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誰だって

家を離れたくなる時くらいあるじゃん

家にいるのは少し嫌になりました。

1人にしてください

ガチャ

歩美

おかえり、お父さん

…あぁ。

最近夜忙しい父も

ちょっとアユミ!

また散らかってるじゃない!

歩美

…ごめんなさい

最近ずっとイライラしている母も

…ん、まま?

どうしたの?

あ、ごめんごめん、起こしちゃった?

甘やかされている妹も

ガチャ

歩美

あ、お兄ちゃん

歩美

夕食作ったんだけどお兄ちゃんも…

俺いらない

最近冷たい兄も

歩美

………。

嫌になって

歩美

はぁ…

ガチャン

全部、

…?

…歩美?

あの家に置いてきた。

歩美

(もう疲れた。)

歩美

(あの家には、いたくない)

そんなの我儘かもしれないけど…

少しだけの意地悪、とでも言おうか

家出をしてみる

足を前に前にと運ぶ

まだ肌寒い夜、少し身震いをする

少し遠くでは、沢山の光に包まれた壮大な街が広がっている

私はその光に誘われるように道を進んでいった

歩美

(わぁあ!)

ライトを浴びて少し明るくなった道路沿い

ちらほらと人が歩いている歩道

空の暗闇に囚われることなく、存在を証明しているかのような高層ビル

この街を1人で歩くのは少し恥ずかしいような、そんな気持ちになった

よくよく考えれば、手ぶらで家を出てきたから

財布どころかスマホすらも持ってきていない

時間の確認はお店の中の時計をガラス越しに見ることができるから問題ないけれど。

けど特にすることも無いし、どうやって時間を潰そうか考えながら

とりあえず適当に歩いてみる

車とあうのはどことなく嫌だったから、暗くて細い道を通ることにした

誰もいない。

建物と建物の隙間のような所だから、街の光が届いているのは端だけの暗い道

けど足元はうっすら見える

街よりより1層寒いのが伝わってきて、静寂に包まれる

特に怖いとは感じない

むしろこの静けさが心地いい

誰にも何も言われない

聞こえてくるのは自分の吐息と心臓の音だけ。

ゆっくり深呼吸してみると、気が抜けるように冷静になれた

歩美

(お父さん、お母さん)

歩美

(チカ、お兄ちゃん)

歩美

(今頃皆どうしてるかな…。)

心配、してくれているのかな…。

そんなの今更だ

けどどこか、そうだといいなと思う自分がいた

最近お父さんが忙しいのは、私達のためにお金を稼いでくれている代償で、

お母さんは仕事と家事の両方をこなしているからストレスがたまっているんだと思う

チカは甘やかされているわけでなく、まだ小さいから周りを頼るしかないんだ

お兄ちゃんは家族のために大学ではなく就職を選んで、それにむけて頑張っている

歩美

……

私は…

ガチャ

歩美

ただいま…

お姉ちゃ~ん!

家の扉を開けるとチカが泣きながら抱きついてきた

歩美!

こんな遅くまで何してたんだ!

歩美

…ごめんなさい。

お父さんもお母さんも怒りながらも心配してくれていた事が分かる

歩美

…!

…、

最近あまり家族と関わっていなかったお兄ちゃんも

お父さん達の後ろで、静かに微笑んで、安堵のため息をついている

その時改めて気づいた。

“家族”ってこんなにも

暖かいものなんだって…

そういえば結局どこいってたんだ?

歩美

…少し

歩美

歩美

散歩…!

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コメント

1

ユーザー

あー もう何か心がホワホワする👼✴

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