翌日
部下
コピー取ったのかよ?
剛田 勝
部下
してんじゃねぇよ!
上司
本当に邪魔だけは
しないで下さいね
剛田 勝
会社は居心地が悪い・・・)
剛田 勝
年上だろうと年下だろうと
関係なく、
私を馬鹿にしてくる・・・)
剛田 勝
出会い系サイトのポイントが
買えないから
仕方なく働いているが・・・)
剛田 勝
辞め時だな・・・)
剛田 勝
望ちゃん、今日は
休みだったな・・・)
剛田 勝
仕事してるふりをして・・・)
私はバレないように、 出会い系サイトを開き、 望ちゃんにメッセージを送った
剛田 勝
剛田 勝
今日休みだよね?
望
望
仕事じゃないんですか?
剛田 勝
今日は休みでね
望
望
やってるんじゃ
ないんですか?
剛田 勝
剛田 勝
剛田 勝
剛田 勝
望ちゃんとは
初めてのはずだった気が・・・)
望
望
仕事して下さい
剛田 勝
望
メッセージ下さいね
剛田 勝
何だかこうやってると、 いつでも繋がってる気がして、 とても嬉しかった
三上 浩
何だか最近、
嬉しそうですね
こいつは、 三上 浩(みかみ ひろし)君 40歳
社内で唯一、 まともに話せる部下だ
剛田 勝
今度こそ運命を感じる人を
見つけたのだよ・・・
三上 浩
三上 浩
言ってたじゃないですか
剛田 勝
結局、
会ったらひどいブスだった
剛田 勝
金を取られた
三上 浩
そんなもんですよ
三上 浩
しれませんよ
剛田 勝
剛田 勝
剛田 勝
三上 浩
上司
何おしゃべりしてるんですか!
三上 浩
上司
剛田さん
剛田 勝
上司
社内で噂になってますよ
剛田 勝
部下
変態ジジイってな!
剛田 勝
上司
会社の評判、
落ちちゃうんですよ
剛田 勝
すみません・・・
剛田 勝
剛田 勝
さんざんだった・・・
三上 浩
三上 浩
その出会い系サイトの
運命的な女ってのは、
どんな人なんですか?
剛田 勝
見るかね?
私は三上君に、 彼女から送られた顔写真を見せた
三上 浩
三上 浩
可愛いじゃないですか!
剛田 勝
三上 浩
いいですね
剛田 勝
人ではないよ
三上 浩
会う約束したんですか?
剛田 勝
剛田 勝
関美原トンネルで
三上 浩
三上 浩
そんは場所で?
三上 浩
封鎖されてるんですよ
剛田 勝
少し変だと思った
剛田 勝
彼女はシャイなのだろう
剛田 勝
あえて2人きりになれる空間を
選んだのだと思うのだよ
三上 浩
三上 浩
怪しすぎますよ・・・
剛田 勝
剛田 勝
女心が分からないのだよ
三上 浩
剛田さんだって
いないじゃないですか・・・
剛田 勝
剛田 勝
私の彼女のようなものだ
剛田 勝
楽しみにしていたまえ
三上 浩
この時の私は、 少しおかしかったのかもしれない
怪しい所があっても、 不思議と何も 怪しく感じなくなっていたのだ
望という女に、 私は心から惹かれていたのだ