銀木犀
はぁ……
銀木犀
プレゼント本当にどうしよう…
銀木犀
こんなに難しいプレゼント初めてだわ…
銀木犀
いつもならびびっと決まるのに…
銀木犀
な〜んかどれも微妙だな…
銀木犀
もう少し探すか……
銀木犀
最悪の場合王道を行くしか無いよな…
銀木犀
まっじでそれは避けたいな…
銀木犀
(夜でも割とにぎやかなんだな…)
銀木犀
どうしようかな……
銀木犀
(あ、雑貨屋)
銀木犀
見てみようかな……
銀木犀
……ふ〜ん
銀木犀
(ネックレスにブレスレットに指輪…)
銀木犀
(なんかイマイチなんだよなぁ……)
銀木犀
……ん?
銀木犀
ハンドクリーム…?
銀木犀
……
銀木犀
あの〜
銀木犀
これくださ〜い
銀木犀
〜♪
銀木犀
いいの買えた〜
銀木犀
喜んでくれるかな…
銀木犀
あとは明日揃えればいいし…
銀木犀
とりあえず帰るか〜
コンコン、という音で目が覚める
不葉
(…最近よく寝るな)
不葉
ぁい…
不葉
入ってどーぞ……
不葉
(銀木犀今日早いな…)
月華
し、失礼します
不葉
??????
月華
ひ…不葉様…
月華
入っても宜しかったのですか…?
不葉
……月華さん?
月華
あ、はい
月華
月華です…(?)
不葉
ん……おはよ
月華
おはようございます…
月華
あ…朝ごはんを用意しました
不葉
ん…ありがと
月華
それと…
月華
神祖様は今日用事があり夜に来られるそうです
不葉
ん……?
不葉
え?
月華
あ、なにか急用ですか?
不葉
いや……
不葉
別に大丈夫…
月華
なので、本日は僭越ながら私が不葉様のお相手をさせていただきます
不葉
……?
不葉
何言ってるんですか…?
月華
え……
月華
不葉様と一緒に居てはダメですか?
不葉
……いや、いいけど
不葉
どうせなら僕の知らないことを教えてよ
月華
不葉様は博識ですからね
月華
私が教えを乞うことになりそうです
不葉
そんなこと…
不葉
……
不葉
じゃあ…
不葉
少し手伝って貰えませんか?
月華
はい!なんでもお申し付けください!
不葉
……外に、出たいんです
不葉
この部屋じゃない外に
不葉
でも、上手くいかなくて
不葉
銀木犀はゆっくりでもいいって言ってくれたんですが
不葉
やっぱり気になってきて…
不葉
今日銀木犀が帰ってきた時驚かせたくて…
不葉
お願い出来ますか?
月華
はい、おまかせを
月華
城内から出たいのですよね?
不葉
うん……
月華
メイドが邪魔ですか?
不葉
いや邪魔って……
月華
邪魔なら全員帰らせますが
不葉
いや…
不葉
皆とも話してみたい
不葉
先代女王が…
不葉
スノードロップが残した人達を見てみたい
月華
承知しました
月華
では、とりあえず部屋から出ますか
銀木犀
うふふ…
銀木犀
うふふふふふ…
銀木犀
いや〜良かった良かった
銀木犀
もし全部揃わなかったらどうしようかと思っていたけど
銀木犀
全部揃ってよかった
不葉の所に行かずに私は花畑に居た
目の前には沢山の花が並んでいる
むむむっと念じれば綺麗な状態のまま生命活動を終わらせることが出来る
最近、金木犀との相性が良くなって
魂レベルまで融合したおかげなのか
金木犀を刺さなくても念じれば出来るようになってきた
銀木犀
さて、あとはこれを包むだけ…
銀木犀
随分遅くなっちゃったな…
銀木犀
不葉起きてるかな…
銀木犀
って…
銀木犀
(危ない危ない)
銀木犀
通り過ぎるところだった…
不葉
(……!!)
不葉
(来た…!)
銀木犀
よっと…
銀木犀
早く不葉の所に向かわなくちゃ…
不葉
ここだよ、銀木犀
銀木犀
!?
銀木犀
誰
不葉
え、不葉ですけど…
銀木犀
……変化の術?
銀木犀
それにしては再現度が高すぎる
銀木犀
不葉に何をしたの
不葉
ちょ……本物だって
不葉
……頑張って外出ること出来た
不葉
でも、迷惑だった……?
銀木犀
……不葉?
銀木犀
え、本物?
不葉
だからさっきから言ってるでしょ…
銀木犀
……びっくりした
銀木犀
え!?他の人とか大丈夫だった?
不葉
うん
不葉
月華さんに手伝って貰った
銀木犀
あれ?私月華を紹介したっけ?
不葉
この前僕の部屋に遊びに来てくれたの
不葉
それにしても…大きい袋持ってるね
銀木犀
……あ、これ?
銀木犀
まぁまぁ
銀木犀
せっかく不葉が来てくれたなら
銀木犀
とっておきの場所に行こう?
不葉
……うん!
銀木犀
ほら!綺麗でしょ?
銀木犀
どう?本物の外は
不葉
なんて言うんだろうね
不葉
すごい…生きてるって感じがする
銀木犀
うんうん
銀木犀
いいことだ
銀木犀
それでは
銀木犀
じゃじゃ〜ん!!
そう言うと大きな袋を外す銀木犀
中からは…
不葉
……花束?
不葉
すごい…良くこんなに集めたね
不葉
真ん中はアベリアで
不葉
藤の花と向日葵のキーホルダー
不葉
スノードロップもある…!
不葉
それにこれは…
不葉
勿忘草と赤いアネモネ?
不葉
…すごい
不葉
作り物みたいに綺麗だ
銀木犀
ふふん
銀木犀
ちょっとした裏技で摘んだ花を枯れない花に変えてみたんだ
銀木犀
部屋にでも飾ってよ
不葉
ありがとう
不葉
すごい嬉しい
銀木犀
…その花ね
銀木犀
私の世界の大切な人が司っている花なんだ
銀木犀
他にも大切な人は居るけど
銀木犀
その人達は花を司って居なかったから選べなかったんだ…
不葉
……へぇ
不葉
素敵な花束だね
不葉
ありがとう
銀木犀
…と、思うでしょ?
不葉
え?
銀木犀
ここで終わらないのが私よ
不葉
え?
銀木犀
じゃ〜ん!!
不葉
え、まだあるの?
銀木犀
そうだけど?
銀木犀
むしろこっちの方がメインだけど?
不葉
……ほんと?
不葉
嬉しい
銀木犀
ふふん、開けてから言いなさいな
不葉
……ハンドクリーム?これ
銀木犀
なんと、偶然寄った雑貨屋さんに売ってたの!
銀木犀
金木犀のハンドクリーム!
不葉
え、高くなかった?これ
銀木犀
ん〜普通くらい?
不葉
……まぁいっか
不葉
……いい匂いする
銀木犀
良かった〜
不葉
銀木犀の匂いだね
銀木犀
これでいつだって一緒だね
不葉
……?
銀木犀
まぁいいや
銀木犀
今日は外に来てくれてありがとうね
銀木犀
嬉しかった
銀木犀
ほら、そろそろ帰ろう?
銀木犀
冷えてくるよ
不葉
……ありがとう、銀木犀
銀木犀
何言ってるの
銀木犀
君にはこれの比じゃないくらい
銀木犀
幸せになってもらうからね
不葉
……うん
不葉
期待してる
第8話・無意識の才能






