澱武
ふー……っ
ソイツ…澱武は、
白く滴る指先 そのままに、 袖で汗をぬぐった。
黒胡
(オレと同じで、
汗だく……だったんだ)
汗だく……だったんだ)
黒胡
…それ、拭かねぇの
澱武
ペロり
黒胡
ちょッ…!///
澱武
こくこのあじ。
黒胡
……っばか…///
澱武
黒胡さ、
澱武
嫌いな奴の指でも
いけんの???
いけんの???
黒胡
はァ⁉
澱武
いやだってこれ……
コイツ……っ!
白く滴る指先を ひらひらと 見せてきやがる。
黒胡
だぁぁぁ良い良い‼
見せんなわざわざ…💢
見せんなわざわざ…💢
澱武
でも、
僕のこと嫌いでしょ。
僕のこと嫌いでしょ。
黒胡
なんでそんな話に…
黒胡
あれか?
「身体は正直だね~」が
やりたいだけか?
「身体は正直だね~」が
やりたいだけか?
「身体は正直」。
……まったくおっしゃる 通りである。
現に今、 身体は澱武のことを 受け入れたばかりだ。
黒胡
…当然だろ。
澱武
………そっか。
黒胡
き…嫌いじゃねぇんだから。
澱武
―――!
澱武
じゃあ好き…⁉
黒胡
…か、どうかは
検証中、だ……///
検証中、だ……///
澱武
そっかそっかよかった…
澱武
こっちの「すき」だけ
ぶつけて、
ぶつけて、
澱武
嫌いな相手と……って
ならなくて良かった。
ならなくて良かった。
黒胡
澱武おまえ…
黒胡
表情ひとつ変えずに
「良かった」
って言うのかよ
「良かった」
って言うのかよ
澱武
?
澱武の眼鏡の下はいつも通りで、 仏頂面のまま。
黒胡
……んん?
黒胡
もしかして口角
ちょっと上がってたり
すんのか……?
ちょっと上がってたり
すんのか……?
澱武
僕今
笑顔なんだけど。
笑顔なんだけど。
ど こ が だ よ⁉
……とは言っちゃだめだ。 コイツは笑ってるつもりなんだし、 容姿に関して言及しちゃだめだ。
黒胡
…澱武、
黒胡
笑う時はこう!
黒胡
いーーーってすんだよ
オレは親切なことに、 身を乗り出して教えてあげる。
…さっきあばれた 布団の上で。
黒胡
やってみろ。
ほら。
ほら。
澱武
こ、こくこ……、
澱武
大胆…っ
澱武
もう回復したなら
すぐやろ。すぐ。
すぐやろ。すぐ。
澱武
あ、上に乗りたいなら
今度はそれでいこ
今度はそれでいこ
黒胡
は
黒胡
あぁぁ!!!!?///
黒胡
やるっておまえ、
なに勘違いして…
なに勘違いして…
そこでようやく気付く。
じぶんが馬乗りに なっていることに。
澱武
もうこれって
そういうコトでしょ
そういうコトでしょ
黒胡
はァもうおまえッ…
知らんからな…!//
知らんからな…!//






