陽一
おはようございます。
相田
おはよう。
陽一
あれ?堅太さんは?
相田
まだ、来てない。
陽一
そうですか。堅太さんに話したいことが有りまして。
相田
そうか。何の話なんだ?
陽一
実は、昨日、資料室で書類整理してまして時間見たら午後11時50分だったんでやめて帰ろうとしましたらざわざわとドンドンドンという音が聞こえて怖くなり早く資料室から出て帰ったんです。
相田
本当か?
陽一
はい。間違いはありません。
相田
そうか。話して良いかな。やっぱり堅太が来てからにしよう。
陽一
分かりました。
暫くして
堅太
課長、おはようございます。
相田
おはよう。
陽一
堅太さん、おはようございます。
堅太
おはよう。
陽一
堅太さん、話があります。
堅太
ん?何かな?話してくれ。
陽一
分かりました。お話します。
陽一
昨日、堅太さんが帰ったあとずっと資料室で書類整理してまして時計を見ましたら午後11時50分だったんで帰ろうとしたらざわざわとドンドンドンと音が聞こえて怖いなあ、怖いなあと思いまして慌てて帰りました。
堅太
何でそんな音が聞こえたんだ。課長は何か知りませんか?てか陽一、話してる途中に某有名な怪談師になってたぞ。
陽一
ばれましたか?で、課長は何か知りませんか?
相田
実は、私が新米警察だった頃、二人と同じ事をしてたんだ。その時私と田中先輩と書類整理をして帰ったんだ。翌朝、来たら田中先輩が来てなくておかしいと思ったんだで資料室辺りがざわついていて何があったんだろうと思って入ったら田中先輩が首を吊って自殺してたんだ。先輩が自殺するなんて今でも信じられない。
陽一
課長、そうだったんですね。資料室の音は田中先輩が首を吊って苦しくなって暴れたときに壁を蹴ってた音だったんですね。すみません、辛いことを思い出してしまって。
相田
気にするな。二人とも自殺、殉職してはならない。気を付けるんだ。
陽一
分かりました。
堅太
分かりました。
相田
今日も二人とも頼んだ。
堅太
了解です。陽一、昨日の続きしよう。
陽一
分かりました。