TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

鬼神丸

蓮爺?

蓮爺

どうした?

鬼神丸

次はどこを目指すの?

蓮爺

そうじゃなぁ…

蓮爺

寄りたい場所は幾らでもあるが

蓮爺

まずはお主に刀を与えないと話にならん

鬼神丸

この木刀では力不足と?

蓮爺

アズマから話を聞いた

鬼神丸

何をですか?

蓮爺

蓮爺

あの洞窟には本来三人いた、と

鬼神丸

!!

蓮爺

うち一人はアズマでも分かるほどの実力者

蓮爺

素人ですら……いや、素人だからこそ感じた恐怖…

蓮爺

生き物に付けられた機能の一つ防衛本能

蓮爺

その危機察知能力が呼びかけたんじゃ

蓮爺

その者と相対すれば確実に死ぬ、と

蓮爺

今後ワシやお主はそんな名の通りの化け物を相手にしなければならない

蓮爺

その時に木刀では相手からすれば玩具に過ぎない

蓮爺

なのでお主専用の刀を用意してもらう

鬼神丸

僕専用の刀……

蓮爺

まぁ刀自体そう簡単に作れる代物ではない

蓮爺

ワシは素人だからあれこれ言えぬが

蓮爺

おおよそ3ヶ月はかかると思え

鬼神丸

3ヶ月も……

蓮爺

勿論特注品となるとな

蓮爺

間に合わせで良ければ都心部に近い町や村に行けば売ってるだろう

蓮爺

その分全ての性能はなんとも言えぬがな

鬼神丸

いずれ木刀では戦えない時が来るのか…

蓮爺

現状その木刀はその辺のなまくら刀より性能は高い

蓮爺

そして木刀ということで相手も油断をする

蓮爺

先程話した”鬼”のようなやつでなければ

蓮爺

ある程度善戦はできるだろう

蓮爺

なんにせよワシ個人の考えでな

蓮爺

刀の入手を先延ばしにするのは好まんので

蓮爺

ワシの知り合いに間に合わせで構わんから刀を貰えないか話に行く

鬼神丸

それが次の目的にですか

蓮爺

そんなところじゃな

鬼神丸

鬼神丸

……一つ聞いてもいいですか?

蓮爺

……改まってなんじゃ?

鬼神丸

実はアズマさんを呼びに行く途中ある人物と会ったんです

蓮爺

………

鬼神丸

彼は名を名乗りませんでしたが、自分の出自を話してくれました

鬼神丸

その人は僕と同じように異種同士の間に生まれた子のようで

鬼神丸

僕と違い圧倒的な力を持ってました

鬼神丸

……力不足をそこで感じてしまったのです

鬼神丸

彼は僕にこうも言いました

鬼神丸

『次会うときは容赦なく斬る』と

鬼神丸

彼と僕は合間見えた時果たして対等に渡り合えるのか…

蓮爺

蓮爺

力ばかり追い求めるな…

鬼神丸

え?

蓮爺

確かに何をするにも”力”は必要じゃ

蓮爺

ものを売買するための計画力に経済力

蓮爺

瞬時に物事を判断する判断能力

蓮爺

そして今のお主のように世界を変えるために欲する力

蓮爺

『武力』

鬼神丸

………

蓮爺

力というものは扱い次第では足枷になる

蓮爺

例えばお主の高尚な夢である人と妖の共存

蓮爺

これを成すために力が必要だったはず

蓮爺

しかし気が付くと力を欲するために共存という考えがある

蓮爺

要は”目的”と”手段”が入れ替わるんじゃよ

蓮爺

それが足枷になる場合がある

蓮爺

今のお主はそれじゃ

蓮爺

全てにおいて焦りすぎなのじゃ

蓮爺

夢を達成することも、そのために力が必要なことも

蓮爺

焦ると周りが見えなくなり判断が鈍る

蓮爺

蓮爺

そのお主と同じ境遇の者の言葉に惑わされるな

蓮爺

ワシがそばにいる間は焦らずじっくりと行こう

鬼神丸

はい…

蓮爺

して、そのお主と同じ境遇の者の特徴は?

鬼神丸

えっと、彼は妖狐と鬼の間に生まれた者と話してました

蓮爺

(やはり玉藻と接触していたか)

蓮爺

他になにか話さなかったか?

鬼神丸

他にですか?

鬼神丸

そうですね……

鬼神丸

鬼神丸

……そういえば僕の木刀を見て話しかけてきましたね

蓮爺

……

鬼神丸

これの何が?

蓮爺

蓮爺

お主が会ったその者…ワシはそいつを知っている

鬼神丸

!?

鬼神丸

誰なんですかあの人は!?

蓮爺

妖狐と鬼の間に生まれた”異端児”

蓮爺

それ故に迫害された悲しき運命を背負う者…

蓮爺

妖狐の持つ優れた妖術と鬼の持つ強靭な肉体に剛力を持つ

蓮爺

お主と同じ異端児の『玉藻』という男じゃ

鬼神丸

玉藻……

蓮爺

彼もワシに命を救われた1人じゃ

鬼神丸

僕よりも前に玉藻さんを…

蓮爺

捨てられたという点においては彼も同じ

蓮爺

だが、それから数年後彼はワシの前から姿を消した

蓮爺

去り際に彼はこう話した

蓮爺

『両親の跡を継ぐ』と

鬼神丸

両者の跡を継ぐ……

蓮爺

共通点は捨てられたこと

蓮爺

相違点は両親がいるかいないか

蓮爺

一度は彼を手放したのに両親は彼を欲した

蓮爺

それに対して彼は捨てられたから恨みを持ってたはずだが

蓮爺

必要とされた この事実が大きかったようで

蓮爺

親の後継として彼は”己の意思”でワシの元を去った

鬼神丸

そんなことが……

蓮爺

玉藻が去ってからさらに月日が流れ…

蓮爺

あの日ワシはお主を拾い大切に育てた

鬼神丸

だから僕を見ても何も言わなかったんですね

蓮爺

……まぁ、それもあるのぉ

蓮爺

蓮爺

とにかくワシは彼と接点はある

蓮爺

故に彼の行動を止める必要もある

蓮爺

何故ならワシも彼の”親”になるからな

鬼神丸

鬼神丸

それなら僕も手伝いますよ

鬼神丸

玉藻さんも僕と同じ異端児なら

鬼神丸

きっと分かり合えることがある…

鬼神丸

争いを無くす為に僕は武器を握る

鬼神丸

この妖と人の争いが歴史上最後の争いとするために

鬼神丸

彼もそれを願っているはず…

鬼神丸

異端児だから…迫害されたもの同士だから…

蓮爺

…そうじゃな

蓮爺

なら、足早に次の目的地に向かうぞ

鬼神丸

はい!

この作品はいかがでしたか?

500

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚