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ゆい
ゆい
マーダー
ゆい
マーダー
ゆい
マーダー
日々は確かに流れている。 笑い合う時間もあった。 優しく寄り添ってくれる瞬間もあった。 けれど、その奥に――どうしても消えないざわめきがある。 (……また、来る。あの夜が……) 思い出そうとしても、輪郭はぼやけている。 でも、胸が強く警鐘を鳴らしていた。
ゆい
ゆい
ゆい
ゆい
ゆい
ゆい
ゆい
ゆい
その呟きは、風に溶けて消えた。
ゆいの視線は、一人に留まった。
――マーダーサンズ。
ゆい
マーダー
その声は静かだが、どこか殺意の匂いが混じる。 瞳の奥で微かに光る赤い線が、ゆいの心を震わせる。 マーダーはゆいの手を取り、シェアハウスの地下廃屋へ。 薄暗く、埃の匂いが立ち込める場所。
マーダー
ゆい
マーダー
彼は刃物をゆいの前で軽く振り、冷たく微笑む。 恐怖と独占が入り混じったその微笑みは、ゆいの全身を凍らせた。 日が経つにつれ、ゆいは完全に監禁状態。 食事も与えられ、衣服も清潔に保たれる。 だが自由は一切なく、目に映るのはマーダーの視線と刃先だけ。
マーダー
マーダー
抱きしめる力は強く、恐怖と安心の境界が溶ける。 愛情と独占が完全に混ざり合い、ゆいの世界は彼の手の中だけに縮小された。 廃屋の空間で、ゆいは叫ぶことすらできなくなる。 外界の声は届かず、光も音も、時間の感覚もすべて削がれる。 マーダーの笑顔の前で、彼女は完全に従属するしかない。
マーダー
ゆいは目を閉じ、彼の腕の中で小さく震える。 もう誰も救いに来ないことを、心のどこかで理解していた。
BAD END⑨ ― 狂気の独占
マーダーを選んだゆいは、完全に監禁された。 恐怖と愛が渾然一体となり、自由は永遠に奪われる。 誰も助けられず、逃げられず、彼女は狂気に抱かれ続けた。 ゆいの世界は、マーダーの手の中だけに収束した――灰の中の独占。
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