなぎせな)
ふわっとした雰囲気のまま、リカさんは紙袋を抱えて入ってきた。
リカさん
そう言いながら、リカさんは、ベッド横の椅子に座る。
リカさん
ゼリー、スポーツ飲料、小さなプリン。 全部、星奈ちゃんが比較的食べやすいものばかりだった。
浅薙星奈(あさなぎせな)
リカさん
リカさんは少し安心したように笑った。 でも次の瞬間、 その笑顔が少しだけ曇る。 星奈ちゃんの手首に残る包帯。 腕に浮かぶ薄い。 時々苦しそうになる呼吸。 全部見えてしまったから。
リカさん
浅薙星奈(あさなぎせな)
リカさん
リカさん
リカさん
浅薙星奈(あさなぎせな)
するとリカさんは、ぽん、と優しく頭を撫でた。
リカさん
リカさん
しばらくして。 リカさんが急に空気を変えるように笑う。
リカさん
リカさん
浅薙星奈(あさなぎせな)
リカさん
リカさん
浅薙星奈(あさなぎせな)
顔を真っ赤にする星奈ちゃん。 久しぶりに病室に笑い声が響いた。
二週間後
病院の自動ドアが、ゆっくり開く。 春の風が流れ込んできた。
浅薙星奈(あさなぎせな)
車椅子に座った星奈ちゃんが、小さく笑う。 その横で荷物を持っていたナナセさんが、少しだけ目を細めた。
黒神ナナセ
浅薙星奈(あさなぎせな)
後ろではメグリさんが会計の紙をまとめながら大きく伸びをする。 何度も夜を越えて、何度も検査をして、何度も“もう無理をしないで”と言われた。
それでも星奈ちゃんは、生きてここまで戻ってきた。 病院の入口には、先に来ていたハルトさんとナギさん、それからコウくん達が待っていた。
真っ先に駆け寄ってきたのはコウくんだった。
浅薙晃誠
次の瞬間、コウくんは泣きそうな顔でそっと抱きしめた。
ナギさん
あの日。 植物状態のまま目を開けなかった 星奈ちゃん。 何回も心拍が乱れ、能力の後遺症に苦しみ、誰にも言わず吐血していたこともあった。
三途川メグリ
黒神ナナセ
星奈ちゃんは少し考えて――
浅薙星奈(あさなぎせな)
ナナセさんとメグリさん
ハルトさん
ハルトさん
ナギさん
浅薙星奈(あさなぎせな)
ナギさん
浅薙星奈(あさなぎせな)
待っているのは、まだ終わって いない日常。 戦いも、副作用も、不安もある。 それでも。 隣には、ちゃんと寄りかかれる人がいた。
退院して少し経った頃。 星奈ちゃんは、まだ完全には体力が戻っていなかった。 だから今日は戦いも任務もなく、本当にただの休日だった。
黒神ナナセ
三途川メグリ
浅薙星奈(あさなぎせな)
いつもなら誰かしら騒いでいる。 ユウマくんが暴走しかけたり、 コウくんが過保護を発動したり、 ハルトさんとナギさんが変な張り合いを始めたり。 でも今日は珍しく平和だった。
その頃、星奈ちゃんはキッチンにいた。 小さな椅子に座って、真剣な顔でホットケーキを焼いている。
浅薙星奈(あさなぎせな)
浅薙星奈(あさなぎせな)
少し形の崩れたホットケーキ。 でも星奈ちゃんは真剣だった。
浅薙星奈(あさなぎせな)
浅薙晃誠
浅薙星奈(あさなぎせな)
浅薙晃誠
浅薙晃誠
浅薙星奈(あさなぎせな)
浅薙晃誠
浅薙晃誠
その言葉に、 星奈ちゃんは少しだけ笑った。
黒神ナナセ
三途川メグリ
そこへハルトさんとナギさんが帰宅。
ナギさん
ハルトさん
浅薙星奈(あさなぎせな)
ハルトさん
浅薙星奈(あさなぎせな)
ナギさん
浅薙星奈(あさなぎせな)
浅薙星奈(あさなぎせな)
戦いもない。 異能力も関係ない。 誰も傷つかない。 その、何もない日常が
でも星奈ちゃんは、 そんな時間が少し好きになっていた。
夜。 騒がしかったリビングも少しずつ静かになっていた。 食べ終わった皿は流しに置かれ、 テレビではバラエティ番組が小さく流れている。 メグリさんとナナセさんはソファで寝落ち。
星奈ちゃんはその上に毛布を被せた
夜風がカーテンを少し揺らす。 静かだった。 ミレイさんが隣に座る。
黒神ミレイ
浅薙星奈(あさなぎせな)
黒神ミレイ
浅薙星奈(あさなぎせな)
黒神ミレイ
浅薙星奈(あさなぎせな)
黒神ミレイ
浅薙星奈(あさなぎせな)
その時、 ハルトさんとナギさんだけは少し遠くから星奈ちゃんを見ていた。 笑っている。 ちゃんと食べて、 ちゃんと話して、 ちゃんと笑えている。 それがどれだけ奇跡みたいなことか、
ハルトさんとナギさんは知っていた。
ナギさん
ハルトさん
そしてその夜、
浅薙星奈(あさなぎせな)
黒神ミレイ
浅薙星奈(あさなぎせな)
黒神ミレイ
昼間は平気そうにしていたけど、夜になると発作の記憶や、倒れた時の感覚が 戻ってくる。 静かになるほど、不安が大きくなる。 星奈ちゃんは少しだけ俯いた。
浅薙星奈(あさなぎせな)
ミレイさんの手が、ぽんっと星奈ちゃんの頭に乗る。
黒神ミレイ
浅薙星奈(あさなぎせな)
黒神ミレイ
ミレイさんは椅子に座りながら、少し優しい声になる。
黒神ミレイ
浅薙星奈(あさなぎせな)
黒神ミレイ
即座に否定された。 けれど少しだけ、ミレイさんの耳が赤い。
数分後。 静かな寝息が聞こえ始める。 ミレイさんはそれを確認して、 小さく息を吐いた。
黒神ミレイ
そして誰にも聞こえないくらい小さな声で呟いた。
黒神ミレイ
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𝐆𝐞𝐚𝐭𝐬 IX