ゆの
ゆの
ゆの
ゆの
あの日持って帰ったライターでタバコに火をつける
煙で前が見えなくなった
換気扇の音
ゆの
ゆの
ゆの
部屋に残った缶ビール
干した下着がうなだれた
私に
ゆの
ぐちゃぐちゃになった部屋
死体みたいなぬいぐるみ
五条
五条
五条
ゆの
五条
五条
ゆの
ゆの
ゆの
パレードだよ?
五条
五条
ゆの
ゆの
ゆの
弱めの冷房に揺れた
前髪が
あの夏を何度も
思い出させる
ゆの
五条
ゆの
今夜も街灯は
耐えきれずに
目をつぶるんだ
砕けてちった葛藤思想
傑
ドラマで見たんだ
傑
正義って何なの?
ゆの
ゆの
ゆの
ゆの
傑
今日も天井を見ていた
変わらない風景だ
ゆの
ゆの
五条
五条
今夜も向かいのビルは布団に
潜るんだ
ゆの
ゆの
ゆの
ゆの
ゆの
さよなら
ゆの
ゆの
五条
五条
五条
五条
五条
五条
ゆの
ゆの
ゆの
五条
ゆの
五条
ゆの
ゆの
ゆの
ゆの
仕事も出来ないくらい落ち込んだゆのを心配して、ある夜五条が甘い菓子を持ってゆのの家に訪れる。
しかし、その時ちょうどゆのがベランダに出て、「ねむるまち」に行こうとしていた。
そこを止めて、落ち着かせようとしている五条を見ていると、何故か昔のすぐるが頭に浮かんだ。
終電は、自分の人生の長さを表している。
ゆの
それを察した五条は、自分を許して楽になればいい、という意味で、文字通り「ねむるまち」に行こう。と言った。
それに気づいたゆのは、「もういいよ」と、ゆのの言う「ねむるまち」に行くことを諦め、「疲れたよ」と、心からの弱音を吐いた。
「じゃあ、またね」は、一足先に五条の言う「ねむるまち」に行くことを表している。
ゆの
ゆの