あれは僕が 中学1年生の頃でした。
その日僕はある事情で 皆とは違う時間に 入浴することになりました。
大浴場と僕のクラスの宿泊施設は だいぶ離れているので 皆が戻ってくるまでの約20分間は ずっと1人でした。
そう、[[ずっと]] 1人だったんです。
━━━━宿泊施設━━━━
K
K
K
K
━━━トン
廊下から 足音らしき音が聞こえてきました。
K
K
K
K
この時担任の先生は 僕のクラスの女子生徒で 体調不良になった子を 病院に連れていっていたので
先生が戻ってきたのかと思い 特に気にもせずに 部屋でゴロゴロとしていました。
するとまた━━━
トン、トン
K
K
K
急にドアを開けたら びっくりするんじゃないかなと思い そっと部屋のドアを開けて 部屋の外を見てみると
K
K
K
K
K
嫌な予感がしたので 「先生は部屋に戻ったんだ」 そういいきかせてまた 部屋にこもりました。
それからすぐに
トン、トン、トン、トン、
K
K
K
そう考える間にも 足音はだんだん増えていき
僕は怖くてその場に 縮こまっていました。
K
K
その瞬間
ガチャ。
K
どこかのドアが開いた音がして 僕は耳を塞いでその場にうずくまり
K
ずっと心の中で叫んでいました。
━━そこには。
先生
先生
部屋に入ってきたのは 付き添いで来ていた先生でした。
誰のものか分からない恐怖に 怯えていた僕は 先生に会った安心感で 泣きそうになりました。
この後 友達から 聞いた話なのですが
宿泊研修で泊まっていた施設で 過去に自殺した人がいたそうです。
普段なら 「どうせ嘘だよ」 と特に何も思わずにいるのですが
その噂だけは軽く 流すことはできませんでした。
だって
先生
先生
先生
誰もいなかったのに 足音らしき音なんて
普通 鳴るはずがないんですから
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