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ー今だけはいいよねー 第15話
晴斗
日海
俺と日海は 全然来ない水春を探すため
走りながら叫ぶ。
晴斗
日海
晴斗
日海
晴斗
日海
俺らは 水春が死ぬという交差点に
向かうことにした。
晴斗
日海
晴斗
交差点に着くと
赤いサイレンが鳴り響いていた。
晴斗
日海
晴斗
日海
そこには水春の
水春のバッグが落ちていた。
晴斗
俺はそれを見て脳裏に浮かぶ
水春のあの顔を
小さい時
俺がまだ小学二年生とか
俺は水春の誕生日を祝うため
水春の部屋にお邪魔していた。
晴斗
水春
俺が渡したもの。
それは小さなバッグ。
それは財布と携帯、
小物を少し入れるとすぐパンパンになる
そんな小さなかばんだった
水春
晴斗
俺は水春が嬉しそうなのを見て
嬉しくなっていた。
日海
晴斗
日海
晴斗
晴斗
意識を戻すと
救急車のベッドに横たわる水春
それを見て絶望した
晴斗
水春
日海
水春
日海
晴斗
晴斗
晴斗
晴斗
水春
そこで既に水春は
息絶えていた。
晴斗
病院に行き、お葬式も終わり
俺はベッドに飛び込んで
天井を見つめていた
晴斗
そして俺は思い出す
水春が遺した手紙を
俺は静かにそれを開いて
心の中で読み始める。
晴斗へ
私は高校1年生の水春です。
私は未来から来ました。
小4の時の時点で
心は高校1年生。
未来で死んだ時、
晴斗は死ぬほど泣いて 私を後悔させたのよ。
そして、叶うならと
晴斗が悲しまないよう、 私はそっと離れようとした
悩んでいたのは、中学の事じゃなくて
私が未来で死ぬということ。
7月6日
この日を覚えていますか?
私にとっては大切な大切な宝物。
そして晴斗にとっては
私が死んだ日。
でも、後悔はしてない
嘘ついてごめんね
7月7日って言ったけど
ほんとは6日だったんだ
同じことをしないと
結局時間が狂い始める。
だから、嘘をつくしか無かったの
ごめん。
でも
"だいすきだから"
水春
読んだ俺の目には
死ぬほど涙が溜まっていた。
晴斗
困惑して頭がついて行かない。
でも
水春の分も生きていかなきゃいけない
幸せにならなきゃいけない。
じゃなきゃ顔も合わせられない
だから俺は
俺らは進む。
俺らは進む
高校三年生
3月
桜の満開な日。
晴斗
日海
蓮
俺らは別々の道に歩むけど
幸せにならなきゃいけない事は
変わらない。
水春
水春が見てるから。
水春
水春、見ててよ
だいすきな水春よ
晴斗
俺らが成長する所を
俺らの選んだ道を
見てて…!
晴斗
日海
晴斗
蓮
晴斗
日海
蓮
晴斗
蓮
日海
晴斗
晴斗
日海
蓮
晴斗
日海
蓮
俺らは
俺たち"4人"は
この高校を卒業します。
水春
水春
水春
そして安心した水春は
高校を卒業して成仏をした。
𝑒𝑛𝑑