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にゃーにゃ
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佐久間大介
医務室の先生
佐久間大介
医務室の先生
佐久間大介
医務室の先生
医務室の先生
佐久間大介
佐久間大介
パチッ
佐久間大介
佐久間大介
阿部亮平
阿部亮平
阿部亮平
佐久間大介
抱きしめられた瞬間、 頭の中が真っ白になった。 なんで、だよ。 なんで、そんな顔で触るんだよ。 俺は、 阿部ちゃんの耳を壊した人間なのに。 力を制御できなくて、 調子に乗って、 「すごいだろ」って見せたくて、 その結果が、これだ。 鼓膜が破れて、 音が奪われて、 それでも—— 阿部ちゃんは俺を抱きしめた。 謝りたかった。 でも「ごめん」なんて言葉じゃ、 軽すぎて吐きそうだった。 俺が泣いてるのが分かってるのに、 何も聞こえてないはずなのに、 それでも背中を撫でる手が、 やけに優しくて。 優しさが、 罰みたいだった。 怒られた方がよかった。 突き放された方が、まだ救いがあった。 でもこの人は、 壊された側なのに、 壊した俺を守るみたいに抱きしめる。 ——もう、無理だ。 俺はこの人のそばにいちゃいけない。 近くにいるほど、 また何かを壊す気がして。 もし次があったら。 もし今度は、耳じゃ済まなかったら。 そう考えただけで、 手が震えて、息が詰まった。 だから、決めた。 離れよう。 好きとか、楽しいとか、 全部どうでもいい。 この人を、 これ以上傷つけないためなら。
次の日
阿部亮平
佐久間大介
スタスタスタスタ
阿部亮平
阿部side 声が、情けないくらい小さく漏れた。 ……なんで? 昨日は、あんなに近くにいたのに。 俺が抱きしめた時、 ちゃんと、離れなかったのに。 耳の調子はまだ万全じゃない。 音も、少し遅れて聞こえる。 でも今のは、 聞き間違いなんかじゃない。 避けられてる。 理由が分からないまま距離を取られるのが、 こんなに怖いなんて思わなかった。 俺、何かした? 抱きしめたの、嫌だった? 余計だった? 胸の奥が、じわじわ冷えていく。 呼び止めることも、追いかけることもできずに、 ただその場に立ち尽くす。 ——ちゃんと話したい。 でもその「ちゃんと」が、 どこからどう始めればいいのか、分からなかった。
佐久間side 阿部ちゃんの声が聞こえた瞬間、 心臓が、ぎゅっと掴まれた。 「佐久間、おはよう」 ……だめだ。 顔、見れない。 昨日のことが、頭から離れない。 医務室で、 泣いてる俺を、阿部ちゃんが抱きしめた。 何も言わずに。 責めもせずに。 ただ、当たり前みたいに。 ——あんなの、ずるい。 俺がやったことは、 取り返しのつかないことなのに。 俺が暴走して、 阿部ちゃんを傷つけて、 鼓膜を破って、 それでも阿部ちゃんは、俺を抱きしめた。 優しすぎる。 優しすぎて、 余計に、胸が痛くなる。 だから—— 逃げた。 声を聞いた瞬間、 反射みたいに足が動いた。
あの日から、 佐久間は俺を避けるようになった。 一日、二日—— 最初は「たまたま」だと思ってた。 廊下で視線が合いそうになると、 すっと逸らされる。 声をかけようとすると、 一歩、距離を取られる。 だからその日も、 深く考えずに、いつも通り声をかけた。
阿部亮平
佐久間大介
一瞬、 佐久間の肩が跳ねたのが見えた。 振り向きかけて、 それから—— まるで何かから逃げるみたいに、足早になる。
阿部亮平
阿部亮平
深澤辰哉
阿部亮平
深澤辰哉
阿部亮平
深澤辰哉
阿部亮平
阿部亮平
深澤辰哉
阿部亮平
深澤辰哉
阿部亮平
深澤辰哉
阿部亮平
深澤辰哉
深澤辰哉
深澤辰哉