クロネコヤマト

こたつやっぱり最高… ぬくい………

あ、テレビでも見よう。 確か今日に録画し忘れたドラマの再放送あったはずだし。

ピッ

テレビをつけるとニュース番組で クリスマスのインタビューが行われていた

別に彼女なんていないし うらやましくもないんだけどね

冷蔵庫の中にプリンがあったんだった めっちゃでかいプリン！ みたいなのだった気がする

ガサゴソ

俺のさっき座っていた所を見ると 猫がこたつの中に入ってきていて ｢暖めておいてやる｣ なんて雰囲気の目をしていた。

よし、プリンだ。

俺はスタっと立ち上がり 冷蔵庫の方へと向かう

カーテンが開いているのが見えて 雪が降っている

その雪はまるで イルミネーションの様で でも、温かみのある とても美しいものだった。

ピンポーン

プリンを手に取ろうとした瞬間 チャイムが鳴った タイミングがとても悪いが インターホンの前へと行く

｢宅配便です｣

プツリ

何か…頼んでたっけ？ あれかな、ゲームソフト 予約していたのあったかな…

ガチャリ

そこにはオーバーサイズの白い、赤の差し色のパーカーを着て

ご丁寧にクロネコヤマトの箱を持って立っている

襟足の赤いサンタが立っていた

そいつはオフの時には滅多に見せない何か愛おしいものを見ているかのような笑みで ｢くひひ｣ と笑って呟いた

｢メリークリスマス｣

｢レトさん｣

おしまいです。

これはですね キヨさんの片思いに気づけていない レトルトさんでした。 ソレデハ