TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
“アオ”が似合う君

一覧ページ

「“アオ”が似合う君」のメインビジュアル

“アオ”が似合う君

5 - 第5話 アザ

♥

497

2022年03月05日

シェアするシェアする
報告する

莉羽

こんにちは!

莉羽

莉羽です!

莉羽

“アオ”が似合う君

莉羽

第5話 アザ

莉羽

早速本編へどうぞ!

これはnmmnです ご本人様とは関係ありません

苦手な方は見ないでください

さとみ

え........

さとみ

こ、ころん.....それ.....

ころん

っ.......

君は昼食を片付けて、逃げるように俺の横を通り過ぎて行く

俺はとっさに君の腕を掴んだ

さとみ

な、なぁ、そのアザ.....

さとみ

どうしたんだよ.....!

ころん

っ.....たいしたことないから...

ころん

気にしないで....

さとみ

そんなわけないだろっ....

さとみ

そんなくっきり残ってるのに....

さとみ

何があったんだよ、誰かにやられたのか?

ころん

ちょっとぶつけただけだからっ.....

ころん

僕もう行くねっ....離して....

そう言って俺の手を離そうとする

さとみ

ぶつけただけじゃそんなアザできないよ

さとみ

ころんのことが心配なんだよ.....!

さとみ

なぁ、何があっt....

そう言いかけた時だった

ころん

離してよっっ!!!!

ころん

バッ(手を振り払う)

さとみ

....え...?

今までに聞いたことがないほどの大きな声で、 君が叫んだ

ころん

もう、ほっといてよっっ....!!!!

さとみ

っ....

さとみ

ほっとけるわけないだろっ!?

さとみ

大事な友達が怪我してんのにっ.....

そう言ってまた君の腕をつかもうとした時だった

ころん

友達じゃないよっっっっっ!!!!!!パシッ

さとみ

..........!

さっきよりも大声でそう叫んで 俺の腕を振り払った君の目は

涙に濡れて、酷く怯えていた

そんな君を見て 俺は何も言えなくなってしまった

ころん

友達じゃないっ....!!ポロポロ

ころん

友達なんて、そんなの、上辺だけでしょっ?!?!ポロポロ

ころん

みんな、最初だけ.....ポロポロ

ころん

信じてもみんな裏切るんだ......ポロポロ

ころん

僕のアザ見たら....みんな.....みんなっ......!!!ポロポロ

ころん

裏切って....腫れ物扱いして....いじめて....ポロポロ

ころん

みんな.....離れていって.....ポロポロ

ころん

結局、僕の味方なんて一人もいない.....ポロポロ

ころん

さとみくんもそうなんでしょっっ?!?!ポロポロ

さとみ

.............!!

さとみ

違っ....俺はっ.....

ころん

違くないっっ....みんな、みんな一緒だよっっ....!!ポロポロ

ころん

さとみくんだって、僕の秘密全部知ったらっ....ポロポロ

ころん

離れていっちゃうんでしょっ?!ポロポロ

ころん

僕のことなんて、嫌いになっちゃうんでしょっっ?!?!ポロポロ

さとみ

っ.....俺はっ.....

俺は違う

そう言いたいのに 否定したいのに

言葉が出てこない

俺は.....俺はころんのことが.......

ころん

っ.....もう無理だよ....ポロポロ

ころん

僕はもう、誰のことも、信じられないんだよ.......ポロポロ

ころん

っ....う....ポロポロ

ころん

うわぁぁぁぁぁっ....!!!ポロポロ

何度も手で涙を拭って、泣きじゃくる君は

今にも消えそうで、青く儚くて......

俺はとっさに、小さく震える君の肩を 優しく抱き寄せた

ころん

ビクッ.......

ころん

え........?ポロポロ

怯える君の髪に優しく触れ、抱きしめる

その時、俺の中で何かが繋がったような気がした

ずっと分からなかった問題の答えが解けた

その答え合わせをするように 気付いたらその言葉を声に出していた

さとみ

俺は.....俺はっ.....!

さとみ

ころんのことが、好きなんだよ!!

ころん

えっ.......?!

言ってしまった

そう思った時にはもう遅い

1度溢れた言葉と想いは 止まることは無かった

さとみ

俺、鈍感だから...

さとみ

なかなか気付かなかったんだけど

さとみ

出会った時からずっと、ころんが好きだったんだ

さとみ

多分最初は、一目惚れだったんだと思う

さとみ

ころんと過ごしてるとほんと楽しくて、俺さ、久しぶりにあんな心から笑ったんだ

さとみ

だから、一緒に過ごしてるうちにもっと好きになった

さとみ

だから....だからっ!

君の肩を掴んで、目を合わせる

さとみ

俺は絶対にころんを裏切らない!!

ころん

.........!

さとみ

アザがあるからとか、そんなの関係ない

さとみ

俺は、ころんの全部が好きだ

さとみ

どんなころんでも愛すよ

さとみ

約束する

ころん

っ......ポロポロ

君の目から、さっきよりも大粒の涙が溢れ出す

さとみ

.....大好きだよ..ニコッ

ころん

さ....とみ.....くんっ........ポロポロ

ころん

うわぁぁぁっっっ......ポロポロポロポロ

ころん

ギュウッ

泣きながら君が抱きつく

俺はそんな君の華奢な肩を

優しく、力強く、抱きしめた

さとみ

.....落ち着いた?

ころん

.......うん

ころん

ありがとう.....

ころん

......さとみくん.......
心配してくれてたのに、あんな言い方しちゃって.......

ころん

ごめんなさい........

さとみ

いいんだよニコッ

さとみ

おかげで俺も自分の気持ち気付けて、伝えられたし

ころん

.........あ...////

思い出したのか、君が真っ赤になる

ころん

えと......そ、その.....

ころん

好きっていうのは.......

ころん

友達とかの......?

さとみ

じゃないほうだね

ころん

カァァァァッ//////

さとみ

っふ.....w

さとみ

っっははっwww

さとみ

顔真っ赤だよ?www

ころん

だ、だって.....///

ころん

ころん

そ、その.......ぼ、僕...えっと......

さとみ

......返事はしなくてもいいよ

ころん

え.....?

さとみ

俺が伝えたかっただけだから、ころんにちゃんと伝わってればそれで

ころん

で、でも、そ、その、いつか....!

ころん

いつかちゃんと言うから...!今は、まだよく分かんなくて....

さとみ

.....そっか

さとみ

待ってるなニコッ

ころん

うん.......

ころん

ころん

ねぇ、さとみくん

さとみ

ん?

ころん

僕の秘密....聞いてくれる...?

さとみ

うん、聞かせて?

さとみ

全部受け止めるから

“アオ”が似合う君

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

497

コメント

2

ユーザー

泣けるぅぅぅ(ᐢ ̥_ ̫ _ ̥ᐢ)

ユーザー

この話好きすぎてやばい? 続き楽しみにしてます!! 頑張ってください!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚