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ぐちゃぐちゃと頭がこんがらがる。
もう何を信じればいいかわからない。
引っ張られる腕から目線を動かしていくとさとみ君の後ろ姿が見える。
近いはずなのに遠いようにも感じた。
、、、僕の中でころちゃんの冷たい声がずっと響いている
”あんな腹黒”
ころちゃんはやっぱり僕の事をそんな風に見ていた。
性格が悪い僕だから。
ころちゃんに愛想つかれてしまったんだ。
そう思うとまた涙が出てくる
桃谷
黄神
抑えるために俯いていた顔を上げた。
目の前には心配そうな顔をするさとみ君。
、、、あぁ、そうだった。
いつも彼は、僕のためを思ってくれていた。
さとみ君の顔が昔のさとみ君と重なる。
いつもそんな顔して僕を心配してくれてさ。
瑠斗って呼ぶときは君がキレてる時とまじめな時って言ってたっけ?
そんな眼鏡をとると天才になるみたいなのにあこがれてた時代に言った言葉。
真っ直ぐであほな君の言葉。
そんな言葉を、僕も彼もずっと覚えてる
桃谷
いつでも君は僕の太陽だった。
疑り深い僕と、僕に信用されていなかった幼馴染たち
遠井
紫央
遠井さんも、なーくんも。
意地の悪い僕にこんなにも、、、
桃谷
黄神
桃谷
僕の太陽は、僕の頭をなでながらふざけたように言う
僕の大っ嫌いな綺麗ごとを言うヒーローだけど
黄神
真っ黒な綺麗ごともたくさんいうヒーローだけど。
さとみ君のきれいごとは信用できる。
ギュッとさとみ君に抱き着いた。
、、、ころちゃんのにおいも少しして。
それがさとみ君のにおいに混じっていてとても落ち着くことができた
黄神
桃谷
彼は驚ろいたような声を発す。
僕はフッと微笑んだ
黄神
ころちゃんに嫌われたって、
僕が彼を嫌いになることは絶対にないでしょう。
だけどやっぱり、、、
黄神
そう、思ってしまう