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天 使 の 鬼 の は な し ໒꒱· ゚

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天 使 の 鬼 の は な し ໒꒱· ゚

35 - 第2️⃣8️⃣話 お や す み

♥

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2026年01月06日

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夜の空気がわずかに揺れた。それだけで分かった。来ている。

るなはそっと空へ羽を広げ風の音さえ消すように静かに高く飛ぶ。

下には鬼殺隊。まだこちらに気づいていない。

一瞬迷いが胸をかすめる。でも玉壺の言葉が脳裏をよぎった。

感情を理解できていない、だから揺れる。

でもそれが人をもっと苦しめる時だってあるのも知った。

今の私はちゃんと選べる。るなは目を伏せ小さく息を吸う。

血鬼術 静奏 終眠 …

囁くように言葉を落とし歌を口ずさむ。

音は広がらず溶けるように夜へ染みていった。

それは旋律というより祈りに近かった。

優しく穏やかで抗えない音。

ひとりが膝をついた。理解できないまま視界が滲み刀を落とす。

鬼殺隊

なに…これ、

声にならない声。次の瞬間隣の者もその隣も同じように崩れた。

意識が沈み思考が止まり抵抗する暇もなく終わりが訪れる。

るなは静かに降り立つ。羽音ひとつ立てず影のように。

全員がもう動かない。胸の奥がざわつく。

でも以前のような震えはなかった。

――できた。迷わず確実に。空を見上げる。

月は何も語らず光っている。るなはもう一度羽を広げ夜へ戻った。

その背中には確かに“鬼”としての覚悟が宿っていた。

…おやすみ

天 使 の 鬼 の は な し ໒꒱· ゚

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