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4セット目はナンバーズが謝り、しかし恩赦は出ず。
残るは5セット目だけとなっていた。
ハカセ父
ハカセ父
ハカセ父
ハカセ父
ハカセ父
ハカセ父
ゴミ
ゴミ
運命の5セット目。
勝敗はいたってシンプル。
ここで恩赦が出てくるのであれば、謝れば勝ち。
もし恩赦が出ないのであれば、謝らずにいれば勝ち。
ハカセ父
ハカセ父
ハカセ父
ゴミが掛け声を上げた直後、教室には静寂が訪れた。
その静寂を破ったのは、ハカセだった。
ハカセ
ハカセ
ハカセに続いてマドカが立ち上がる。 相変わらずどこか上から目線ではあるが。
マドカ
マドカ
マドカ
発すべき言葉は【ごめんなさい】だけで充分だった。
しかしながら、それぞれが次々と頭を下げて行く。
ツヨシ
ツヨシ
ツヨシ
ツヨシ
ツヨシ
ツヨシ
ツヨシ
ゴミ
ゴミはなにも答えない。
なにかに恐るようにして、一歩後退っただけ。
カシン
カシン
カシン
カシン
カシン
カシン
ゴミ
カナ
カナ
カナ
ゴミが改めて目元をぬぐう。
ヒメ
ヒメ
ヒメ
ヒメ
シズカ
シズカ
シズカ
アカリ
アカリ
アカリ
アカリ
ゴミ
セイヤ
セイヤ
セイヤ
セイヤ
セイヤ
ゴミ
ゴミの言葉に一同が頷く。
ハカセ父
ハカセ父
ハカセ父
ハカセ父
ハカセ父
ハカセ父
ハカセ父
ハカセ父
ハカセ父
ハカセ父
ハカセ父
ハカセ父
ハカセ父
ゴミ
ゴミはそう絞り出すと、その場に崩れて泣き出した。
人目を気にせず大声で。
まるで生まれたての赤子のごとく。
その姿を見て、ゴミの母親も銃口を下げた。
でも、飛びかかって奪い取ろうとは思わなかった。
ゴミが延々と泣きじゃくる中、少し前に手配していたパトカーの音が、少しづつ近づいてきているのであった。