🌹𝙉𝙤.𝟮𝟭 ー 過去編② ー
父は、母が亡くなったのは
私(聖羅)のせいだと言うように
なった。
“俺の妻(私の母)が死ぬ必要はなかった”
“お前が死ねばよかったのに”
────と…
じゃあ、私を作らなければ
産まなければよかったのに。
父は、私に
毎日、暴言を吐き捨てられた。
うるさい
うるさい
うるさい
このときから、私は
心を閉ざしはじめた。
姉は、私と年が離れているため
新人のヒーローになっていた。
姉は、私にとって本当に
ヒーローのような存在だった。
父に怒鳴られ
暴力を振るわれ
泣いている私を慰めてくれたし
話も聞いてくれた。
父に歯向かい
私を助けてくれたこともあった。
私は、姉がいるから
毎日、生きようって思えたんだ。
それなのに────……
父が敵(ヴィラン)の死柄木弔と
協力して姉を殺した。
父にとって、私の姉は
邪魔な存在だったらしい。
かつて、姉に愛情を注いでいた
父だったが
母が亡くなってから
人が変わってしまった。
最後に姉が残した言葉は
『聖羅、今まで助けてあげられなくて ごめんね』
『聖羅は、生きて、 最高のヒーローになって』
『これからもずっと見守ってる』
『愛してるよ』
私は、最愛の姉を失った。
父の目的は
私をNo.1ヒーローにすること。
だから、雄英に入れられた。
もしかしたら、父は
私をプロヒーローに仕立て上げて
殺すつもりなのかもしれない。
そして今、私は父の言いなりだ。
父の個性は恐ろしい。
だから、絶対に逆らえない。
もし、逆らったら
光の剣や弓で血だらけになるまで
痛めつけられる。
最悪の場合、父の個性である
ブラックホールに吸い込まれる。
そうなったら、もうおしまいだ。
父は、小さなヒーロー事務所
を構えた。
未だに死柄木弔と何かを
企んでいるというのに────
父は私にとっての敵(ヴィラン)だ。
今は、長い間
父と顔を合わせていない。
私は、お世話係と
ふたりで暮らしている。
お世話係といっても
私を強化させる係のようなもので
父が考えたメニューをやらされる。
父も、そのお世話係も
すべてが憎い。
姉が最期に残した言葉通り
私は、最高のヒーローになりたいと
強く思っている。
今は、雄英高校に入って
よかったと思っている。
だって、雄英高校が私の居場所
のように感じられるから。
でも、友達に囲まれて
こんなに楽しくて、幸せな時間が
続くとは思わない。
私、まだみんなと一緒に
居たいよ ________ 。
・・・・・・𝙏𝙤 𝙗𝙚 𝙘𝙤𝙣𝙩𝙞𝙣𝙪𝙚𝙙.
𝙉𝙀𝙓𝙏 ➪ ♡×𝟭𝟬𝟬
【作者より】
❤ 16000 +👤 320人 前の投稿に❤1000も! ありがとうございます!!💞😉
今回で過去編は完結です!! 今回は、少し長めになって しまいました︎😖💦 これからも、聖羅ちゃんの過去のことが 繋がってくる部分もあると思います👍🏻 次回からは、また『USJ襲撃事件編』 に戻ります!! 紛らわしくて、すみません🙇🏻♀️🙇🏻♀️ 今回も❤押してね!
コメント
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続き待ってます!!