どうも月詠です
♡300以上いったので… バッドエンド作りました…
バッドエンドが苦手な人は 回れ右!!!
知らないほうが幸せな時だって… あるんですよ…(?)
※ちなみに15話の続きからのものです!途中から変わります!
それでは本編どぞ
美食家
レイン
心臓の音がうるさいほどに静まり返っている今、【美食家】の目が少し揺れ動いているのが分かる。まだ魔力が体に順応していないのだろう。
それもそのはず、本来は人から奪って無理やり自分のものにしたものだ。例えるなら、満タンまで水が注がれているグラスに、追加で水をグラスから溢れ落ちてでも注ぎ続けているようなものだ。
フィンとシャルルの元々の器の大きさが、それを拒絶しているのだ。
フィンが全てをシャルルに委ねたら、この魔力も順応する、そのはずなのに…
美食家
僕の何がいけなかったんだ?
僕の何が駄目なんだ?
君しか見ていないのに。
こんなにも愛しているのに。
美食家
レイン
美食家
美食家
美食家
レイン
レイン
フィンを取り戻す。
ズキンッ…ズキンッ…!
フィン
…?、しらない…しゃるるくん、いがいの、まりょく……?、?
フィン
…でも、しってる……、!このまりょくりょう……!、。ぼくの……!たい…せつ…な…
フィン
ガンッ!!
フィン
かまうな……!!おもいたますことだけに、しゅうちゅう……!!
フィン
コツ…コツ…
マッシュ
フィン
目の前には、日々を共に過ごした、マッシュを始め、レモン、ランス、ドット…と、かつての友達が揃ってフィンを見下すように前に立つ。
みたこと、ある
あれは、ぼくの…
フィン
マッシュ
フィン
ランス
フィン
ドット
フィン
レモン
フィン
ガクンッ、
冷たい言葉を吐く冷たい目をする皆と目を合わせられなかった。カタカタとその場で震え、蹲ってしまう。
フィン
シャルル
フィン
シャルル
フィン
フィン
ポロッ……ポロポロ…
フィンは光のない瞳で下を俯きながら大粒の涙をこぼす。思い出したいけど思い出せない事へのやるせなさと、思い出したところでこの人達は本当に自分の知ってる人なのかという疑問と混乱が混じってどうしようもなくなる。
考えることにすら吐き気がする程にフィンの精神は不安定だった。
シャルル
シャルル
シャルルが右手に青黒い炎を纏わせ、フィンの前に差し出す。温かいような、少し冷たいような、パチパチと音を鳴らす炎に気付いたように顔を上げる。
フィン
シャルル
シャルル
フィンに選択肢は無いも同然だった。ここでシャルルの手を取らなければ、本当に独りぼっちになってしまうと思ったからだ。
フィン
フィンは全てにおいて諦めたような目でシャルルを見つめ、風も無いはずなのに揺らぐ青黒い炎に纏われた手を取る。
シャルル
シャルル
美食家
レイン
美食家
レイン
美食家
レイン
美食家
美食家
美食家
美食家
美食家
美食家
美食家
美食家
レイン
レインは絶望を前にし、目を見開き、言葉も出ない。ただ目の前にいる“弟の見た目をした誰か”を見ることしかできなかった。
美食家
美食家
美食家
そう言って美食家は、持ちうる多大な魔力をレインにぶつけた____
それから、美食家の魔力奪取事件の被害がパタリと止んだ。
だが、今までと同じ、魔力を奪われたものは永遠と苦しみ続ける。
治すことも出来ない。
死ぬことも、許されない。
ランスを始め、 神覚者のツララやその他の人々も、 曖昧な意識の中激痛だけが走り、 眠ることすら出来ない。
そんな苦しむ友人も、 いなくなってしまった友人も、 誰一人として助けられなかったのかとマッシュやレモン、ドットは後悔に苛まれる日が続いた。
一番酷かったのはレインだ。
レインは多大な魔力をぶつけられたにも関わらず、なんとか一命をとりとめたらしい。
だが、フィンを奪われ心にぽっかりと穴が開き、喪失感に酷く襲われ壊れてしまった。
神覚者になったのも、 これではもう意味がない。
レインは後悔し続けた。
後悔、後悔後悔後悔後悔後悔後悔…
その後悔は、 彼を蝕むには十分だった。
レインは精神が安定せず、 事あるごとに感情に任せて 暴走してしまうようになった。
主に、フィンを失ってしまったことに関係しているんだろう。
そのため、 一人部屋に隔離している。
隔離というよりかは、 軟禁に近いものだった。
レインの精神が安定するまでそうするつもりらしいが、恐らく、その日は一生来ないだろう___
とある森に1つだけ、 小さな家がありました。
そこからは、 今日も美しい歌声が聞こえました。
誰かに、聞かせるような歌声が。
シャルル
カチャ…カチャ…
シャルル
ポチャンッ、
シャルル
フキフキ…
シャルル
シャルルは水に濡れた手を拭いて、大きめのソファーにぽつんと1人で座るフィンの元へと駆け寄る。相変わらずどこを見ているか分からない瞳に映るようにフィンの顔を覗き込む。それに気が付いたフィンはシャルルに視点を合わせる。
フィン
フィンは頬を赤らめ、シャルルを笑顔で見つめる。
とうの昔に忘れてしまった希望。 フィンの目に、光はない。
シャルル
フィン
シャルル
シャルル
フィン
シャルル
【あの日から僕は 夢を見ない。】
〜𝓑𝓐𝓓 𝓔𝓝𝓓〜
はい…バッドエンドです…
どちらかと言うとメリーバッドエンドっぽいんですけどね…
ァ…ワァ……
胸が締め付けられますぅぅ…
あ、ちなみに シャルルくんのセコンズの意味は…
コントラクト →英語で「契約」 インセパラブル →フランス語で「切り離せない」
です!
とにかく…これで 【あの日から僕は夢を見ない。】 完結です!!
皆様!!読んでくださり 誠にありがとうございます!!
それでは!また逢う日まで!
さようなら! ᵗʱᵃᵑᵏᵧₒᵤও⸜(*ˊᵕˋ*)⸝
コメント
16件
ちょッちょッ天才すぎないか…BADENDだとしてもフィンくんが幸せ(?)になってくれて良かったァァァァァ
えぇ、好きぃ
契約、切り離せない...いや、センスがよすぎでは?!