燈弥
そういえばあったなそんなこと
律
しかし我らを襲ってきたのは日本の吸血鬼
律
飛鳥とやらが襲われた吸血鬼と同じとは分からんぞ
律
襲ってきた吸血鬼はどんなやつだったる
律
容姿とか戦い方は?
飛鳥先生
容姿…ボロボロになったスーツを着てました
飛鳥先生
あっスーツっていうのは…
燈弥
この体から見ていたから知っている
律
嶽様!言い方が悪いぞ
律
すまないな、続けてくれ
飛鳥先生
はい、耳が少し尖っていて髪の色も金色や薄い茶色でした!
律
目の色は?
飛鳥先生
青や緑といった日本ではあまり見ない色でしたのでよく覚えています
燈弥
それだけの情報でなぜ吸血鬼と分かった?
飛鳥先生
コウモリのような翼を生やしていました。
飛鳥先生
それに廻道家は五感の優れた家系。戦いながら敵が血肉を喰らうのを見ることぐらい容易いことでございます。
燈弥
さすが廻道家当主といったとこか
律
操器は使っていたのか?
飛鳥先生
いえ、そのような様子はございませんでした
律
やはり我らを襲ってきた奴らとは違うな
律
日本の吸血鬼は蒼天一族しかおらんからな
燈弥
蒼天の先代が襲ってきてな
律
だが新しい長の朱也(しゅや)とは仲がいいぞ
律
というか日本の吸血鬼は鬼人族じゃから角があるし髪の色も銀色になるらしいぞ
律
それに目だって赤いし…
律
人間が言う人の血肉を喰らう鬼とは吸血鬼の蒼天一族じゃし…
律
何を好んであんな筋だらけの硬い肉を好むか!
燈弥
まぁ今は肥えたやつもいてうまくなってきているがな
律
さて、敵の情報も少しは手に入ったことだし手合わせしてこようかの
飛鳥先生
戦えるのですか!?
律
当たり前じゃ。私には<酔いの血>があるからの
飛鳥先生
酔いの血?
律
名前の通り私は酒が好きでの。故に妖力と酒が血と混ざりあって操れるようになったんじゃ
飛鳥先生
しかし体が違うと…
律
そこは嶽様に何とかしてもらう
律
私は妖術と腕力は専門だが解呪や結界は嶽様の専門なのでな
燈弥
分かった。解除してやる
律
さすが嶽様!私の主人じゃ!
燈弥
褒めても結界ぐらいしか張れんぞ
律
好きだぞ!嶽様!
燈弥
///そろそろ行くぞ
律
それにしても少し動きにくいな
飛鳥先生
申し訳ございません!急な襲撃だったもので服の準備が…
律
怒っておるわけではないぞ
律
行く前にほいっと
髪を編み込んだりと結い上げた
燈弥
何をしている?じゃまだろ?
律
下ろしている方が邪魔じゃ
飛鳥先生
それでは操器が…
律
大丈夫じゃよ。結い上げていないところもあるし
燈弥
なぜそんなに張り切っているんだ?
律
当たり前じゃ!
律
蘇って最初の戦いだ
律
それに久々に嶽様にいい所を見せられる機会
律
張り切って当然だ!
燈弥
///そうか、なら怪我をしないようにな
律
さてと、行きますか!
燈弥
ああ
⚠︎背景がないだけで本当はもっと荒れています
律
先程ちらっと見ていたが敵は吸血鬼がおよそ70体、使役している人間5人
律
とは言ってもな
律
ただの人間には使役できるはずがない
律
となると古の禁忌を使ったのだろう
律
恐らく妖人である我ら異人間を捕まえるための組織らしいな
律
私は右から倒していく
律
嶽様は左から倒していってくれ
燈弥
分かった
敵の司令 ↗ ↖ ↗ ↖ ↗ ↖ 大嶽丸 酒呑童子 こういうこと
律
廻道の娘!
飛鳥先生
飛鳥とお呼びください
律
飛鳥!
律
吸血鬼を使役している人間どもはどうすればいい?
飛鳥先生
そうですね…殺してしまうと怪しまれますので喋れる状態で捕まえてください!
飛鳥先生
後で酒呑童子様と大嶽丸様に契約をして頂きましょうか
飛鳥先生
まぁその話は後ほど!
律
うむ!分かった!
燈弥
生きて捕まえればいいのだな
律
嶽様、手加減だぞ手加減!
燈弥
吞に言われようとわな
律
ならば勝負をしないか?嶽様
燈弥
どんな勝負だ?
律
簡単だ
律
どちらが早く吸血鬼を倒して司令官の人間を捕まえられるか
律
負けた方は倒した吸血鬼を陽の当たる場所に1箇所に集める
律
異国の吸血鬼は日光で消滅してしまうらしいからの
燈弥
楽しそうだな!
燈弥
その勝負乗った!