ヴァルガスが帰宅した後、本田はぼうっと自宅の天井を見上げながら、微風に吹かれていた。
頭をめぐるのは、もちろん、あの言葉
“第三次世界大戦”
……きちんと、頭では理解している。
どうしようもならないのなら、武力で押さえ込むしかないと。
元々、人間の本能として戦うことは正義だ。
ゆえにカークランド殿の言っていた提案はけしておかしいとはいえない。
もちろん、それに賛同していた、ブラギンスキ殿やジョーンズ殿も。
本田菊
本田は国としてさまざまな修羅を見てきた。
その経過でたくさんの本田の細胞は死んでいった。
すべては、戦いがゆえに、本田の体は少しずつ削られていったのだ。
世界大戦はもっと苦しかった。
前進するたび、体が切り刻まれていったのだから。……
もう二度と、あんな思いはしたく……
本田桐
本田菊
ふと、顔を上げる。
そこには見慣れた青年の姿があった。
本田菊
菊は思わず、そばに置いてあった木刀を構える。
すると、その青年はぷはっと笑った。
本田桐
彼は、大日本帝國の化身。……本田桐で間違いない。
本田菊
本田桐
本田桐
本田菊
桐は菊の木刀をバキッとへし折り、割れるほど低い声でこう言った。
本田桐
本田桐
本田桐
本田桐
本田桐
本田桐
本田菊
私が? 私が? 私が? 私が? 私が? 私が? 私が? 私が? 私が? 私が? 私が? 私が? 私が? 私が? 私が? 私が? 私が? 私が? 私が? 私が? 私が? 私が? 私が? 私が? 私が? 私が? 私が? 私が? 私が? 私が? 私が? 私が? 私が? 私が? 私が? 私が? 私が? 私が? 私が? 私が? 私が? 私が? 私が? 私が? 私が? 私が? 私が? 私が? 私が? 私が? 私が? 私が? 私が? 私が?
私が? 私が? 私が? 私が? 私が? 私が? 私が? 私が? 私が? 私が? 私が? 私が? 私が? 私が? 私が? 私が? 私が? 私が?
私が? 私が? 私が? 私が? 私が? 私が? 私が? 私が? 私が? 私が? 私が? 私が? 私が? 私が? 私が? 私が? 私が? 私が?
私が? 私が? 私が? 私が? 私が? 私が? 私が? 私が? 私が? 私が? 私が? 私が? 私が? 私が? 私が? 私が? 私が? 私が?
そんなわけないでしょう。この、“私”が……
本田菊
本田菊
本田菊
本田菊
本田菊
本田菊
本田菊
本田菊
本田菊
本田菊
本田桐
本田桐
本田桐
本田桐
本田桐
本田桐
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