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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

アホ美が幸枝や信吾たちを糾弾した翌日

アホ美達と同様に自宅待機を命じられた友美は

気分転換に近所の公園に足を運んでいた

騒動直後に行われた関係者への聞き取り

そこで友美はこれまでの記憶を全て辿って打ち明け

いじめの標的になっていたことを告白

入学して間もない頃

幸枝に信吾との関係を誤解されてしまい

それがきっかけで攻撃の対象となってしまった

陰口を叩かれたり物を取られたり

黒板への落書きや直接的な攻撃を受けることもあった

何度も誤解を解こうと幸枝に声をかけたが

原田幸枝

うっざ……

何を言っても幸枝に理解してもらえず

原田幸枝

土下座しないなら消えて

相談した担任にも冷たい対応をされ

心ない言葉の数々に何度も涙を流した

入学してから三ヶ月程、経った頃

八神蓮斗

お前らいい加減にしろよ!

庇ってくれた蓮斗に恋をした

八神蓮斗

いじめとかダセーことすんな!

だがその翌日

幸枝は蓮斗も標的にして攻撃を開始

蓮斗が大切にしていたお守りを切り刻み

その翌日には他の生徒の財布を盗み蓮斗の鞄に入れた

八神蓮斗

俺じゃねーよ!!

そんな蓮斗の言葉に担任の安藤が耳を貸すことはなく

更に翌日、幸枝は蓮斗をスカートを盗んだ犯人に仕立て上げ

安藤優希(担任)

どこに隠したの?

八神蓮斗

は!?

蓮斗が何度、否定しても安藤は信じようとせず

安藤優希(担任)

あなたじゃないって証明できるの?

仲のいい男子達が蓮斗を擁護してもなお

担任の蓮斗への態度が変わることはなかった

蓮斗はそれが原因で友美を助けることをやめてしまい

再び友美だけが標的になり

幸枝を含むいじめグループから攻撃される日々が続いた

それでも耐え抜いて迎えた高校最初の夏休み

学校での辛い日々から解放され

楽な気持ちで毎日を過ごしていた

クラスで友達がいなくなってしまった友美だったが

中学時代の数少ない友達と連絡を取り遊びに行くことが何度かあった

それ以外の日は一人で図書館へ行き

膨大な夏休みの宿題を少しずつ片付け

それ以外の日も図書館で本を読み漁る日々を過ごし

学校での辛いことを考えないようにしていた

徐々に近づく新学期

両親に心配をかけたくない

だからいじめのことは言わずに無理して笑顔を作る

でも一人になると

金田朋美

どうしよう……

金田朋美

学校に行きたくない……

金田朋美

でも……

金田朋美

心配かけちゃうの嫌だな……

拭いきれない不安な気持ちから全身が震えた

9月1日

不安な気持ちを抱えたまま登校した友美

金田朋美

(八神君……)

校門から遠くに見える蓮斗の姿に想いが募る

緊張しながら下駄箱を開く

意外にも上履きは無事で手紙なども入っていなかった

金田朋美

(よかった……)

それでも消えない幸枝達への不安

教室の扉を開くと教室内が静まり返り

原田幸枝

来たんだ?

原田幸枝

休むと思ってたのに~

クスクスと笑う幸枝達の声

無言で席に座ると注がれる冷たい視線

金田朋美

(嫌だ……もう帰りたい……)

そんな風に思っていた時

夏川夕陽

ねぇねぇねぇ!!

夏川夕陽

転校生来るって!!

夏川夕陽

しかも女子!

夕陽の言葉に意地悪く微笑む幸枝

幸枝はその転校生も従わせようとしている様子で

金田朋美

(仲良くなんて……できないよね……)

そんな友美のいる教室に現れた転校生が

権田沼奈穂美

うぃーっす!

原田幸枝

なにあいつ……

破天荒で曲がったことが大嫌いなアホ美だった

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