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夏の海の星月夜

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夏の海の星月夜

29 - 第四章 下校途中の秋雨模様6

♥

22

2021年04月12日

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佐山翔

(昨日の、、、、)

佐山翔

(思い出すだけで、、なんかふわふわすんなー)

竹井

さやまっちー!

佐山翔

お、おう!

竹井

後輩ちゃんが読んでたよ!

佐山翔

え?

竹井

二人!

佐山翔

え?

ちらりと廊下を見る

佐山翔

あいつらか、、、、

竹井

え?知り合い?

佐山翔

いいや、前会ったばっかり

佐山翔

ちょっと行ってくる

竹井

ああ!

竹井

いってらっしゃい

そうして俺は教室をでた

竹井

今日はなんか嬉しそうだなーさやまっち

クラスメイト

だよな

竹井

お、おう!びっくりした!

クラスメイト

なんかボーっとしてるし

竹井

まあ、嬉しいことならいいんだけど

クラスメイト

そうだな

佐山翔

で、、いったいなんだい?

後輩A

あの、やっぱり私先輩の事好きで、、、

佐山翔

君と全然話したことないのに

後輩A

だ、だから!

俺の言葉をさえぎってきた。

後輩A

話す機会を作ろうと思って!

佐山翔

…?

後輩A

連絡先交換してくれませんか?

佐山翔

え?なんで?

後輩A

えーっとだから、、、

山田真美

先輩が話したことがないから断るんですよね?

佐山翔

ああ。

山田真美

だから話せば考えてくれるって事ですよ。

佐山翔

(こいつ、、、なんか怖い)

佐山翔

それはできない

後輩A

なんでですか?

山田真美

一真とは交換してるじゃないですか

山田真美

なんでこの子はだめなんですか?

山田真美

やっぱり話したことがないから?

佐山翔

いいや

佐山翔

そもそも俺と関わらない方がいい

山田真美

は?

山田真美

先輩には関わろうが関係ないですよね?

後輩A

いいよ。真美

後輩A

きっと先輩は女性を相手にするが苦手なんだよ

後輩A

ですよね!先輩!

小早川冬貴

莉帆こっちか?

佐山翔

(なんだ?!)

時間がゆっくり進む

視界が歪む

夏風莉帆

ごめん!ありがとう!

思わず声のする方に振り向いてしまう

小早川冬貴

いいよいいよ。それよりも早く手首治せよ

夏風莉帆

うん。そうするよ(笑)

佐山翔

(冬貴?莉帆?)

後輩A

先輩?

佐山翔

あいつ、、、手首、、、、

彼女の手首には白い布が巻きつけてあった。

佐山翔

(昨日怪我したのか?)

佐山翔

(大丈夫なのか?)

佐山翔

(俺が昨日気づかなかったのか?)

佐山翔

(ちゃんと家まで送り届けなかったからか?)

キーンコーンカーンコーン♪

チャイムが廊下に響く

後輩A

あ、先輩?

佐山翔

あ、お、おう

後輩A

今回は諦めます

後輩A

でも諦めませんから!

佐山翔

ごめん諦めてくれ

後輩A

え、、、

佐山翔

今、頭痛が酷いんだ

下校途中

竹井

さやまっち!!

佐山翔

あ、おう!

佐山翔

どうした?

竹井

どうしたもこうしたもないよ!

竹井

今日後輩のやつ聞いてたんだけど、、、

竹井

なんで断ったのか気になって…

佐山翔

俺にはちょっと無理だ

竹井

うん?どういうこと?

佐山翔

いや、もうその話はやめてくれ…

竹井

あ、うん、、、、

佐山翔

(やっぱり俺のせいか?)

佐山翔

(いや、昨日は見てないような?)

佐山翔

(傘を投げたときか?)

佐山翔

(その時痛くて手を放したのか?)

佐山翔

(なんで気づいてやれなかった?)

佐山翔

(あ~!もう!)

佐山翔

(なんでこんなにフワフワして)

佐山翔

(キリキリして)

佐山翔

(どうなってるんだあああ)

夏風莉帆

班長?

佐山翔

(ビクッ!!)

佐山翔

は、はい

佐山翔

どなたですか?

夏風莉帆

莉帆です(笑)

佐山翔

あ、ああ。莉帆か

夏風莉帆

どうしたの?考え込んで、、、

佐山翔

い、いやなんでもない

夏風莉帆

ふーん

佐山翔

(会話終った、、、)

佐山翔

(いいや、チャンスか?)

佐山翔

(謝るチャンスか?)

夏風莉帆

(適当に返事しちゃったよー💦)

夏風莉帆

(せっかく話すチャンスなのに!)

夏風莉帆

(本当にどうしたんだろう。)

夏風莉帆

(何をそんなに、、、)

佐山翔

ご、ごめん

夏風莉帆

へ?

夏風莉帆

なんで?

佐山翔

その左手首、、、

佐山翔

昨日雨だったし、、

佐山翔

送っていけば、、、、

だんだん声が小さくなる

夏風莉帆

ああーこれ?

夏風莉帆

今日体育でひねっちゃったんだ(笑)

佐山翔

え?大丈夫か?!

夏風莉帆

大丈夫!大丈夫!

夏風莉帆

班長はなんにも関係ないよ

夏風莉帆

私のミスで、、、

佐山翔

そ、そうか

佐山翔

お前腕とか弱そうだから

佐山翔

大事にするんだぞ

夏風莉帆

え?

夏風莉帆

どのへんが弱そうなの?

佐山翔

いやいや、細いだろうこの腕!

佐山翔

もっと牛乳飲め

夏風莉帆

えー飲んでるけどなー

佐山翔

じゃあ小魚とか

佐山翔

カルシウムを

夏風莉帆

はいはい(笑)

夏風莉帆

ありがとう(笑)

佐山翔

あ、いや、、、

佐山翔

(綺麗だ、、、)

莉帆の背景は夕日と夕日に照らされる海

秋雨と秋雨の合間の青空

その日に照らされる髪と頬

夏風莉帆

んじゃ!またね!

佐山翔

ああ!

明日もきっと会える

そう淡い期待を抱いた。

自分の心が暑くなった。

今は夏が過ぎ去ろうとしている時期なのに

自分の中の秋雨前線が消えたのかな

佐山翔

なんだろうな。この気持ち。

第四章

下校途中の秋雨模様

第五章も

お楽しみに!!

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