主
前回の続きでーす!
妹
今回は少しあかぼく要素もあるので苦手な方はブラウザバックお願いします🙇
主
よろしくぅ
妹
それではどうぞー
木兎 光太郎
(帰ったらなんて言われることやら…)
赤葦 京治
木兎さーん
木兎 光太郎
(あー今日耳聞こえにくいんだよね…なんか赤葦の声聞こえる気がするけど…)
赤葦 京治
木兎さん!
木兎 光太郎
うぇ、赤葦?
赤葦 京治
そーですよ
赤葦 京治
おはようございます、久しぶりにこの時間帯に見つけたので
赤葦 京治
いつももう少し早いんで
木兎 光太郎
あーね
赤葦 京治
あれ、腕どうしたんですか?なんか包帯巻いてますけど
木兎 光太郎
えーーと
赤葦 京治
…昨日の練習の時ですか?
木兎 光太郎
そーそー!!レシーブの練習ちょっとしてた時に痛めちゃって
赤葦 京治
そうですか…昨日は安静にしといてくださいよ
木兎 光太郎
えーーー
赤葦 京治
そんな顔で言ったって無駄ですよ。怪我人は休んでてください
木兎 光太郎
後少しで合宿も春高もあるじゃん!!練習したいよーー!!
赤葦 京治
はぁ……
木兎 光太郎
赤葦何そのため息!
赤葦 京治
怪我人は安静にって言いますよね?
木兎 光太郎
うーー
赤葦 京治
……少しだけですからね
木兎 光太郎
赤葦!やっぱお前優しいよな
赤葦 京治
そうですか?
木兎 光太郎
うん、むっちゃ優しい
赤葦 京治
改めて言われると照れますね…
木兎 光太郎
へへへ
第一体育館 6:30
木葉
よー木兎、赤葦
猿杭
あれ、木兎きた。今日遅かったねー
木兎 光太郎
ちょっと寝坊したんだよなー(´・ω・`)
猿杭
珍しーー!!
木兎 光太郎
まあいいや!赤葦トスあげてー!!
赤葦 京治
少しだけですよ
赤葦 京治
(この頃木兎さんの様子がおかしい)
赤葦 京治
(特に大幅に変わったわけではないけど、何かを、隠そうとしているみたいな)
赤葦 京治
(あの人は隠し事が下手くそだけど、わからない、なんで木兎さん)
赤葦 京治
(一年ほど前…先輩達が卒業してから少し落ち込んでると言うか、怯えてる?と言うのか)
赤葦 京治
(けど最近はもっと酷い気がして)
木葉
おわっ?!赤葦危ねぇ!!
赤葦 京治
えっ
赤葦 京治
ドカッ(顔にボールが直撃する)
木兎 光太郎
あー!赤葦ごめええん
木葉
うわ!赤葦倒れちゃった!!
猿杭
お前…
木兎 光太郎
赤葦ほんとごめんんん冷やすの取ってくるううう
猿杭
あっ、保健室と逆方向に走ってった、あれは迷子コースじゃん
木葉
アイツ……一年ももうほとんど学校の地図覚えてんのに…
赤葦 京治
ううっ…
木葉
あっ!赤葦おきた!
猿杭
赤葦、ボール頭に当たって少し倒れてたんだよー!
赤葦 京治
そんなことが…
赤葦 京治
あれ、木兎さんは?
猿杭
木兎は冷やすの取り入ったよ
木葉
しばらく帰ってこねぇだろうけどな
猿杭
赤葦は大丈夫?
赤葦 京治
大丈夫ですけど…
赤葦 京治
あの、木兎さんが最近変で、なんか、変わったことってありますか?
猿杭
あー
赤葦 京治
俺よりも、先輩達の方が木兎さんと長くいるし….
木葉
俺たちより木兎理解度高いような気はするけどな…
猿杭
あーあれじゃない?
猿杭
〇〇先輩と同居してるってやつ
木葉
なんか喧嘩でもしたんかなー?
赤葦 京治
〇〇先輩と木兎さんが同居?
木葉
え、聞いてない?
木葉
木兎、〇〇先輩と付き合って、今年から同居してんだよ
赤葦 京治
え、付き合って…?
木葉
あー別に木兎がホモってわけじゃねーんだけど…
木葉
先輩の方がそっちの人でさ、アイツよく意味もわからず付き合った感はあったんだけどさ
赤葦 京治
そうなんですか……
猿杭
喧嘩でもしちゃったのかもね
木兎 光太郎
おーい!保健室ってどこだ!?
木兎 光太郎
あっ!赤葦目が覚めたかあ!!
赤葦 京治
木兎さんですか…
木兎 光太郎
ごめんボール当てええ
赤葦 京治
冷やすのは大丈夫です練習再開しますか?
木兎 光太郎
うん!する赤葦ありがとうーー!!
赤葦 京治
疲れた……
赤葦 京治
(まさかあの後練習しまくりとは…)
赤葦 京治
(それにしても)
赤葦 京治
(木兎さん、付き合ってる人いたのか…)
赤葦 京治
(〇〇先輩って…男だよな)
赤葦 京治
(押せば付き合ってくれんのかな…)
赤葦 京治
(でも、結局木兎さんが何かおかしい件分からなかったな…)
赤葦 京治
(スパイクを打っている時に少し覗いた腹部分の青痰と切り傷、怖くて聞けなかったけど)
赤葦 京治
(あんなところに傷なんてバレーでできるのか?)
赤葦 京治
モッモッ(徐におにぎりを食べだす)
先生
おい、赤葦授業中だぞ?
赤葦 京治
あ、すみませんぼーっとしてました
先生
なんで片手におにぎり持ってんだよ……
赤葦 京治
今日部活休みなんですね
木兎 光太郎
俺初耳だったんだけど!やりたかったああ
赤葦 京治
また明日やりましょ
木兎 光太郎
んー(´・_・`)
木兎 光太郎
……赤葦…
木兎 光太郎
おれ、家帰りたくない……
赤葦 京治
えっ
木兎 光太郎
あ、ごめん忘れて
赤葦 京治
……部活できないのそんなに悲しいんですか?
木兎 光太郎
そーそー!やらしてくれればいいのにな!
木兎 光太郎
あ、ついた!
木兎 光太郎
じゃーね赤葦!また明日!
そう言って笑う木兎さんの顔は、少し怯えたような、怖がっているような
木兎さんの手を掴んで、一緒にどこかに逃げてしまいたかった
そして俺はこの時、木兎さんを引き留めて、一緒に逃げることができなくて
後々、後悔することになる