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な、なぜ、急に病院???
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優しく微笑む看護師や忙しそうな医者。
頑張って歩く患者さん。
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もう、戻りたくもない。
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学校からは少し離れた病院。
建物内は独特な匂いが充満している。
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類が扉をノックする。
__コンコンコンッ
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病室には1人きり、外を眺める少女の姿。
その姿は日に照らされ、消えてしまいそうだった。
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あの寂しそうな背中も、見るのもおぞましい点滴の数も。
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小豆沢...と呼ばれる少女がこちらを見て微笑む。
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少女は棚から紙とペンを取り出し、サラサラっと何かを書いている。
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紙に書き出された綺麗な文字、そこには、
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そう書かれていた。
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小豆沢がまた紙に素早く書いていく。
それをそっと覗き込む。
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類の方に目をやるが目が合わない。
合わないではなく、合わせようとしていない。
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サラサラっと書かれた字はすごく丁寧かつ綺麗だ。
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右手の指にできた"まめ"の数。
これが全てを物語っていた。
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ぷるぷると震えた字。
顔も次第に歪んでいく。
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歪んだ顔がそっと元に戻る。
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微笑んだその顔はどこか寂しそうで。
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小豆沢が服の袖を上げる。
そこには無数の切り傷と青黒い痣。
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こちらを見るなり、小豆沢はニコッと笑う。
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持っていたペンに力が篭っている。
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紙の上にぽたぽたと涙が落ちていく。
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泣いてる姿が妙に重なる。
_ごめんね、自分のせいで、
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無責任でごめんね、
1歩、後ずさる。
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耳を塞いでしまう。
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迷惑、かけたくない、
もう、守れないなんて...っ、
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やさしく、こちらを見る目、
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呼吸を必死に抑え、病室を後にした。
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口元をぐっと押さえる。
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記憶の何もかもがフラッシュバックする。
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震えが止まらなくって、くるしくって
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あ...っ、。
そっと抱きしめてくれる。
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さいごに、あたま、なでられたのって
いつ、だっけ、
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だめ、だ、
ないちゃ、
だって、オレは"お兄ちゃん"だろ?
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やめて、やめてくれ、
そんなことばをかけられたら、
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あまりにも暖かくって、
全て肯定してくれているみたいで。
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歯止めが、ストッパーが、
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なくな、なくな、なくな、なく...なっ
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オレはここで"あの日"以来、人の前で初めて泣いた。
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コメント
4件
来た!こはねちゃんの登場!!!!!マジで、うれしい! そして、天馬!お前はなにがあったんだ!お前は、輝いてればいいんだから、ほら!今すぐ神代に物理的にスターにならせてもらおうぜ!!!!!
好きだなぁ、、、、日頃の疲れが吹っ飛んでしまう、、